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老化の7割防げる【大人の紫外線対策】
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2026年7月4日

日本のビジネスパーソンは紫外線対策が圧倒的に遅れている。肌の老化の7割は紫外線が原因であり、無防備な日焼けは免疫力低下や皮膚がんのリスクも招く。UVAとUVBの違いとは何か?正しい日焼け止めの選び方と塗り方とは?皮膚科医・内科医の友利新氏に徹底解説してもらった。 <ゲスト> 友利新|内科・皮膚科医...
ロードマップ:未来の肌を守る「紫外線対策の歯磨き化」とは?
肌の老化原因の7割は紫外線が占め、高価な化粧品よりも日焼け止めが優先事項であると皮膚科医が語る。
紫外線は単に見た目を損なうだけでなく、皮膚がんのリスクを高め、免疫力を低下させるなど、健康への多大な影響がある。このため、紫外線対策は美容習慣から一歩進み、毎日の「健康習慣」として定着させるべきだ。
日進月歩で進化する日焼け止め製品を賢く選び、正しく使うことで、年齢を重ねても健やかな肌を維持するための羅針盤を提示する。

Q. なぜ紫外線対策は美肌ケアよりも重要なのか?
多くの人が美容液や化粧水といったスキンケア製品に力を入れる一方、紫外線対策を疎かにする傾向がある。しかし、皮膚の老化の約7割は紫外線が原因の「光老化」であることが、皮膚科医の間では広く認識されている事実だ。
どれほど高価な美容液を使っても、基本的な紫外線対策を怠れば、その効果は半減、あるいは無意味になるといっても過言ではない。
紫外線はシミ、シワ、たるみといった肌表面の老化現象を直接引き起こす。つまり、肌の見た目を若々しく保ちたいと願うならば、あらゆるスキンケアに先行して紫外線対策を徹底することが、最も費用対効果の高いアプローチなのだ。
また、日焼け止めは、歯磨きが歯の健康を保つために欠かせない行為であるように、皮膚の健康を守るための日々のルーティンと位置づけるべきだ。
単なる「美白」や「美肌」のための選択ではなく、長期的な健康維持に直結する必須習慣として捉え直すことが、現代における紫外線対策の最重要ゴールであると専門家は説く。
Q. 紫外線にはどのような種類があり、肌にどう影響を与えるのか?
一言に「紫外線」といっても、その性質は一つではない。主に紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の二種類が存在し、それぞれが肌に異なる影響を及ぼすことを理解することが重要である。

紫外線A波(UVA): 波長が長く、肌の奥深く、真皮層まで到達する。真皮層のコラーゲンやエラスチンといった弾力線維を破壊し、シワやたるみの主な原因となる。窓ガラスを透過するため、室内にいても肌への影響は免れない。別名「生活紫外線」とも呼ばれる。
紫外線B波(UVB): 波長が短く、肌表面の表皮に作用する。メラニン生成細胞を刺激し、シミやそばかすの元となるメラニンの生成を促す。また、皮膚の炎症を引き起こし、赤くなる日焼けの主な原因でもある。主に夏場の強い日差しで増加し、屋外での活動時に影響が大きい。
UVAとUVBは異なる経路で肌にダメージを与えるため、どちらか一方だけを防ぐのではなく、両方に対する対策が必要だ。肌は体全体を覆う大きなバリアであり、これらの紫外線によってダメージを受けると、肌のバリア機能が低下し、乾燥などの肌トラブルを招く。
結果として、紫外線による肌の炎症が慢性的に起こり、エイジング(老化)を加速させる。これこそが、単なる見た目の問題に留まらない、紫外線の真の脅威である。
Q. 日光浴には良い面もあるが、やはりデメリットが大きいのか?
日光浴には、ビタミンDの生成促進や、自律神経を整え気分を高揚させる効果など、良い側面も確かに存在する。しかし、メリットをはるかに上回る重大なデメリットがあるため、現代において推奨されるのは、あくまで「適度な」日差しであり、過度な日光浴は厳に避けるべきだ。
紫外線の最も深刻な影響の一つが、肌細胞のDNAを傷つけることだ。このDNAの損傷が蓄積すると、皮膚がんのリスクが格段に高まる。欧米諸国では皮膚がんの罹患率が高く、その主要因として日光への過度な曝露が挙げられている。見た目の問題以上に、これは命に関わる健康リスクであり、日本人も例外ではない。
さらに、過剰な紫外線は免疫系にも悪影響を及ぼす。皮膚局所の免疫細胞を弱体化させるだけでなく、全身の免疫力も低下させ、感染症にかかりやすくなる場合がある。例えば、強い日差しを浴びた後に体がだるく感じるのは、この免疫低下が原因であることも多い。運動能力や日々のパフォーマンスの維持のためにも、適切な紫外線対策は不可欠なのだ。
特に子供の頃に浴びる紫外線ダメージは、いわば「借金」のように体内に蓄積されていく。成長期は細胞分裂が活発なためDNAが傷つきやすく、幼少期の対策が将来の皮膚がんリスクに直結すると言われている。実際にオーストラリアなど南半球の一部では、子供に紫外線対策を施さない親は「虐待」と見なされるほど、その重要性が広く認識されている。
憧れの「日焼けした肌」を持つハリウッドスターやセレブも、その陰で莫大な費用と時間をかけ、高度な皮膚メンテナンスを行っていることを忘れてはならない。一般人が安易にそのライフスタイルを真似すれば、取り返しのつかない肌トラブルや健康リスクを招く可能性が高い。
Q. 紫外線対策はいつ、どのように行うべきか?

紫外線対策は特定の季節や晴れた日だけ行うものではない。年間を通して、曇りや雨の日でも、さらには屋内にいても「365日年中無休」で行う必要がある。
紫外線B波(UVB)は夏にピークを迎えるため、夏に肌がジリジリと感じるのはUVBの影響が大きい。しかし、シワやたるみの原因となる紫外線A波(UVA)は、年間を通してほぼ一定量が降り注ぎ、窓ガラスも透過して屋内にまで侵入するからだ。
そのため、家の中の窓際で過ごすことが多い人でも、無意識のうちにUVAを浴び続けている可能性がある。トラック運転手の顔が左右で肌老化の進行度が異なる有名な事例は、このUVAの脅威を如実に物語るものであろう。
長年信じられてきた「日焼け止めは塗ってから20分経たないと効果が出ない」という説は、実は都市伝説だ。
これは、とある研究で測定開始の目安として20分が設定されたものが誤解され、一人歩きしてしまったに過ぎない。実際には、日焼け止めは塗った瞬間に物理的または化学的な膜を形成し、すぐに紫外線を防ぐ効果を発揮し始める。塗り忘れに気づいたら、慌てずすぐに塗れば十分効果があることを覚えておきたい。
適切なタイミングは、朝のスキンケアの最終ステップとして、保湿を終えた清潔な肌に塗布することである。
これで朝のスキンケアは完了し、すぐに外出しても問題ない。夜は紫外線が存在しないため、塗る必要はない。
Q. 多彩な日焼け止め製品の中から、どのように選ぶべきか?

日焼け止めの進化は目覚ましく、ここ5〜6年で格段に品質が向上している。以前は塗りにくさや使用感の悪さから敬遠されることもあったが、現在は「より心地よい」「より落ちにくい」「美容成分配合」など、様々なニーズに応える高機能な製品が数多く登場している。
選択肢が豊富なあまり「日焼け止め迷子」に陥る人も少なくないが、重要なのは「用途に応じた使い分け」と「適切な塗り方」を知ることである。
ベースと塗り直し用の使い分け: 朝、肌に最初につけるベースの日焼け止めには、クリームや乳液、ジェルタイプを選び、ムラなくたっぷりと塗布することが肝要だ。これに対し、スプレー、スティック、パウダータイプは、日中の化粧直しや、手が届きにくい背中、髪の分け目などの塗り直し用として補助的に使うのが賢明な方法である。スプレータイプは手軽だが、均一に塗布することが難しいため、それ単独で紫外線を完全にブロックすることは難しいことを認識したい。
適切な量をムラなく塗布: 日焼け止めの効果を最大限に引き出すには、規定量を守り、顔全体に均一に塗布することが最も重要だ。多くの人が十分な量を塗れていない現実がある。
シーンと肌の悩みに合わせて選ぶ: 最新の日焼け止めは、単に紫外線を防ぐだけでなく、多様な機能を持つ。汗や水に強い「ウォータープルーフタイプ」はスポーツや屋外活動時に、肌を明るく見せる「トーンアップタイプ」はメイクアップ効果を求める時に、乾燥を防ぎエイジングケア成分を配合した「高保湿タイプ」は肌悩みに対応できる。自分のその日の活動内容や肌の状態に合わせて、複数種類の日焼け止めを使い分けることで、より快適で効果的な紫外線対策が可能となる。これが「日焼け止め迷子」からの脱却と、自身の肌質や用途に最適な製品を見つける鍵である。