
【頭皮の臭い・かゆみを引き起こす悪習慣】
頭皮の臭いとかゆみ、実は正しいケアで解決できる!知っておきたい頭皮ケアのQ&A
男性の加齢臭対策として頭皮ケアが重要だとわかっていても、「なぜ臭うのか」「どうケアすればいいのか」といった疑問を持つ人は多いはず。特に30代半ば〜50代半ばの男性に多いという「ミドル臭」は、正しいケア方法を知ることで改善できる可能性が高い。医師の友利新先生に、頭皮の臭いやかゆみの原因と対策について聞いた。

Q. 頭皮が乾燥してかゆくなるのはなぜ?
頭皮は皮脂が多い一方で、水分を維持する能力が著しく低いという特徴があります。そのため、しっかり洗ったつもりでも乾燥してかゆくなることがあります。

皮脂を取りすぎると乾燥しやすくなり、頭が痒くなることもあります。また、ワックスなどのスタイリング剤が頭皮に残ることによってもかゆみが生じる場合があります。
頭皮は顔の皮膚とつながっていますが、性質が少し異なります。油分は多いのに水分保持力が低いので、洗浄力の強いシャンプーで油分を取りすぎると、かえって乾燥を招き、かゆみの原因になります。
Q. 30代以降の男性に「ミドル臭」が出やすいのはなぜ?
年代によって匂いの発生部位は変化します。30代半ばから50代半ばの方は、頭からうなじにかけて「ミドル臭」が出やすくなります。この部位は「カレー臭」も出やすい場所で、ミドル臭とカレー臭が重なることもあります。
ミドル臭の正体は、汗に含まれる乳酸が分解される際に発生する古い油のような匂いです。特に男性に多く見られます。
興味深いのは、赤ちゃんや子どもは汗をたくさんかいても悪臭にならないのに対し、30代以降になると汗の質が変わり、不快な匂いが出やすくなる点です。これは、30代〜40代が仕事で忙しく、疲労やストレスが溜まりやすい時期だからかもしれません。疲労があると乳酸が増えるため、それがミドル臭の原因になる可能性があります。
Q. 頭皮の匂いを防ぐためにはどうすればいい?

1. 汗をかく習慣をつける
現代人は冷暖房の効いた環境で過ごすことが多く、汗をかく機会が減っています。そのため、汗腺の機能が弱ってしまいます。汗腺は水分だけでなく老廃物も排出する役割があるので、機能が弱まると濃い成分だけが出る「ベタベタした汗」が増え、それが長時間肌に残ると菌に分解されやすくなります。
対策としては、運動をする、サウナに行く、入浴時に湯船にしっかりつかるなど、意識的に「良い汗」をかく習慣をつけることが大切です。汗腺のストレッチのように、定期的に汗をかいて機能を維持しましょう。
2. 正しい洗髪方法を身につける
シャンプー前のブラッシングは、頭皮の汚れやスタイリング剤を落としやすくする効果があります。特にワックスなどを使用している場合は、粗めのコームでブラッシングしてから洗髪するとよいでしょう。
洗髪時は、まずぬるま湯で十分に予洗いをします。熱いお湯ほど油は溶けやすいですが、火傷しない温度のお湯で20秒程度予洗いすることが大切です。その後、シャンプーをつけて頭皮を爪立てずに優しく洗います。美容院でシャンプーしてもらったときのように、泡をしっかり立てて汚れを浮かせるイメージで洗いましょう。
すすぎも重要です。特に耳の後ろや後頭部は洗い残しが多いので、ヌルつきが残らないよう丁寧にすすぎます。
3. 頭皮の角栓ケアを行う
最近注目されているのが「頭皮の角栓ケア」です。頭皮にも顔と同じように角栓ができ、それが匂いの原因になることがあります。また、頭皮の角栓が多いと顔まで黄色く、くすんで見えることもあります。
角栓は皮脂とタンパク質でできているので、物理的に取り除くのではなく、内側から分解する専用のクレンザーなどを使うとよいでしょう。ただし、毎日使う必要はなく、週に1〜2回の特別ケアとして取り入れるのがおすすめです。
4. 髪と頭皮をしっかり乾かす
洗髪後、髪が湿った状態だと菌やカビが繁殖しやすくなります。匂いやかゆみを防ぐためには、頭皮までしっかり乾かすことが重要です。
ドライヤーを使用する際は、熱を頭皮に直接当てすぎないよう適度な距離を保ちながら、髪だけでなく頭皮も乾かすようにしましょう。最近の高機能ドライヤーには、近づけると冷風に切り替わるセンサー付きのものもあり、頭皮の乾燥を防ぎながら乾かせます。

5. 紫外線対策をする
頭皮も紫外線の影響を受けます。特に薄毛の方や短髪の方は、頭皮が直接紫外線にさらされて炎症を起こすことがあります。炎症は皮脂分泌を増やし、匂いの原因になることも。
帽子や日傘で頭部を紫外線から守ることが大切です。ただし、帽子をかぶると蒸れて匂いの原因になることもあるので、メッシュ素材の帽子を選んだり、日傘を使ったりするとよいでしょう。
Q. 頭皮のコンディションは変わるの?
頭皮も顔の肌と同様に、体調や生活習慣によってコンディションが変化します。疲れていたり、ストレスを感じていたりすると、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみなどのトラブルが起きやすくなります。
肌と同じく頭皮にもターンオーバー(新陳代謝)があり、これが乱れると頭皮トラブルの原因になります。ターンオーバーを正常に保つためには、バランスの良い食事、十分な休息、適度な運動が大切です。特に揚げ物や糖分の多い食品は皮脂分泌を増やす可能性があるので控えめにしましょう。
ヘッドスパなどで頭皮マッサージを受けると、血行が良くなるだけでなく、リラックス効果も得られます。疲労やストレスによるミドル臭対策としても効果的です。
Q. どんなヘアケア製品を使うべき?
頭皮ケア専用の商品として、角栓を分解するスカルプトニックや頭皮用クレンザーなどがあります。毎日使うものではなく、週に1〜2回の特別ケアとして使うのがおすすめです。
また、シャンプー選びも重要です。若いうちは「すっきり爽やか」タイプでも問題ないかもしれませんが、30代以降は頭皮に優しいタイプのシャンプーに変えることを検討しましょう。ただし、優しいシャンプーはスタイリング剤を落としにくいこともあるので、前述のブラッシングなどの予洗いが特に重要になります。
まとめ
頭皮の臭いやかゆみは、正しいケア方法を知ることで改善できることが多いです。「汗をかく習慣をつける」「正しい洗髪方法を身につける」「頭皮の角栓ケアを行う」「髪と頭皮をしっかり乾かす」「紫外線対策をする」という5つのポイントを意識して、健康的な頭皮環境を維持しましょう。
小手先の対策ではなく、生活習慣全体を見直すことで、頭皮の問題だけでなく全身の健康にもつながります。疲労やストレスを溜めすぎないよう、適度な休息を取りながら、頭皮ケアを日常に取り入れていきましょう。
