
プレミアリーグ注目監督・注目選手。グアルディオラ時代の終焉か?
4,957回視聴
2025年1月26日
王者マンチェスター・シティの不調により、大混戦状態にあるプレミアリーグ。現在、首位を走るリバプールはこのまま逃げ切るのか?他のビッグクラブの課題は何か?三笘、遠藤、鎌田の日本人選手をどう評価するか?レオザ氏と木崎伸也氏に展望してもらった。 <ゲスト> 木崎伸也|スポーツライター 1975年、東京都...
「3段階上げたい」三笘薫、ペップ・グアルディオラ監督、そして遠藤航への期待とは?
期待を裏切らない活躍を見せる三笘薫選手、苦悩するペップ・グアルディオラ監督、ピッチ上での出番は少ないながらも高い評価を受ける遠藤航選手——。彼らに注目が集まる今シーズン、各専門家はどのような視点を持っているのだろうか?
Q. 遠藤航選手の現状をどう評価していますか?
遠藤選手はリバプールで控えの立場ながら、出場機会を得た際のパフォーマンスは毎回素晴らしい。リバプールでもしもバンダイクやコナテなど主力が不在になった場合に、センターバックとして起用される可能性がある。遠藤選手はJリーグ時代から4バックのセンターバックとしての経験もあり、2~3手先を読む能力が高い。危険な場所に先回りする能力も優れており、クロス対応なども本職のセンターバックよりもしっかりしている印象だ。
実際、多くの人が懸念しているほど、遠藤選手のセンターバック起用に不安はない。バンダイクと遠藤の組み合わせはぜひ見てみたい。今後のキャリアについては、リバプールに残るべきか移籍すべきかという議論もあるが、このクラブのレベルを考えると、出場時間が限られていても残ることに価値がある可能性も高い。

Q. ペップ・グアルディオラ監督についてはどのような見解を持っていますか?
かつてのペップ監督は常に問題点を修正し、チームを進化させていたが、最近は機能不全な状態をそのままにしていることが増えている。例えば、右サイドが機能不全になっているのに放置したり、ハーランドがオフサイドラインにいるのを修正しなかったりするケースが目立つ。
これはレジェンド監督が晩年に変化するパターンに似ている。普通に良いサ
ッカーに飽きてしまったのか、実験的なことをやりたいのか、あるいは個人的な問題(長年連れ添った妻との離婚など)が影響しているのか、様々な要因が考えられる。
また、サッカー界全体がポジショナルプレー(ポジションに基づくプレー)からリレーショナルプレー(関係性に基づくプレー)に移行しているという見方もあるが、実際にはこの二つは常に共存していた。問題はペップ監督がチームを掌握できなくなっていることかもしれない。
現代のサッカーでは、コミュニケーション方法も時代とともに変化している。昔のように厳しく直接的な指導だけではなく、選手との関係構築の方法を時代に合わせて変えられるかどうかが、監督の成功を左右する重要な要素となっている。

Q. 三笘薫選手の最近のパフォーマンスをどう評価していますか?
三笘選手はブライトンで進化している。以前はサイドに張ってドリブル勝負が中心だったが、ヒルゼラ監督の下で中央にも入るようになり、様々な連携やビルドアップにも参加するようになった。これによりプレーの幅が広がり、より多面的な活躍をしている。
三笘選手は現在めちゃくちゃいい時期で、このタイミングでビッグクラブに移籍して2段階上のレベルに行けるポテンシャルがある。彼の課題はそれほど多くなく、できることを最大限にやっている印象だ。ボールを持って攻め上がり、フィニッシュやクロスへの飛び込みなど多様な攻撃パターンを持っている。
三笘選手がフル活躍できる環境になくてもこれだけの数字を残しているのは、彼の実力の証明だと言える。100点満点で評価すると90点程度の高評価で、得点能力をさらに高められれば完璧だろう。

Q. 三笘選手の移籍先として理想的なクラブはどこだと思いますか?
三笘選手には基本的にボールを保持できるチームが合う。アーセナルやマンチェスター・シティなどが候補として挙げられる。特にアーセナルは左サイドに開きがあり、可能性はある。
現在アーセナルの左ウイングにはマルティネッリがいるが、彼は三笘選手ほど相手を見てプレーできる選手ではない。また、トロサールも相手を見てプレーできるが、三笘選手ほど守備の持続性がある選手ではないため、三笘選手の特性が生きる可能性がある。
マンチェスター・シティも候補だが、左サイドに多くの選手を抱えている。マンチェスター・ユナイテッドもアモリム監督が日本人選手を高く評価していることもあり可能性はある。三笘選手はどのクラブに行っても、出場機会があれば活躍できる選手だと言える。
Q. 鎌田大地選手のクリスタルパレスでの状況をどう見ていますか?
鎌田選手はクリスタルパレスでボランチとして起用されることが増えているが、本来の特性を考えると、シャドウのポジションの方が向いているかもしれない。鎌田選手自身はボランチをやりたいと言っているが、彼の良さはボール受けの良さやセンスなどにある。
クリスタルパレスでのプレースタイルは、ボールを前に蹴ってからの戦いが多く、鎌田選手のような繊細なプレーヤーの特性が生かしきれていない。本来なら、ボールを落ち着かせて展開する役割や、最終局面での的確な判断など、センスを生かしたプレーができるポジションが適している。
鎌田選手が本来持っている特性を考えると、シャドウやトップ下、あるいは下がってくるタイプのフォワードなど、より前線でのプレーが向いているだろう。彼のセンスや判断力を生かせるポジションで起用されることが望ましい。

Q. 日本人選手全般についてのこれからの展望は?
日本人選手のレベルは着実に上がっている。三笘選手や遠藤選手だけでなく、田中碧選手もリーズで活躍している。リーズが昇格すれば、プレミアリーグでプレーする日本人選手がさらに増える可能性がある。
ただし、各選手が置かれている環境には違いがある。リーグのレベルが上がることによる課題や、チームの戦術が変わることによる影響など、様々な要素を考慮する必要がある。例えば田中選手の場合、リーズが昇格してプレミアリーグに上がった場合、ポゼッションサッカーが通用するかどうかは未知数だ。
富安健洋選手のようにビッグクラブでポジションを争うケースでは、チームへの貢献と個人としてのプレー時間確保のバランスが難しい。しかし日本人選手全体としては、海外のトップリーグでの存在感を高めており、今後もその活躍に期待が持てる。
