
紫外線は男の敵。シミ・シワ対策でイケオジに
男性の紫外線対策、今すぐ始めるべき理由

紫外線対策と聞くと、多くの男性は「女性がするもの」「めんどくさい」と考えがちだが、実は男性こそ紫外線対策が必要かもしれない。皮膚科専門医の慶田朋子氏によれば、男性の皮膚は意外にも紫外線に弱いという研究結果もあるという。健康や見た目だけでなく、皮膚がんリスク低減のためにも、男性の紫外線対策は重要だ。
Q. 男性が紫外線対策をするべき理由は?

紫外線のダメージは見た目の問題だけでなく、DNAに確実に傷をつけています。その傷がきっかけとなって修復が間に合わないと、発がんにつながる可能性があります。過去に浴びた紫外線の蓄積影響もあれば、短時間でも大量に浴びると修復が間に合わないほど大量のエラーが生じることもあります。
男性は「皮膚が厚そう」「皮脂が多くて丈夫そう」というイメージがありますが、それは筋肉量や骨格のイメージであって、皮膚の弱さや薄さには基本的に男女差はありません。むしろ、皮脂量の違いや、髭を剃ることでバリア機能が壊れることなどもあり、研究によれば男性のほうが紫外線に対して弱いという結果も出ています。
素敵でかっこよく若々しい見た目を保つためだけでなく、皮膚がんなどを防ぐためにも、男性にも紫外線対策は必要です。特に男性は化粧の習慣がないため素肌をさらしがちで、アウトドア活動も好きな人が多く、ハイリスクな状況にあります。
Q. 紫外線はいつから対策すべき?
多くの人は気温や暑さから判断して真夏だけ対策すればいいと思っていますが、実は紫外線量は春先から増え始め、6月頃にはピークを迎えます。6月の紫外線量が統計上少し低く見えるのは、単に雨の日が多いからです。
梅雨の晴れ間は特に注意が必要です。雨上がりに草木の色が鮮やかに見える時こそ、紫外線量が多いサインです。気温がまだ低くても、3月頃から紫外線量は徐々に増加していきます。
Q. 肌質によって紫外線への強さは違う?
肌質は大きく3タイプに分けられます。タイプ1は赤くなるだけで黒くならない肌質で、白人に近いタイプです。タイプ2は赤くなって後から黒くなるタイプで、日本人の多くがこれに該当します。タイプ3は赤くならずにすぐ黒くなるタイプです。
黒くなりやすい人のほうが紫外線に強いと言えます。これはメラニンが生成されるからです。メラニンは肌の色素で、表皮の細胞核の上に「帽子」のように集まり、紫外線の散乱剤として機能します。少しずつ日焼けをしてメラニンが増えると、それ自体が日焼け止めの代わりになります。
色白の人はメラニンを作る力が弱いため、紫外線に対して弱く、白人では皮膚がんの発生率が高くなっています。色白の人が紫外線量の強い環境で屋外スポーツをするのは非常に危険なことです。
Q. 紫外線ダメージはどのように現れる?
紫外線によるダメージはシミやシワ、たるみなどの見た目の変化だけでなく、皮膚良性腫瘍や老人性疣贅、さらには皮膚がんにつながる可能性もあります。
年齢によるダメージの現れ方には個人差がありますが、過去に浴びた紫外線量の総量によって変わってきます。典型的には20歳でかすかなシミが出始め、30歳前後で肌色の小さなイボが現れ、40歳頃になるとシミが目立ってきます。
もちろん対策をすれば状況は改善します。皮膚は約45日で生まれ変わるため、正しいケアでターンオーバーが整ってくると潤い感が出てきます。過去の紫外線ダメージを完全に消すことはできませんが、年齢とともに低下する抗酸化力を補うことで違いが出てきます。

Q. どこが紫外線対策不足になりがち?
男性に多いのが耳の上部や首の後ろなど、見落としがちな部位の対策不足です。Tシャツのラインに合わせて日焼けしてしまう「首の境目」も典型的です。
女性の場合は髪を下ろすことで首を守ることができますが、男性は短髪が多く、帽子を被っていてもキャップだと後ろは完全に無防備な状態になります。また、薄手のシャツは紫外線を通してしまうため、露出している部分すべてに日焼け止めを塗る必要があります。
特に首は年齢が出やすい部位の一つです。手も同様に紫外線対策が必要な部位です。
Q. 紫外線対策はどんな日にするべき?
真っ暗な夜以外は基本的にすべての日に対策が必要です。雨の日でも曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。雨の日でも晴天時の約30%、薄曇りの日だと約80%の紫外線があります。理想的には日の出から日没まで365日、紫外線対策をすることが望ましいです。
また、室内でも窓ガラス越しに紫外線は入ってきます。窓際のカーテン越しの昼寝なども意外と紫外線を浴びています。反射光程度なら過度に気にする必要はありませんが、太陽光が降り注ぐリビングルームなどで長時間過ごすなら、公園の日陰にいるのと同じくらいの対策が必要です。
Q. 紫外線対策のポイントは?
基本的な対策としては、1日の中で紫外線が最も強い10時から14時は外出を避けることが理想的です。外出する場合は帽子や衣類、UPF50のラッシュガードなどで肌を覆うことが効果的です。
露出部分には日焼け止めを塗り、汗をかく場合は2時間ごとに塗り直すことが推奨されます。これは面倒に感じるかもしれませんが、何らかのモチベーションを持つことが大切です。例えば「モテたい」という理由でも構いません。実際に肌の綺麗な人のほうが好印象を持たれるというデータもあります。
焼けた肌が魅力的に見える場合もありますが、それは「健康的に見える」からであって、肌そのものが健康なわけではありません。ほんの少し度を超えると、しわしわカサカサの肌になり、シミやイボが目立ち、不潔に見られてしまうこともあります。
ただし、太陽光を完全に避けることはお勧めしません。適度な日光浴は体内時計のリセットや精神衛生のためにも良く、ビタミンD生成にも役立ちます。夏なら手のひらを10分間太陽に当てるだけで、1日に必要なビタミンDを作ることができます。
