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コンサルティング業界・転職最新事情
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2025年5月12日

大量採用を続けて、急拡大するコンサルティング業界。今も採用ニーズは旺盛なのか?独立系ファームが勃興しているのはなぜか?コンサル業界の転職最新事情を、コンサル転職に詳しい久留須 親氏に聞いた。 <ゲスト> 久留須 親|ムービン・ストラテジック・キャリア シニア・パートナー 東京大学・大学院卒業後、新...
コンサル業界の転職最新事情:独立系ファームの急成長と市場拡大の実態

コンサルティング業界が大きく変化している。大手ファームが採用を抑える一方で独立系ファームの採用が活発化し、全体としての採用数はむしろ増加傾向にある。なぜコンサル業界はこれほど好調なのか?ムービンストラテジックキャリアのシニアパートナー・久留須親氏に詳しく話を聞いた。
コンサルティング業界全体の採用動向はどのように変化していますか?
以前はDXバブルの影響で大手コンサルティングファームが大量採用を行っていましたが、近年は若手の中途採用を抑え、新卒採用を重視する傾向が出ています。一方で中堅以上の経験者採用は継続しており、各社全体としては人員を純増させています。
特に目立つのは独立系ファームの採用拡大です。大手が中途採用を絞る中、独立系ファームがそれを上回るペースで採用を進めたため、市場全体の採用人数は実際には増えています。2023年には独立系ファームの採用数が大手を上回る状況となりました。
なぜ大手ファームは若手の中途採用を抑制しているのですか?

大手ファームが若手の中途採用を抑制している主な理由は、新卒採用の増加にあります。コンサルティングが若手の就職先として人気が高まり、有名大学からの新卒採用が容易になったためです。
新卒人材は「色がついていない」状態であり、ファームのカラーに馴染みやすく、吸収力も高いという特徴があります。京大や東大といった有名大学からの新卒者が「とりあえずコンサル」という進路を選ぶケースも増えており、新卒採用市場でコンサルティングファームの人気は非常に高まっています。
生成AIの台頭でジュニアコンサルの需要は減少していないのですか?
専門知識が高い価値を持つ時代
生成AIの登場によってコンサルタントの業務は変わりつつありますが、需要が減少する傾向は見られません。むしろ、AIを活用してデータ分析やスライド作成の効率が上がる一方で、クライアントからの依頼は増え続けています。
現在の日本企業は人手不足と急速な環境変化への対応に悩んでおり、社内に専門人材がいない場合にコンサルティングファームに頼る傾向が強まっています。単なる経営戦略だけでなく、業務領域やITシステム開発など、ある意味ではアウトソーシングに近い形でコンサルティングファームを活用するケースも増えています。
独立系コンサルティングファームとはどのようなものですか?
独立系コンサルティングファームとは、戦略系(マッキンゼー、BCGなど)、総合系(アクセンチュア、デロイトなど)、シンクタンク系、財務アドバイザリー系、人事系といった大手以外のファームを指します。定義は明確ではありませんが、ムービンストラテジックキャリアの調査によると400社以上の独立系ファームが存在しています。

独立系ファームには様々なタイプがあり、SIerや広告代理店、商社、メーカーなどが立ち上げたコンサルティング部門も含まれます。例えば、BCGと伊藤忠が立ち上げたファームや、商社の丸紅がドロビックスコンサルティングを設立したケースなどがあります。これらのファームでは、大手コンサルティングファームの経験者がパートナーやマネージャーとして就任することが多いです。
なぜ多くの企業がコンサルティング部門を立ち上げているのですか?

企業がコンサルティング部門を立ち上げる理由はいくつかあります:
1. コンサルティング業界全体が成長産業であり、ビジネスチャンスが大きい
2. 本社事業との親和性が高く、シナジーを生み出せる(新規事業開発やM&A、投資先のPMIなど)
3. 本社では育成しにくい人材を別組織で育成できる
4. 日系企業としての強みを活かしたサービス提供が可能
特に商社やメーカーでは、富士通やNEC(アビーム)、日立(日立コンサルティング)などが代表的な例です。これらの企業は、本来の事業を拡張する形でコンサルティングサービスを提供しています。
独立系ファームの採用が好調な理由は何ですか?
独立系ファームの採用が好調な理由はいくつかあります。まず、独立系ファームは新卒採用をあまり行っておらず、中途採用が主体であることが挙げられます。また、コンサルティングニーズ全体が拡大する中で、大手が中途採用を抑制していることから、独立系ファームに人材が流れている面もあります。
さらに、コンサルティングの仕事自体が相対取引であり、大手ファームが市場を独占することは難しいという側面もあります。大企業でも、ある部署はマッキンゼーを使い、別の部署はBCGを使うというように、クライアントとの関係性で仕事が決まる傾向があります。そのため、独立系ファームでも営業力があり、意思決定者との良好な関係を持っていれば、大手と同様に案件を獲得できます。
コンサルティング業界の採用市場はこの先どうなると予想されますか?
コンサルティング業界の短期的な見通しとしては、2024年も引き続き採用が活発に行われると予想されます。大手ファームも安定期から再び拡大期に入りつつあり、独立系ファームの採用も継続して伸びる見込みです。
長期的には経済状況に左右される面もあります。景気後退が起これば企業の財布が固くなり、コンサルティングサービスへの支出が抑制される可能性はあります。しかし、現在の日本の人手不足や働き方改革の流れを考えると、景気が多少悪化しても大きくは落ち込まないという見方もあります。むしろ景気悪化時はコスト削減などの別種のコンサルティングニーズが生まれる傾向があります。
独立系ファームで採用されるために必要なものは何ですか?
独立系ファームでは、学歴よりも実務経験内容を重視する傾向があります。大手ファームでは未経験者の採用が35歳程度までというケースが多いのに対し、独立系ファームでは50代のコンサル未経験者が採用されるケースもあります。
特にIT系のファームでは、エンジニアとしてのスキルがしっかりしていれば、高卒でもコンサルタントとして採用されることがあります。経験と専門性を適切にアピールできることが、独立系ファームへの転職において重要なポイントとなります。
コンサルティングビジネスの環境はどのように変化していますか?
以前と比較して、コンサルティングプロジェクトの獲得が容易になっているという変化があります。ある独立系ファームの社長によれば、10年前は顧客との関係構築に多大な労力をかけ、詳細な提案書を作成しても受注が難しい状況でした。
しかし現在は、クライアント企業もコンサルティングサービスを利用することに慣れ、一般的なビジネス手法として浸透しています。その結果、以前よりも案件獲得のハードルが下がり、大企業だけでなく中堅・中小企業でもコンサルティングサービスを活用するケースが増えています。
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コンサルティング業界は引き続き拡大傾向にあり、大手ファームと独立系ファームがそれぞれの特色を活かして市場を形成しています。コンサル需要の増加を背景に、様々な業種の企業がコンサルティング事業に参入し、市場はさらに多様化しています。人手不足や急速な環境変化に対応するため、企業のコンサルティングニーズは今後も継続すると予想されます。