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科学的に最強の【口臭対策】
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2025年3月26日

ビジネスパーソンのための体・心の鍛え方を一流の専門家から学ぶ。自分では気づきにくい口臭。どんなケアをすれば良いのか科学的に解説します。 <ゲスト> 照山裕子/歯科医 歯学博士 日本大学歯学部卒業、同大学院歯学研究科にて博士号取得。世界でも専門医が少ない『顎顔面補綴』を専攻し、日本大学歯学部付属歯科...
口臭が気になる人必見!歯科医が教える「科学的に最強の対策法」
「胃腸が悪いから口が臭っている」というのは実は都市伝説だって知っていた?口臭の大半は口の中の環境に原因があり、適切なケアで改善できる。歯科医の照山裕子先生が語る「科学的に最強の口臭対策」を、わかりやすいQ&A形式でまとめた。

Q: 自分の口臭は自分ではわからないの?
口臭は自分では気づきにくいものと科学的に定義されている。鼻の細胞には柔軟性があり、慣れてしまうため、一瞬「臭いな」と思っても馴染んでしまう。他者の匂いは感じやすいが、自分のものは気づきにくい。
自分の口臭を確認したい場合、以下の方法がある:
1. ビニール袋を使った方法:1分間口を閉じて、息をビニール袋に吐き出し、その匂いを嗅ぐ
2. 専門機関での検査:大学病院の口臭外来などでは、スタッフが匂いを確認する検査が可能

Q: 口臭にはどんな種類があるの?
口臭は大きく分けて2種類ある:
1. 生理的な口臭
- 誰にでもある程度の匂いはあり、完全に無臭という人はいない
- 口が乾いた時、緊張している時、喉が渇いている時に強くなる
- 朝起きた時の「モーニングブレス」も生理的なもの
- 強い香りの食べ物(にんにくなど)を食べた翌日の匂いも自然なもの
2. 病的な口臭
- ほとんどが歯周病由来のもの
- 口の中の細菌がタンパク質を分解する過程で発生する
- 代表的な原因物質は「メチルメルカプタン」(腐った玉ねぎや台所の生ゴミのような匂い)
- 青酸カリに匹敵する毒性を持つ物質で、健康被害の懸念もある
大学病院の口臭外来の調査によると、患者の約半数が病的な口臭だったという結果がある。
Q: 口臭対策としてマウスウォッシュは効果的なの?
マウスウォッシュは歯磨きの代わりにはならない。基本的にはツルツルピカピカのお口をキープするためのもので、歯磨き後や歯科医院での専門的クリーニング後の清潔な状態を維持する補助的な存在だ。
口が汚れた状態でマウスウォッシュを使用しても効果は限定的で、以下の点に注意が必要:
- 汚れたままの口に使うと粘膜を荒らしてしまうことがある
- 頻繁に使いすぎると味覚障害を起こす可能性もある
- 歯磨き粉とマウスウォッシュの成分が拮抗する組み合わせもあるため、使用する場合は同じシリーズのものを選ぶか、使用間隔を5分以上あける
マウスウォッシュはあくまで補助的なもので、口臭の根本原因である汚れをしっかり取り除くことが重要。一時的な対策としては、水でうがいするだけでも効果はある。外出先で口臭が気になる場合は、デンタルフロスと水でのうがいが効果的。
Q: 歯磨き粉はどう選べばいいの?
歯磨き粉は自分の口の環境に合ったものを選ぶことが重要。大きく分けて以下の2つのタイプがある:
1. 虫歯予防用
- エナメル質を傷つけずに汚れを落とす
- フッ素が配合されており、虫歯菌を寄せ付けない
2. 歯周病予防用
- 歯周ポケットに浸透するためのとろみのある成分が入っている
理想的には、朝と夜で用途別に使い分けることが効果的。例えば:
- 朝:虫歯予防タイプ
- 夜:歯周病予防タイプ
- コーヒーをたくさん飲んだ日の昼:美白効果のあるタイプ
自分の口の環境(虫歯リスク、歯周病リスク、着色しやすさなど)に合わせて選ぶべきだが、自分では判断が難しいため、歯科医院での定期検診時に相談するのがおすすめ。
なお、日本の薬事法では真っ白に漂白する成分は認められていないため、市販の「美白」歯磨き粉は自然な色にリセットする程度の効果しかない。それ以上に歯を白くしたい場合は、医療ホワイトニングが必要になる。

Q: 舌の正しい磨き方は?
舌のケアは口臭対策に重要だが、多くの人が間違った方法で行っている。舌は歯と違って柔らかい組織のため、強い力でゴシゴシと磨くべきではない。
舌磨きの正しい方法:
- 絶対に歯ブラシは使わない
- 専用の舌磨きブラシか、ガーゼなどの柔らかい布を使う
- 絵が付かない程度の適度な圧で汚れを浮かす
- 舌磨き用のジェルを使うとより効果的
舌は絨毯のような構造になっており、ヒダヒダの深いところに歯周病菌が住みついている。これが口臭の大きな原因となるだけでなく、誤嚥性肺炎のリスクも高める。したがって、優しく丁寧にケアすることが大切。
Q: 歯の磨き方で気をつけるべきことは?
歯の汚れは強くこすったから落ちるわけではない。むしろ強く磨きすぎると歯に傷をつけてしまう可能性がある。正しいブラッシング方法と以下のポイントを押さえることが重要:
1. 隙間の汚れを徹底的に取る
- 隙間の汚れは口臭の原因になりやすく、歯周病も進行しやすい
- デンタルフロスを毎日最低1回(夜)使用する
2. 自分の口の状態を毎日観察する
- 鏡の前で歯、舌、歯茎の状態を毎日3秒でも見る習慣をつける
- 変化に気づくことが大切
3. 歯医者での定期検診を受ける
- プロでも3ヶ月に1回はクリーニングを受ける
- 自分では取りきれない汚れや隙間の虫歯はプロのチェックが必要
Q: なぜ口の健康が全身の健康に影響するの?
口の環境が悪いと、メチルメルカプタンなどの有害物質が発生し、これが健康被害を引き起こす可能性がある。また、口内炎や歯周病などの口腔内のトラブルが全身の病気と関連していることも分かっている。
特に歯周病は「静かなる病」と定義付けられており、気づかないうちに進行し、さまざまな全身疾患との関連がある。口腔内の細菌がバイオフィルム(台所のぬめり汚れと同様のもの)を形成し、これが肥厚すると問題が生じる。
健康な口を維持することは、全身の健康を作る第一歩である。正しいオーラルケアを行い、定期的に歯科医院でのチェックを受けることで、健康な生活を送ることができる。
Q: 口臭対策の科学的に最強の方法をまとめると?
口臭対策として科学的に最も効果的な方法は以下のとおり:
1. 口の中の衛生状態を良好に保つ
- 歯磨きは力を入れすぎず適切な方法で行う
- デンタルフロスで隙間の汚れをしっかり除去(最低1日1回・夜)
- 舌専用ブラシで舌を優しく清掃
2. 口の乾燥を防ぐ
- 水分をこまめに取る
- ガムやタブレットで唾液分泌を促す
3. 目的に合った歯磨き粉を使い分ける
- 朝:虫歯予防
- 夜:歯周病予防
- 必要に応じて美白用も
4. マウスウォッシュは補助的に使用
- 歯磨き後の清潔な状態をキープする目的で使用
- 同じシリーズの製品を選ぶか、使用間隔を空ける
5. 定期的な歯科検診
- プロによるクリーニングとチェック
- 自分の口の環境に合ったアドバイスが得られる
以上のケアを継続することで、口臭の悩みを科学的に解決し、健康な口腔環境を維持することができる。
