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プレミアリーグ後半戦展望。リバプールの優勝確率は?
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2025年1月25日

王者マンチェスター・シティの不調により、大混戦状態にあるプレミアリーグ。現在、首位を走るリバプールはこのまま逃げ切るのか?他のビッグクラブの課題は何か?三笘、遠藤、鎌田の日本人選手をどう評価するか?レオザ氏と木崎伸也氏に展望してもらった。 <ゲスト> 木崎伸也|スポーツライター 1975年、東京都...
プレミアリーグ後半戦展望:「ノリ系監督の衰退」と「ダークホースの快進撃」から読み解く今季の行方
「現在のトッテナムが直面している問題は、ポセコグルー監督が固執する戦術と選手の適応の問題です。ジェイリーグや他のリーグでは通用したことが、プレミアリーグでは通用しなくなっている」―― プレミアの現状を専門家たちはこう分析しています。
Q. プレミアリーグ後半戦の注目点は?
現在のプレミアリーグは「ノリ系監督の衰退」と「ダークホースの快進撃」という二つの大きな流れが見られます。まず「ノリ系監督」とは、選手のモチベーションやマネジメントを重視する監督のことで、テクニカルな指導よりも精神面での指導を大切にするタイプです。
トッテナムのポセコグルー監督が典型例ですが、彼の戦術は相手に対応される傾向が強まっています。ポセコグルー監督は高いパスを嫌い、中に置くことを選手に求めていますが、このような戦術が相手に分析されると対策されやすくなります。
さらに、プレミアリーグでは対策の質が非常に高く、監督たちも瞬時に状況に対応できるため、一つの戦術を突き詰めるアプローチが通用しにくくなっています。特にトッテナムは守備面で課題を抱えており、ハイラインを使うことで裏のスペースを突かれる場面が増えています。
一方、ノッティンガム・フォレストやボーンマスなどのダークホースが台頭している理由は、低いブロックでの堅実な守備と速い攻撃の切り替えにあります。特にノッティンガムは全員で守備に戻り、エリア内に多くの選手を配置して守る戦術を徹底しています。これはレスターがタイトルを獲得した時期に似た戦略で、実績を上げています。

Q. 最終順位はどのようになると予測されますか?
専門家の予想によると、1位リバプール、2位マンチェスター・シティ、3位アーセナル、4位チェルシーという結果になる可能性が高いと見られています。
リバプールの優勝確率は70〜95%と評価されており、スロット監督のもと戦術面での進化が著しいです。選手に無駄な動きをさせず、彼らが最も力を発揮できる環境を作り出しています。
マンチェスター・シティはコンディションを徐々に取り戻しており、ペップ・グアルディオラ監督の下で追い上げが期待されます。ただし、ロドリの離脱やディフェンスラインの不安定さが課題です。
アーセナルは攻撃面での課題を抱えていますが、セットプレーの質が高く、スケリーのような若手の台頭も見られます。チェルシーは右センターバックとゴールキーパーの課題がありますが、パーマの活躍など攻撃力は向上しています。

Q. リバプールが絶好調の理由は?
リバプールの強さは、スロット監督の下での戦術的な熟成にあります。プレシーズンでは繋ぎ重視のサッカーを見せていましたが、シーズンが進むにつれてリスキーなプレーを減らし、相手のディフェンスラインとの距離をとらせるなど、より実践的なアプローチに切り替えています。
サラーの活躍も特筆すべき点で、システムの中で無駄な動きが少なくなり、ボールを受けた時のプレーに集中できるようになっています。さらに、選手の起用もうまく調整されており、カーティス・ジョーンズの起用や遠藤航のセンターバックとしての起用など、状況に応じた柔軟な対応が見られます。
最大のリスク要因としては、ファン・ダイクやサラーの怪我が挙げられますが、プレーの質が高く、ボール保持により選手の体力も温存できているため、怪我のリスクも比較的低いと見られています。また、タイトルレースに慣れているという精神的な強みもあります。

Q. アーセナルの課題と強みは?
アーセナルの最大の強みはセットプレーの質の高さです。フリーキックやコーナーキックでのプレーが非常に洗練されており、相手のマークを外すための動きや位置取りが非常に優れています。
一方、課題としては、攻撃面での決定力不足が挙げられます。ジズスやサカの怪我の影響もあり、決定的な得点力のある選手が少ないのが現状です。スケリーのような若手の台頭は明るい材料ですが、センターフォワードのポジションでより質の高い選手が必要とされています。
また、アルテタ監督のサッカーは非常に戦術的で、選手には高い理解力が求められます。これは強みでもありますが、時には監督の理想を追求しすぎることで柔軟性を欠く場面も見られます。

Q. マンチェスター・シティはどこまで復調するか?
マンチェスター・シティは徐々にコンディションを取り戻しつつありますが、まだベストな状態からは60%程度の回復にとどまっています。初期の不調の原因は、疲労によるプレーの質の低下とディフェンスラインの不安定さにありました。
特にリコ・ルイスやウォーカーなどのディフェンダーのパフォーマンス低下が目立ち、それがチーム全体の不安定さにつながっていました。しかし、ディアスの復帰やフォーデン、サビーニョなどの選手の調子が上向いてきており、復調の兆しが見えています。
ロドリの長期離脱は大きな痛手ですが、ペップ・グアルディオラ監督の戦術的な調整力と経験を考慮すると、後半戦での追い上げは十分可能と見られています。

Q. チェルシーの4位争いの可能性は?
チェルシーは現在、右センターバックとゴールキーパーの課題を抱えていますが、攻撃面では良い兆候が見られます。特にパーマの活躍は顕著で、彼の創造性と個人技術が攻撃の核となっています。
マレスカ監督のもとでは、クレバーのようなサイドバックが攻撃に参加する戦術が採用されており、クレバーはトップ下の位置まで上がってプレーするなど、従来のサイドバックとは異なる役割を果たしています。
チェルシーが4位に入るためには、右センターバックの配球力向上とゴールキーパーの安定性が鍵となります。また、ニコラス・ジャクソンの決定力も向上しており、パーマとの連携がさらに進めば攻撃力の向上が期待できます。

Q. マンチェスター・ユナイテッドの問題点は?
マンチェスター・ユナイテッドの現在の問題は、アモリム監督が短期間で多くの変更を導入しようとしていることにあります。テンハグ監督からアモリムへの交代で、3バックへのシステム変更や戦術的な要求が大きく変わり、選手たちの「脳がパンクしている状態」になっています。
アモリムはディテールを重視する監督であり、守備、攻撃、セットプレーなど全ての面で完璧を求めています。しかし、プレシーズンなしで急激な変化を求めることは選手たちに大きな負担となっています。
この状況を改善するためには、守備などの基本的な部分に集中し、徐々に戦術を浸透させていくアプローチが必要です。ディアロやブルーノ・フェルナンデスなど一部の選手はうまく適応していますが、チーム全体としてはまだ混乱している状態です。
長期的には、アモリムの戦術に合った選手補強と、十分な時間をかけた戦術の浸透が必要となります。

Q. 日本人選手の活躍は?
三苫薫選手は、以前のようにサイドで張るだけでなく、中に入って連携に絡んだり、ビルドアップに参加したりと、プレーの幅が広がっています。これは彼の成長を示すとともに、チームでの重要性が増していることを示しています。