
こだわり・高級路線のクルマ/ドヤれる/マニアが死ぬまでに所有したい/プロが乗って良かった/お得に手に入れる
成功者が語る「こだわり高級車」の真実:プロが選ぶ憧れの1台とその裏側
カーシェア利用者が大多数を占める現代において、車の所有は単なる移動手段に留まらない。
特にビジネスシーンで活躍する人々にとって、車は自己表現の舞台であり、人生のモチベーションを高める「ロマン」の象徴でもあると言える。
前編では実用性とコストパフォーマンスを重視した堅実な車選びの視点を紹介した。
後編では、所有欲を満たし、周囲に「うわっ」と言わせるような「こだわり高級路線」に焦点を当てる。
自動車業界の専門家たちが独自に選定した憧れの車ランキングとその選び方の裏側を探る。
多種多様な高級車の情報があふれる中で、どのような基準で「本当に価値ある1台」を選ぶべきか、具体的なモデルとともにその魅力を徹底分析する。

Q. 「こだわり高級路線」の車とは、一体どのようなものだろうか?
車を選ぶ目的は費用対効果だけでなく、運転する喜び、ステータスの獲得、そして自身の価値観を体現する「ロマン」の追求であるケースが多々ある。
特に、日々の仕事に奮闘するビジネスパーソンにとって、憧れの車は「これのために頑張る」という強い動機付けとなり得る存在だ。
周囲の注目を集め、乗り手のこだわりやセンスを静かに主張するような車こそ、「こだわり高級路線」に合致する。

単に価格が高いだけでなく、デザイン、ブランドの歴史、希少性など、多角的な魅力を持つモデルがこのカテゴリには含まれるだろう。
この路線を深く掘り下げるべく、今回は自動車業界の専門家である中野優作氏と安東弘樹氏が、「いつかは乗りたいこだわりの高級車」について独自のランキングを発表し、その詳細を超分析する。
Q. 憧れの高級車を賢く手に入れる秘訣は何だろうか?
高嶺の花と思われがちな高級車だが、実はある時期を狙うことで驚くほど手の届きやすい価格になる。
それは、新車購入から数年が経過した「中古市場」を狙う方法だ。
特に輸入車は新車価格からの値落ち率が高く、購入後の初期の大きな減価償却を経ると、驚くほど手頃な価格で購入できるケースが多い。
中野氏が選定した「中古だとめっちゃ安いドヤれる高級車ランキング」は、その具体例を示している。
1位のジープ・グランドチェロキーは、新車ではオプションを含め900万円を超える車両だが、5年落ちでなんと300万円台で購入可能だと言う。
国産軽自動車の新車価格と同等で、その圧倒的な存在感と「ドヤれる」感は比類ない。
その他にも、BMW X5(新車1000万円超が5年落ちで500〜600万円)、ポルシェ・カイエン(新車のハリアーと検討可能な価格帯)、ベンツGLE(車幅2020mmの圧倒的サイズ)、ボルボXC90(400万円台から購入可能で流通量も多い)といった名だたる高級車が、中古市場で魅力的な価格となっている。
しかし、中古車の購入には注意点もある。
中野氏は以下の6つのポイントを挙げる。
総額の確認: 車体価格だけでなく、登録諸費用や消耗品(特に外車のタイヤは高価)の交換費用を含めた総額を把握する。
修復歴(事故歴)の確認: 極端に安い車には修復歴がある可能性が高い。内容を確認し、納得できるかを判断する。
車両状態の確認: タイヤの溝の残量、ブレーキパッドの状態、エンジンの異音など、現車をしっかりチェックする。
メンテナンス記録の確認: 定期的な点検・整備が実施されていたかを確認する。
リセールバリューの考慮: 購入後の売却を想定し、値落ちしにくい車種や年式を選ぶ(ただし、価格下落の大きい中古車であればその後の下落は緩やかになる傾向がある)。
信頼できる販売店の選択: 丁寧な説明やアフターサービスが充実している店舗を選ぶ。
事故歴による価格下落の考慮: 500万円クラスの外車でも、事故歴があると売却時に100万円以上下落するケースもある。そのリスクも念頭に置く。
Q. 周囲から「ツウ」だと思われる車選びのポイントは何だろうか?
真の車好きが選ぶのは、単に高価な車ではなく、「この車、何ですか?」と好奇の眼差しを集めるような個性とデザイン性を備えたモデルだ。
安東氏が選出した「この人ツウだなと思われる車ランキング」は、そのようなこだわりを持つ人の心をくすぐるラインナップとなっている。

1位はフランス車のDS 4である。
この車は「世界で最も美しい車」に選ばれた実績を持ち、その彫刻的なデザインと精緻な内装は所有者の高い審美眼を静かに物語る。
シトロエンの高級ブランドとして位置づけられ、500万円前後という価格で唯一無二のデザインを手に入れることができる点が魅力的だ。
2位のプジョー408も、DS 4と同様にフランス車特有の洗練されたデザインが光る。
SUVとハッチバックの中間のようなクロスオーバースタイルは、「何という車ですか?」と間違いなく聞かれるおしゃれさを備えている。
3位はキャデラック初のEVであるリリックである。
従来のキャデラックのイメージを覆す洗練されたデザインは、同スペックのドイツ車であれば1300万円はするところ、1100万円で提供されており、価格以上の価値を感じさせる。
F1参戦計画に見られるように、ヨーロッパ市場を意識した変革期にあり、今後のキャデラックに注目が集まっている。
4位のアルファロメオ・ジュニアは、ハイブリッドモデルなら500万円以下で購入可能で、コンパクトなサイズ感が特徴だ。
特に女性のキャリアウーマンに似合うとされ、その美しさはオーナーの魅力を一層引き立てるだろう。
Q. 自動車のプロが実際に所有し「良かった」と太鼓判を押す車はどのような特徴があるか?
年間100台以上の車を乗り継ぐ中野氏が、自身の経験から「実際に買って良かった」と語る車は、実用性と趣味性の両面から非常に興味深い。

彼の「実際に買ってよかった車ランキング」1位はトヨタ・アルファードである。
リセールバリュー、居住性、信頼性、そして運転支援機能まで、全ての面で極めて高い評価を受け、「一生手放せない車」とまで評する。
2拠点で生活する中野氏にとって、アルファードは両拠点に欠かせない存在だという。
2位はトヨタ・プリウス。
驚異的な燃費性能(実走行でリッター25km)と、壊れにくい信頼性で、特に長距離移動において疲労を軽減するメリットを評価する。
中古で300万円台から購入できる手軽さも魅力である。
3位にはトヨタ・ランドクルーザープラドが挙がった。
ランクルほど大型ではないため、街乗りもしやすく、スノーボード、海、山などあらゆるアウトドアシーンに対応するオールマイティなSUVだ。
番外編では、趣味性の高い車も紹介された。
