
【GG佐藤】どん底から復活した資産運用術
GG佐藤氏が語るアスリートのキャリア戦略と資産形成術
元プロ野球選手であるGG佐藤氏は、イタリアリーグを経て再び日本プロ野球界へ復帰。その波乱に満ちた野球人生を終えた後も、父親の会社で実績を積み、ついには不動産事業で独立を果たすなど、そのキャリアは常に変化と挑戦の連続である。
本稿では、プロアスリートとしてのみならず、実業家そして投資家として新たな道を切り拓いてきたGG佐藤氏の多角的なキャリア戦略を深く掘り下げる。
『金持ち父さん 貧乏父さん』から得た資産形成の教訓や、現役プロ野球選手たちへの熱いメッセージを通じて、彼の実践的な「生き残り術」を紹介する。

Q. イタリアからの引退後、再びプロ野球の世界に戻ることになったきっかけは何だろうか?
イタリアでの充実した生活を終え、野球に悔いはなく引退を決意した。心機一転、プロ野球界でお世話になった恩師である伊東勤氏に電話で引退の報告をしたという。ところがその10日後、伊東氏が千葉ロッテマリーンズの監督に就任するというニュースが飛び込んできた。
間もなく、伊東監督本人からGG佐藤氏に「野球への情熱は消えていないか」という電話があり、1週間後のテストへの打診があった。
イタリア生活でピザやワインを楽しみ体重が増えていたGG佐藤氏は、なんとか2週間後への延期を懇願。過酷な調整を経てテストに合格し、まさかのプロ野球界への電撃復帰を果たすことになった。自身の地元である千葉の球団で再びプレイできることは、彼にとっても喜びであった。
Q. 現役引退後、父親の会社で働き始めたときの心境や業務内容はどのようなものだったのだろうか?
二度目の引退を決めた後、GG佐藤氏は父親が経営する建築土木会社で働く道を選ぶ。プロ野球OBとしてのプライドを持つことなく、父親にアポイントを取り、自ら履歴書を持参して「就職させてほしい」と真摯に願い出たという。
入社後は現場作業からスタートし、ハウスメーカーへの営業、そして管理職を経て、最終的には副社長の座まで務めた。若手時代からアルバイトで苦労した経験が、泥臭い仕事や人への頭の下げ方への抵抗感をなくし、ビジネスの世界で実績を積む土台となったと語っている。この経験が父親への恩返しに繋がったという。
ちなみに、野球経験のない父親が、幼少期から測量士の知識を活かした独自の打撃理論で彼を指導していたエピソードは、父子の強い絆を物語る。

Q. 安定した副社長の座を捨て、不動産で独立するに至った転機は何だったのだろうか?
父親が大切にしてきた会社を守り、支えることも恩返しの一つだ。しかし最終的には、「父親の期待に応える人生ではなく、自分の期待に応える人生を送りたい」という思いが強くなり、独立を決断する。
転機はロバート・キヨサキの著書『金持ち父さん 貧乏父さん』との出会いだ。この本から、これまで自動車購入など「減るもの」への消費が多かったことに気づき、「お金に働いてもらう」という資産形成の重要性を痛感する。特に、会社員という社会的信用を使って他人のお金を借り入れ、レバレッジを効かせた不動産投資へと目を向けた。
副社長として会社に籍を置きながら宅地建物取引士の資格を取得し、着実に不動産に関する知識と経験を積むことで、独立するための土台を固めていった。いつでも会社を辞められるように準備を重ねてきた結果、自身の不動産会社を設立し、独立を果たした。

Q. GG佐藤氏は、具体的にどのようなポートフォリオで資産運用を行っているのだろうか?
GG佐藤氏の資産運用の基盤は、二桁億円規模に及ぶローンの借入によるアパート4棟の経営だ。ここから生み出される月数百万円の収益を運用資金に回しているという。
個別の銘柄選びやポートフォリオ構築に関しては、信頼できるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)と協働している。為替変動やインフレ対策のため、ドル建てやインドルピー建ての社債を中心に投資を進める。加えて、個別の日本株・米国株も購入し、上場したばかりの注目企業(GOや記憶シアなど)にも積極的に投資している。
さらに、「バットを振らなければヒットは生まれない」という信条のもと、仮想通貨や現代アートといった分野にも投資し、ポートフォリオの多様性を追求している。負けることもあるが、それも「授業料」として前向きに捉え、新しい投資分野への挑戦を怠らない。
Q. 投資において「プロとの付き合い方」をどのように捉え、実践しているのだろうか?
GG佐藤氏は、投資のプロであっても「10打数10安打は無理」であることを大前提としている。重要なのは、投資の成績が振るわなかった時に文句を言ったり、クレーマーになったりしないことだと説く。
良い話や情報というのは、常に良好な人間関係を築いている顧客に優先的に提供されるからだ。「めんどくさい客」にならないよう心掛け、損をした時でも「オッケー、オッケー」と寛容な態度で接することが重要である。さらに、自分自身が良い顧客であるだけでなく、他の優良顧客を紹介するなど、Win-Winの関係を築くことに注力している。
このような信頼関係の構築が、IFAから質の高い情報が継続的に供給され、自身にも良質な投資機会が回り続けるエコシステムを作り上げているのだ。プロとの関係は、お金の話を超えた深い「人間関係」だという。
Q. 自身の経験を踏まえ、今の現役プロ野球選手たちに伝えたい最も重要なアドバイスは何だろうか?
GG佐藤氏は、二つの重要なメッセージを現役プロ野球選手たちに送る。一つ目は「お金の勉強は当たり前にやること」だ。若くして大金を得られる現役時代だからこそ、資産形成に関する知識を身につけ、将来に備えるべきだと説く。
二つ目は「SNSを有効活用し、ファン(コミュニティ)を作ること」だ。現役時代の知名度があるうちにSNSアカウントを開設し、熱心なフォロワーを獲得することは、引退後のビジネスや人脈形成において計り知れない価値があるという。引退してからでは、ゼロからコミュニティを築くのは非常に困難だからである。
そして最後に、「お金はグラウンドに落ちている幻想ではない。給料が明日にもなくなる可能性は常にある」という厳し現実を突きつける。若手であっても早期にライフプランナーに相談し、貯蓄や運用に取り組むことが大切だ。お金への安心感が、逆にグラウンド上でのパフォーマンス向上にも繋がるだろう。
