
スウェーデン戦レビュー&ブラジル戦最速展望
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2026年6月26日
6月26日13時から生配信でスウェーデン戦をレビューしました。 これは、アーカイブ映像です。 <ゲスト> 木崎伸也|スポーツライター 1975年、東京都生まれ。2002年夏にオランダへ移住。翌2003年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材。スポーツ誌『Number』はじめ、各メディアに寄...
日本代表、スウェーデン戦レビューとブラジル戦展望:課題と光明を探る
日本代表はワールドカップグループリーグ最終戦のスウェーデン戦で1-1の引き分けに終わり、決勝トーナメント進出を決めた。グループリーグ突破という目標は達成されたが、内容や選手コンディションには複数の課題が見受けられる。今回は、このスウェーデン戦を多角的に分析し、間近に迫る強豪ブラジルとの決勝トーナメント初戦をどのように戦うべきか、専門家たちの意見を基に展望する。

Q. スウェーデン戦の総括として、専門家たちはどのような評価を下しているか?
スウェーデン戦は1-1の引き分けで終了し、日本はグループリーグ突破のノルマを達成した。しかし、内容に対する専門家の評価は分かれる。レオザ氏はグループリーグを通して「簡単なグループではなかったが、内容を伴ったノルマ達成」とし、100点満点中80点以上を与えた。木崎氏も「長友選手を出す」「2位通過する」という目標のほとんどを達成した点から85点と評価する。一方、ミムラ氏は「ワールドカップ優勝という目標を考えた時には50点」と厳しく評価し、限られたターンオーバーによる主力選手の疲労蓄積を懸念点に挙げた。グループリーグ突破は果たしたものの、決勝トーナメントを見据えると課題が多く残った試合と言える。

Q. スウェーデンは日本に対し、どのような対策を講じてきたのか?その効果はどうだったのか?
スウェーデンは、日本の5-2-3システムに対して、自らも5-2-3のミラーゲームを仕掛けてきた。これは、日本の強みであるハイプレスを無効化する意図があったと考えられている。さらに、日本のプレスに対しては、ボールをキーパーに戻し、そこからロングボールを前線に蹴り込むという二段構えの戦術を展開した。この戦術は、身体の強いフォワード陣を活用し、日本のディフェンスラインに空中戦でのデュエルを強いるものであった。専門家のレオザ氏は、スウェーデンが日本に対して「嫌な形」を二段階で作り出し、引き分けに持ち込んだと評価し、ポッター監督の対策が見事だったと指摘した。

Q. スウェーデン戦で見られた日本の失点パターンにはどのような課題があるのか?
今回のスウェーデン戦での失点は、過去のオランダ戦やチュニジア戦と酷似するパターンを露呈した。攻撃的な能力を持つウイングバックの選手が1対1で対応を強いられ、サイドを突破されて失点するという脆弱性が繰り返し表面化したのである。特に、試合終盤の疲労が蓄積した時間帯に、5-4-1(5-2-3)システムにおける中盤のボランチの選手が消耗すると、その内側のスペースが決定的に空く。これは、ブラジルのような強力なウインガーを擁する相手にとって格好の攻略ポイントとなりうる。専門家は、この失点パターンが単なる個人のミスではなく、チームの戦術的構造に起因するものであり、ブラジル戦に向けて早急な対策が求められると警鐘を鳴らしている。

Q. 厳しい日程の中、日本代表選手のコンディションと起用にはどのような懸念があるか?
スウェーデン戦の後半、日本は明らかに動きが停滞し、伊藤洋輝選手、菅原選手、田中選手の3選手は試合終了後に座り込むほどの疲労困憊の状態であった。データ上は「省エネサッカー」とされているものの、選手たちは極限状態に陥っている。これは、森保監督の「保守的」な選手起用が招いた可能性が指摘される。チームのバランスを崩すことを恐れ、鈴木唯人選手ら若手控え選手への信頼が十分に置かれず、中村敬斗選手や堂安選手といった主力選手に過度な負担がかかっているという見方がある。また、2列目の伊東純也選手の離脱や、鈴木唯人選手、町野選手のコンディション不良など、相次ぐアクシデントも固定メンバーで戦わざるを得ない状況を生んでいる。大会前の酷暑対策や度重なる移動が、選手のコンディション調整に悪影響を及ぼした可能性も捨てきれない。

Q. 決勝トーナメントのブラジル戦、日本が勝利するためにはどのような戦い方が求められるか?
ブラジル戦の戦術については複数の意見が出ている。一つは、「失点しないこと」を最優先し、90分間を0-0で終え、延長戦やPK戦での勝利を目指すという現実的な戦略である。これは「0-0が原点」という日本代表の共通認識とも合致する。一方で、90分間守備に回るだけではブラジルを有利にしてしまうため、特定の時間帯に限定したハイプレスを仕掛けることで試合に「カオス」を生み出し、勝機を見出すべきだという意見もある。しかしレオザ氏は、中途半端なハイプレスはブラジルが最も望む展開であると指摘。ブラジルの攻撃の組み立てに対して徹底的にブロックを敷き、引いて守り、相手のミスから生じるカウンターチャンスを狙うのが、日本にとって最も勝率の高い戦い方だと分析した。効果的なハイプレスは、相手GKにボールが渡った時に限定されるべきである。
Q. 日本はブラジルに対し、どこに勝機を見出せるか?また、選手の士気はどうか?
ブラジルが個々の高い技術を持つ一方で、レオザ氏は彼らが「狭いエリアをこじ開けるのが苦手」であり、高齢のサイドバック陣も抱えていると指摘する。日本のウイングバックの選手が相手のサイドバックを上回るマッチアップを展開できる可能性があるため、日本のサイド攻撃に勝機が見出せる。久保建英選手が怪我の影響で出場が厳しい見込みなのは痛手だが、中村敬斗選手や堂安選手といったサイドアタッカーのスピードと突破力が重要となるだろう。スウェーデン戦で見られた日本らしい連携からの得点は、単なる「隠し玉」ではなく、選手間の「相互理解」が成熟した結果である。この「森保ジャパンらしい」得点パターンを確立できれば、奇跡を必要とせずともブラジルに勝利できると専門家たちは期待しており、上田選手をはじめ選手たちもブラジルに臆することなく勝利を信じて戦う姿勢を示している。
