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日本株の追い風。今後20年は続く。バーゲンセールの企業は?
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2026年6月22日

なぜ近年、日本株の急上昇が続いているのか?いつまで続くのか?AI半導体以外にも注目のセクター・企業はあるのか?りそなアセットマネジメントの井浦氏チーフ・ファンド・マネージャーに聞いた。 <ゲスト> 井浦広樹|りそなアセットマネジメント株式会社 /株式運用部 チーフ・ファンド・マネージャー <目次...
30年に一度の大チャンス到来:今後20年続く日本株の追い風を掴む投資戦略
株式市場は今、かつてない大変革期を迎える。長年のデフレとグローバリゼーションの終わり、地政学リスクの中で日本株には今後20年続く構造的な追い風が吹き始めた。
AIや半導体への過度な集中は、真の機会を見えなくする。皆が注目しない分野にこそ、隠れた宝が眠っているのだ。

Q. 株式市場は今後どのような変革を迎えるのか?
現在の市場変化は、過去の経済ショックを凌ぐ構造的変化だ。デフレとグローバリゼーション時代が終わり、30〜40年に一度の転換期にある。日本株には今後20年という長期の追い風をもたらすと分析されている。

金利上昇、歴史的円安、株価上昇は表面現象。グローバリゼーション終焉と多極化により、日本が地政学的に重要位置を占め、海外投資家の注目が急増している。
Q. なぜ今、株式市場は「投資家人生に一度のチャンス」なのか?
この変化は主に金利上昇、円安進行、グローバリゼーション終焉と多極化の三つの事象に起因。複合要因が、30年間溜まった日本経済のマグマを一気に噴出させている。
地位低下した日本が、多極化の中で存在感を高める点は重要だ。この構造的変化は一過性でなく、今後数十年続く可能性がある。海外投資家の日本株への熱い視線は、「初めてのホットな感じ」と表現され、例のない好機が到来したのだ。
Q. AI銘柄一辺倒の市場で、投資家はどう考えるべきか?
現在の市場は生成AI登場で、AI・半導体銘柄に資金集中。これは初動であり、過剰反応と「玉石混淆」の状態だ。長期的には銘柄評価は適正化され、今は過熱感を帯びている。
「人の行く裏に道あり花の山」の格言通り、注目されない場所に大きなチャンスがある。SaaSや中小型株のように、AIブームの裏で売られているセクターに本質的価値を持つ企業が存在する。リーマンショック後60倍になったブラックロックが好例だ。
全体が売られている局面で次代の勝者を見極めれば、これから10年間で大きく利益を上げる機会は十分ある。
Q. 埋もれた成長企業はどこに潜んでいるのか?
AI時代、SaaS企業は効率化で人手不要懸念から売られすぎだが、独自のデータを持つ企業、AI出力結果を管理・認証しリスク軽減できる企業は価値を高める。複数のAIを連携させ司令塔とする企業も同様、Finatext(フィナテキスト)が例だ。
SaaS以外では「社会課題解決型企業」が注目される。かつて「善意」だったESG投資は、不確実な時代の中、「生存本能」需要を取り込む。これにより経済合理性を持ち「儲かる」構造へ変化した。
象徴はパワーエックスのIPO後4ヶ月でのテンバガー。エネルギー安全保障課題解決貢献と創業者ビジョンが評価された。QPS研究所もIPO後半年で10倍に。日本は宇宙関連スタートアップが多く、世界プレゼンスを発揮し得る分野だ。

EVやリサイクル素材も経済合理性を獲得。原油高騰で、これらは通常製品と同等以上のコスト競争力を持つようになった。「良いから買う」から「安くて良いから買う」へ転換点だ。
Q. スタートアップ市場とIPO投資にチャンスはあるか?
「スタートアップ冬の時代」は誤解だ。日本のIPO市場は「上場がゴール」だった旧弊を脱し質的転換期にある。厳しい審査をクリアした企業は上場後も持続的に成長する「スタート」と捉えられている。
個人投資家にも大きなチャンスがある。IPOは抽選至難だったが、初値高騰が抑制され、有望株は初日に公募価格近くで購入機会が増加した。パワーエックスも初日公募価格割れで推移し、購入できていれば大きなリターンを得られたはずだ。
日本のスタートアップ金融環境も進化。大学発増加、未上場時から機関投資家が支援する「クロスオーバー投資」「コーナーストーン投資」浸透で、資金調達がシームレスになり持続的成長土壌が醸成。米国より未成熟な日本のグロース市場は、AI銘柄より50倍、100倍リターン狙う勝率が高いと見られている。

Q. 個人投資家はどのように「メガトレンド」を見極めるべきか?
成功の秘訣は、日々の株価変動に一喜一憂せず、5〜20年スパンで世の中を変える「メガトレンド」を想像し、その流れに乗ることだ。「昨日の常識が明日の非常識」となる激変の時代、この前提に立てば投資機会は明確になる。
多忙な個人投資家は、プロのように市場に張り付けないが、一歩引いた視点でマクロトレンドを見出す戦略が有利だ。情報民主化が進む現在でも中小型株市場には「情報の非対称性」が存在。大型株にアナリストが多いが、中小型株では稀で、ここに未評価の宝を発掘するチャンスがあるのだ。
地政学リスクを含めた大きな変化を見極め、課題解決に貢献する事業や、強いパッションを持つ経営者を擁する企業に注目することが、プロ以上のリターンを生む道となる。