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【W杯強豪国分析】イングランド。優勝できる理由
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2026年6月12日

W杯の優勝候補である強豪国8カ国(フランス、スペイン、イングランド、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、ポルトガル、オランダ)。その戦術、特徴、フォーメーション、優勝の可能性を分析する。 <ゲスト> Leo the football|シュワーボ東京監督 1986年福島生まれ。YouTubeのチャンネル...
「歴代最強」と称されるイングランド代表:トゥヘル監督が目指す頂点への道
歴代最強と謳われるイングランド代表が、今、サッカー界の頂点を目指す。才能豊かな選手たちが集結し、トーマス・トゥヘル監督の緻密な戦術が融合するこのチームは、これまでイングランドを苦しめてきた「しがらみ」から解放されたと言えるだろう。
果たして彼らは、悲願のワールドカップ優勝を勝ち取れるか?その戦力と潜在的な課題を詳細に分析する。

Q. 現イングランド代表は「歴代最強」と称されるが、その根拠は何か?
現在のイングランド代表は、プレミアリーグを代表する最高のタレントたちが集結した歴代屈指のスカッドを擁する。特にマンチェスター・シティの先進的な戦術を核とし、アーセナルやバイエルンなど欧州トップクラブの良質な要素を「良いとこ取り」して取り入れている。
GKピックフォードの採用もこの戦術の柔軟性を象徴している。彼は伝統的なポゼッション志向のGKではないが、強力なキックでロングボールを供給することで、現代サッカーのプレッシングに対する無理なつなぎのリスクを回避する。これは、柔軟かつ実用的な戦い方を選択できるチームであることを示しているのだ。
Q. トゥヘル監督が目指す革新的な戦術とは具体的にどのようなものか?
トゥヘル監督が導入するのは、マンチェスター・シティが得意とする「偽サイドバック」を核とする流動的なシステムである。マンチェスター・シティ所属のオライリー(または他のSB)がサイドバックの位置から中盤に入り込むことで、中央での数的優位を作り出し、効果的なポゼッションとパス回しを可能にする。

中盤ではデクラン・ライスとエリオット・アンダーソンが盤石のコンビを形成。リーダーシップと優れたパス能力を持つアンダーソンがバランスを取ることで、ライスの攻撃参加が活発化し、チーム全体の攻撃力に厚みを持たせる。このようなハイブリッドで洗練された戦術により、現代サッカーで最高峰のクオリティを目指している。
Q. 攻撃の中心であるハリー・ケインの役割はどのように進化し、チームに何をもたらすか?
エースストライカーであるハリー・ケインは、単なる得点源にとどまらない進化を遂げている。彼は中盤に深く降りてきてプレーメイクに参加し、相手守備陣を引きつけることで、両ウィング(ゴードン、サカ)やトップ下(ロジャース)が空いたスペースに飛び込む形を演出する。
チーム全体を押し上げた後には、自身が遅れてゴール前へ進入し、得意のフィニッシュワークで決定的な仕事をこなす。この予測困難な動きは相手ディフェンスにとって最大の脅威であり、グラウンドと空中戦の両方でチームに多様な得点パターンをもたらす。世界トップクラスのクロス精度を持つリース・ジェームズからの供給も加わり、攻撃の選択肢は非常に豊富である。
Q. 守備面における懸念点と、それに対する監督の選手起用の意図はどこにあるのか?
トゥヘル監督の革新的な戦術には、裏表一体のリスクも存在する。オライリーのような偽サイドバックが攻撃に参加することで、彼の元々のサイドバックの裏には広大なスペースが生まれてしまうからだ。これはレアル・マドリード戦で失点に繋がった過去があり、フランスやブラジル、スペインのような強豪国の強力なウィングにとって格好のターゲットとなりかねない。

しかし、監督はこのリスクを理解した上で、グエイやコンサといった選手たちの広大なスペースをカバーする高い対応能力を評価している。アストン・ヴィラで堅実なパフォーマンスを見せるコンサら、名を伏せがちながらも実力に基づいた抜擢を行っているのはそのためである。また、複数のポジションを高いレベルでこなせる「隠し玉」ストーンズの存在も重要で、彼らの堅牢さが、攻守バランスの鍵を握るだろう。
Q. 豊富なタレントを抱えるイングランドが優勝を目指す上で、最大の障壁となるものは何か?
イングランドの優勝には3つの主要な障壁が横たわると分析される。第一に、トゥヘル監督のワールドカップ本大会における采配経験の少なさだ。クラブと代表、長期リーグと短期トーナメントでは、求められるマネジメントや戦術運用が大きく異なるため、彼の采配がどこまで通用するかは未知数である。
次に、イングランドが目指す緻密で現代的なサッカーが、W杯の「現場判断」を重視する独特の戦い方と必ずしも相性が良くない可能性がある。綿密に構築された戦術も、現場でその遵守に綻びが生じれば、チームの調和が崩れ、機能不全に陥るリスクがある。

最後に、才能あふれるベリンガムの存在も懸念材料だ。彼は「サッカーに本気で、哲学が強い」タイプであり、控えに回った際にチームの調和を乱す“不満分子”とならないよう、そのメンタルと起用法が鍵を握るだろう。
Q. サッカー解説者レオザ氏はイングランドの優勝を予想するが、その確率はどの程度だと見ているか?
サッカー解説者のレオザ氏は、今大会でのイングランドの優勝を強く予想し、その確率を他の全ての参加国と比較して50%と非常に高く見積もっている。この予想の最大の根拠は、トゥヘル監督の選手選考に「しがらみ」が見られないことにあるとレオザ氏は指摘する。
コンサやロジャースなど、ビッグクラブに所属していなくても純粋な実力と戦術への適合性で選手を選んでいる点は、これまでのイングランド代表では稀だった姿勢だ。豊富なタレントが、協会やクラブの力学に縛られず、勝利のために仕事に徹する監督のもとに集結した。これが、長らく優勝に届かなかったイングランド代表の最後のピースを埋め、悲願のW杯制覇へと導くと期待されているのだ。