令和ルポ
【フルバージョン】花田紀凱氏インタビュー
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2026年4月18日

高市首相の熱狂的ファンの真相とは。政策と支持の関係性とは?庶民に対する対応策とは?「右派」とは何かについて花田紀凱氏に聞いた。 <ゲスト> 花田紀凱|『月刊Hanada」編集長 1966年東京外国語大学卒業後、文藝春秋入社。『週刊文春」編集長等を歴任。96年朝日新聞社へ移籍し女性誌『uno!』創刊...
『Hanada』編集長が語る「メディアの真実」:なぜ主流に「異議」を唱え続けるのか?
月刊誌『Hanada』の編集長として、長年にわたり日本の言論界を牽引してきた彼は、既存のメディアが形成する「常識」や「大きな流れ」に常に異を唱えてきた。
その結果、「右派」や「右翼雑誌」というレッテルを貼られることも少なくないが、彼自身の意図は決してイデオロギーに基づいたものではないと語る。
彼が考える雑誌の本質とは何か。
また、複雑化する現代社会の諸問題、そしてフェイクニュースが蔓延するインターネット時代において、メディアが果たすべき役割とは何なのだろうか。
本記事では、メディアの最前線で「異議申し立て」を続ける編集長の哲学に迫る。

Q. 『Hanada』はなぜ「右派」と見られることが多いのか?
自身は政治的な「真ん中」のつもりで雑誌作りをしていると述べている。しかし、その立ち位置はあくまで相対的なものであり、戦後長く日本の言論空間が左派的であったため、その主流意見に反論してきた結果、右派に見られているのだろうと分析する。
「左派から見れば、真ん中も右に見える」という構造的な問題が存在すると語る。
特に朝日新聞を中心とした左派メディアを批判してきたことが、そうしたレッテル貼りの主要因になっていると考えているようだ。
「右」と呼ばれること自体、特定の思想信条を掲げているわけではなく、単に世の中の「おかしい」と感じる事柄に声を上げてきただけだという。
もし時代が逆の方向に傾けば、その時々の主流に対し疑問を呈することも当然あり得ると述べている。
また、自分は学生運動の経験もないし、左翼ではないと言い切る。
Q. 雑誌が果たすべき「異議申し立て」の役割とは何だろうか?
雑誌の最も重要な役割は、朝日新聞に代表される大手メディアが形成する「世の中の大きな流れ」に対し、「それは本当に正しいのか?」と疑問を呈し、別の視点を提供する「異議申し立て」であると力説する。

過去、朝日新聞が首相訪米に関する記事で、「〜かもしれない」「〜かは疑問だ」といった断定を避ける表現で批判を展開した例を挙げ、事実に基づかない印象操作に対し強い違和感と怒りを覚えると述べた。
大手メディアが事実を客観的に報じず、特定の方向に世論を誘導しようとする姿勢こそが、雑誌で異議申し立てを行う大きな原動力になっていると語る。
ジャーナリズムの役割としての「権力監視」も重要だが、その監視の仕方が偏っていると感じた時こそ、異論を唱えるべきだとしている。
Q. 「面白い雑誌」を作るための編集術とはどのようなものか?
自身の編集術は、校了日(締め切り日)に台割(ページ構成)を最終決定するという常識破りの方法であると明かす。
一般的な雑誌制作が事前に台割を固めるのに対し、この手法を採用するのは、締め切り間際に起こった最新の出来事でも記事として盛り込めるようにするためだ。
これにより、常に「生き生き」とした、最新の話題を提供する雑誌作りを可能にするという。
この方法には、一度は掲載が決まった「面白い」記事でも、それ以上に新しい、あるいはタイムリーな記事が入ることで「落ちる(掲載されない)」リスクが伴う。
だが、これこそが雑誌に活力を与え、読者を飽きさせないための代償であり、面白い雑誌を作る上では避けられない「宿命」だと割り切る。
編集方針の根底にはイデオロギーよりも「面白さ」があるという。
「世の中の大きな流れに抗うテーマ」や「まだ知られていないが、重要で面白いテーマ」を取り上げることを重視し、読者にとって役立つ情報を提供することを目指す。
Q. 統一教会問題や愛子天皇論、政治家のスキャンダル報道についてどのように考えるか?
皇位継承が「秋篠宮、悠仁親王」と定まっているにもかかわらず、世間の人気に迎合して「愛子天皇」を唱えるメディアの風潮を批判する。
皇室の安定性を重視し、既存の制度に疑問を呈さない。
統一教会の解散命令請求に関しては、岸田総理が従来対象外だった民事事件を独断で理由に加えたことを指摘し、「法治国家として異常な事態」だと断じる。
他の宗教団体やメディアがこの異常性に対して沈黙している現状に対し、強い疑問と懸念を表明する。
週刊文春などが頻繁に報じる政治家や芸能人の不倫報道は、政治的な汚職などの公共性がない限り、過剰な取材競争だと疑問を呈する。
個人のプライバシーに深く踏み込む報道は、本来コラムなどで済ませるべき内容であり、一線を越えていると批判した。
メディア自身が自身の問題を棚に上げて、他者を執拗に叩く姿勢は「いやらしい」と感じると本音を語っている。
自らが編集長時代に扱った貴乃花と宮沢りえの婚約破棄報道については、国民的スター同士の結婚に関する大きなニュースであり、公共性のある情報として捉え、単なる不倫スキャンダルとは本質的に異なると弁明する。
Q. 高市早苗氏を次期総理候補として支持する理由とは何か?
安倍元総理亡き後、現段階で日本の次期リーダーとして最も適任だと高市早苗氏を挙げた。
長年の付き合いから、高市氏が極めて勉強家で優秀な人物であることを知っており、その政策や国家観を信頼しているため、「日本の将来を任せるのに安心できる」と評価する。

高市氏を雑誌の表紙で頻繁に取り上げ、積極的に応援する背景には、商業的な理由(高市氏の人気による売上増)だけでなく、日本の国益にとって彼女を応援することが最善であるという強い信念があるからだと言う。
自身の掲げる「主流への異議申し立て」という編集方針よりも、高市氏を支持することが国益に資すると判断している点を強調する。
憲法改正、自衛隊の存在の明確化、女系天皇への反対といった、自身の「日本はこうあってほしい」という国家観と、高市氏の政策や思想が合致しているため、支持する。
現時点の政治家の中で、彼女以外に日本の未来を安心して任せられる人物がいない、という認識も背景にあるようだ。
Q. フェイクニュースが蔓延するネット時代において、紙媒体の未来をどう見ているのか?
マサチューセッツ工科大学の調査によれば、虚偽のニュースは正しいニュースよりも70%も多く、かつ6倍の速度で拡散されるという深刻な現実があることを指摘する。
ネット社会では情報が断片的に拡散されるため、両論併記や多角的な視点が失われやすく、エコーチェンバー現象を招きやすいと警鐘を鳴らす。
自身はインターネットに直接関与することは少ないが、正しい情報がネット上でいかに均等に伝えられるかという問題は、ネットメディアに関わる人々が真剣に考えるべきだと主張する。
部数減少が続く中でも、紙媒体は一覧性や信頼性という点でネットメディアにはない独自の価値を持つと述べ、その価値は決して失われていないと信じる。
作り手自身が「紙はもうダメだ」と自信を喪失している現状を問題視し、「紙」の復権に向けた「揺り戻し」があることを期待する。
メディア関係者に対し、自分の媒体の価値を信じ、面白く魅力的なコンテンツを作り続けることの重要性を説く。
かつて自らが創刊した競合誌『WiLL』について、ネットでの人気に安易に迎合し、編集者としての目利きを通さずに執筆者を起用していることを批判した。
また、自身が作ったレイアウトを模倣し続けている現状にも強い不満を表明し、作り手としての矜持の欠如を指摘した。