2026超予測
【2026年W杯超予測】日本はどこまで勝ち進めるか?
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2025年12月30日

2026年6月に開幕する北中米W杯。日本はどこまで勝ち進めるのか?キーマンは誰か?W杯の優勝国とMVPは誰か?権田修一氏とPIVOTレギュラーメンバーに超予測してもらった。 <ゲスト> 権田修一|ヴィッセル神戸 GK 1989年東京都出身。中学生時代にFC東京の下部組織に入団し、高校在学中にトップ...
日本代表、2026年W杯「優勝」への道筋――カギは”倍増”した戦力と指揮官の覚悟
2026年に開催される次回のワールドカップに向け、サッカー日本代表への期待が高まっている。前大会での活躍は記憶に新しいが、果たして日本は悲願の「優勝」を達成できるだろうか。識者が集う特別企画では、多角的な視点からその可能性を深く掘り下げ、勝利への道筋を探った。
元日本代表GKである権田修一選手をはじめとする豪華な顔ぶれは、日本代表の現状戦力や監督の戦術、さらには精神面までを論じ、ワールドカップ優勝という壮大な目標に必要な要素を炙り出した。ピッチの内外に存在するキーパーソンとは誰なのか。短期決戦を勝ち抜くための条件は何なのだろうか。

Q. 日本は2026年ワールドカップでどこまで勝ち進めるか?
今回の予測企画では、識者たちの予想が披露された。多くの意見が「ベスト8」を中心にしながらも、「ベスト4」や「ベスト32」、そして権田選手による「優勝」といった幅広い見解が出された。これは日本代表が着実に実力をつけ、より高みを目指すことが現実的な目標として捉えられていることの表れである。
具体的には、グループリーグの突破が前提とされ、特に初戦の相手であるオランダ戦がカギを握ると指摘された。オランダの出方次第でグループリーグの行方は大きく左右され、その後の決勝トーナメントの組み合わせにも影響を与えるとの見方である。また、ベスト32を突破すれば、その先の組み合わせは比較的有利になる可能性があるとの分析もあり、初戦突破の重要性が改めて強調された。

Q. 前回大会と比較して、日本代表の戦力はどの程度向上したか?
権田選手は、カタール大会を基準(100)とすると、現在の日本代表の戦力は「倍ぐらい行っている」と驚くべき評価を下した。その理由として挙げたのは、二つ目のチームを丸々作っても十分に戦えるほどの選手層の厚さである。多くの怪我人がいながらも、誰が出てもチーム力が落ちない状況は、過去の代表にはなかった現象だという。
森保監督は就任当初から「ワンチーム・ツーカテゴリー」を標榜し、常に2チーム分の戦力を維持することを目標としてきた。その結果が現在の盤石な選手層に結実し、個々の選手も海外のトップクラブで活躍することで自信を深めている。こうした高いレベルでの経験と充実した選手層が、日本代表の大きな強みとしてワールドカップ優勝への土台を築きつつあると分析された。
Q. 森保監督の「ターンオーバー戦略」は、短期決戦のW杯で成功するのか?
森保監督の哲学の一つに「ターンオーバー」戦略がある。2チーム作れるほどの選手層がある現在、この戦略はワールドカップのような短期決戦において、選手のコンディションを保ち、総力戦で勝ち抜く上で極めて重要となる。権田選手は、自身がワールドカップを経験した際に、試合後の疲労感がリーグ戦とは全く異なり、回復に2日を要したと語る。2026年大会では試合間隔が中4~5日と長く空くため、これは日本にとって大きなアドバンテージになると見込む。

ターンオーバーの最適なタイミングについても議論が交わされた。グループリーグ3戦目でのターンオーバーは、勝ち抜けが決定していない場合、リスクを伴う。そのため、森保監督は1、2戦目から積極的に選手を入れ替え、常に新鮮な戦力をピッチに送り出すことで、チーム全体のパフォーマンスを最大化させる可能性が高い。しかし、ゴールキーパーのターンオーバーはチームの根幹を揺るがしかねず、基本的に考えにくいという意見が出た。監督の明確な意図と信頼がなければ、安易なGK交代はチームの安定を損なう恐れがあるからである。
Q. 日本代表の躍進を左右する「キーパーソン」は誰なのか?
ピッチ上の選手だけでなく、分析官から精神的支柱まで、多岐にわたるキーパーソンの存在が挙げられた。
まず、キーパーソンの筆頭として挙げられたのは「分析官」の中下氏だ。彼は相手チームの戦術構造だけでなく、個々の選手の細かい癖や怪我の状態までを見抜くという。このような緻密なデータ分析が、短期決戦において相手を攻略する上で不可欠な要素となると専門家は指摘する。分析情報は監督やコーチ陣から選手に伝えられるだけでなく、分析官自らが選手に直接詳細な情報を提供するケースもあるという。
選手では、アーセナルで活躍するDF富安健洋選手が大きな鍵を握る。彼は単なる優れた守備者にとどまらず、戦術理解度と的確なポジショニングによって、周りの選手を活性化させる「掛け算のできる選手」と評価された。練習時間の少ない代表チームにおいて、富安選手が適切な位置を取るだけで、チーム全体の攻撃の質は劇的に向上すると期待される。

FW堂安律選手は、W杯のような短期決戦で求められる「強度」と「タフさ」を併せ持つ選手だ。ブンデスリーガで2シーズン連続フル出場を果たした実績がその証明であり、コンディションが落ちやすい大会終盤においても、高いパフォーマンスを維持できる点が強みである。過去には不調な時期もあったが、移籍を経てプレーに深みが増し、精神的にもタフになった彼の存在は、日本の重要な得点源となり得るだろう。
FW上田綺世選手は、得点源として目覚ましい成長を遂げたストライカーである。元々高い身体能力と決定力を持つ上田選手は、欧州での経験を通じて「自分が点を取る」という強いエゴと責任感を身につけた。大迫勇也以降、日本代表に不足していた「ボールを収められるFW」として、攻撃の起点となり、周囲のチャンスメーカーを活かす彼の存在は、攻撃の多様性を生み出す点で不可欠だと考えられる。
最後に、権田選手が挙げる意外なキーパーソンは、ベテランDF長友佑都選手である。長友選手の真価は、ピッチ外での精神的な影響力にこそあると権田選手は断言する。コスタリカ戦敗戦後にチームの士気を鼓舞した「勝てばいいんでしょ?」の一言は、彼が高いレベルでプレーし続ける実力が伴っているからこそ説得力を持つ。その存在は、チームを前向きにし、不測の事態にも動じない強いチームを作る上で、優勝には絶対に欠かせない要素だという。
Q. W杯という極限状況下で、選手に求められる能力と課題は何か?
W杯は予測不可能な事態が連続する極限の舞台である。前回大会のコスタリカ戦では、日本代表が「攻めあぐねる」という課題を露呈した。権田選手によれば、この状況は、ターンオーバーによって新しい選手が出場する中で、彼らの特性を最大限に引き出す戦術的配置や連携を十分に構築できなかったことが原因である。単に個々の選手が能力を発揮しようとするだけでは、組織的な守備を崩すのは困難であり、チーム全体として局面を打開する戦術的柔軟性が求められる。

また、短期決戦を勝ち抜く上で選手の「コンディション管理」は死活問題だ。カタール大会では、もしクロアチア戦に勝利していたとしても、次戦では怪我で4人もの選手が出場できない状況に陥る可能性があったという。この教訓から、森保監督は今回、コンディションが不完全な主力選手を選ばない可能性もある。どんなに優れた選手であっても、万全の状態でなければチームに貢献できないことを示している。高い技術とフィジカルはもちろんのこと、精神的なタフさや逆境における冷静な判断力も、W杯で勝利を掴むためには不可欠な要素となる。
日本代表の選手たちは海外のトップリーグで経験を積み、精神的な余裕も持っている。強豪国相手にも「前にプレスをかけに行こう」と自律的に判断できる状況は、かつて下がって守るしかなかった時代から大きな進化だ。個々の選手の自主性と、それを組織的に機能させるための戦術的な深みが、次回のW杯で日本の躍進を決定づけるだろう。
Q. 2026年ワールドカップ、日本サッカー界の展望とは?
日本代表が2026年ワールドカップで「優勝」という目標を掲げるのは、決して夢物語ではない。過去最高と評価される選手層の厚さ、森保監督の練り上げられたターンオーバー戦略、そしてピッチ内外に存在する多様なキーパーソンの存在が、その可能性を現実のものとする。過去の経験から得た教訓を活かし、チーム一丸となって勝利への道を切り開けるか、今後の動向が注目される。しかし、大会開催年の盛り上げ方、WBCなど他のスポーツイベントとの競合、さらに国内リーグでの八百長問題といった課題にも目を向け、サッカー界全体としてワールドカップに向けた熱量を高める努力も不可欠である。