PIVOT TALK LIFE
【子育て世帯のもらえるお金】今知っておきたい厳選20制度
(881)
1.1万回視聴
2025年11月23日

子育て世帯に向けて、今知っておきたい支援制度や補助金を厳選して20こ紹介。「知らないと100万円以上の差が出る」は本当?支援が手厚い東京都の中でも特に「穴場」の区は?ファイナンシャルプランナーの高山一恵氏に聞いた。 ▼プロフィール 高山一恵|ファイナンシャルプランナー Money&You取締役。中...
【厳選20制度】知らないと損!子育て世帯のもらえるお金
子育て世帯の経済的不安は多岐にわたり、教育費の重圧は特に深刻だ。本記事では、ファイナンシャルプランナーが選ぶ、出産から大学進学まで活用できる支援制度をQ&A形式で解説する。国や地方自治体からの支援金、手当、助成金を活用し、家計の負担を大幅に軽減、子どもの成長を強力にサポートできる。
制度は頻繁に更新されるため、利用時は必ず自治体等の一次情報で最新の要件を確認してほしい。誤情報に惑わされず、自ら情報を得て申請することが賢くお金を受け取る鍵となるだろう。

Q. 子育て世帯が利用できるお金の制度にはどのような種類があるのか?
子育て世帯が活用できるお金の制度は、国と各地方自治体から多岐にわたって提供される。妊娠前から出産、乳幼児期、小・中学校、そして高校・大学と、各成長段階に応じた支援が用意されているのだ。自身の家族構成や居住地を基に、どのような支援が受けられるかを常に確認することが重要となる。

Q. 妊娠から出産にかけて具体的にどのような支援が受けられるのか?
妊娠したらまず、自治体に妊娠届を提出し母子手帳と共に「妊婦健診費用助成」の受診票を受け取る。これは標準的な14回分の妊婦健診費用、約10万円相当をカバーし、経済的負担を軽減する。
出産時には「出産育児一時金」が子ども1人につき50万円支給される。健康保険加入者が対象で、妊娠4ヶ月以上の流産・死産も含まれる。病院が直接請求する「直接支払制度」を活用すれば、立て替えは不要だ。
東京都では、高額な「無痛分娩費用」に対し、最大10万円の助成を2024年10月から開始。費用で希望を断念する妊婦が多かった現状への支援であり、指定医療機関での適用となる。
Q. 産休・育休中に収入減少を懸念する必要はないか?
産休・育休中には複数の給付金制度があるため、収入減少の心配は少ない。「出産手当金」は働く女性に対し産休中(計98日間)の賃金約3分の2を支給。2022年新設の「出生時育児休業給付金」(産後パパ育休)では、父親が産後8週間以内に最大28日間、賃金の約67%を受け取れる。

「育児休業給付金」は子が1歳になるまで支給され、男女ともに利用可能だ。最初の6ヶ月は賃金67%、以降50%を補填し、収入減をカバーする。また2025年4月からは、両親が14日以上育休を取得すると給付が賃金の合計80%となる「出生後休業支援給付」が始まり、手取りと遜色ない。同時に、2歳未満の子を持つ時短勤務者へ賃金低下分の10%が支給される「育児時短就業給付金」も創設された。
加えて、産休・育休中は健康保険料や厚生年金保険料が全額免除され、将来の年金額には影響がない。フリーランスも国民年金・国保料が産前産後4ヶ月間免除されるため、総体的な経済的負担は大幅に軽減される。
Q. 子供の成長段階に合わせた具体的な支援策は存在するのか?
「乳幼児医療費助成制度」は自治体で差が大きい。東京23区は所得制限なしで18歳まで通院・入院費が無料だ。居住地を選ぶ際の重要ポイントである。
「幼児教育・保育の無償化」は、全国で3〜5歳児の保育料を所得制限なく無料化している。さらに東京都では2024年9月から、0〜2歳児の保育料も第一子から所得制限なしで完全無料化され、過去に大きな負担だった保育費用が大幅に軽減される。
「児童手当」も2024年10月から所得制限が撤廃され、支給対象が高校生年代まで拡大された。0歳から全額を貯蓄すれば約240万円になり、大学資金として有効だ。乳幼児期の支給分は特に貯蓄に回すことを推奨する。
ひとり親家庭には「児童扶養手当」が支給される。子の人数や世帯年収で変動するが、最大月額4万6690円が受け取れる。さらに国や市区町村独自の職業訓練支援や公共料金減免など、きめ細やかな追加支援も活用可能だ。
Q. 中学から大学までの高額な教育費への支援策は充実しているのか?
東京都は「受験生チャレンジ支援貸付事業」として、塾代(上限30万円)や高校・大学受験料を無利子で貸し付け、合格すれば返済を免除する制度を持つ。これにより、経済的理由で進学を諦める状況を回避できる。
都内の私立中学に通う生徒の授業料には、所得制限なしで年10万円を助成する「私立中学校等授業料軽減助成金」が利用可能。都内在住であれば都外の私立中学も対象だ。
国の「高等学校等就学支援金制度」により、公立高校の授業料は実質無償(年11万8800円)。私立高校も年収に応じて最大39万6000円の支援があり、2025年からは所得制限超過世帯にも公立相当額が一律支給される。東京都の「私立高等学校授業料軽減助成金」は国の支援に上乗せされ、所得制限なしで年間最大48万4000円まで支援し、都内在住の私立高校授業料を実質無償化する。

高等教育機関向け「高等教育の修学支援新制度」では、低所得世帯の授業料減免等が適用される。2025年4月からの「第3子以降の大学無償化」は所得制限撤廃だが、「子ども3人以上が同時に扶養されている」期間のみ適用される厳格な条件があり、詳細な確認が必須だ。
Q. 子育て世帯にとって有利な地域選びと信頼できる情報源を見つける方法は何か?
家賃や物価の高い東京都だが、手厚い子育て支援制度を総合的に考慮すると、子どもが18歳になるまでの総費用で他の首都圏より有利となる可能性も高い。都内には品川区の制服代補助、江戸川区のベビーシッター補助、台東区の学用品支給など、独自の「穴場」支援がある。
支援制度は多くが申請主義のため、情報収集が不可欠だ。区報や自治体の公式サイト、自治体情報アプリ「マチイロ」など信頼できる一次情報で最新の要件を確認することが重要である。SNS等には古い情報や不正確な情報も多いため、必ず正確な情報源に当たるようにしたい。