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【ゴールド投資】ドルや円の価値が下がり続ける理由
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2025年11月10日

今からでも間に合う?金投資戦略の展望とは。ドルや円の価値が下がり続ける理由なぜなのか?ゴールド投資について池水雄一氏に聞いた。 <出演> りんたろー。(EXIT/お笑いタレント) https://www.youtube.com/c/EXITCharannel/featured 国山ハセン(PIV...
金価格高騰は「バブル」か「大転換」か?貴金属スペシャリストが解き明かすゴールド投資の真相
最近、市場最高値を更新し続ける金(ゴールド)のニュースを目にすることが多いだろう。今から投資を始めても手遅れなのではないか、あるいは「バブル」なのではないかと疑問に思う者も少なくないに違いない。しかし、本当にそうだろうか。
貴金属スペシャリストである池水雄一氏は、金の高騰をバブルと片付けるのは時期尚早であり、むしろ金融市場における「大転換点」に位置すると断言する。資本主義経済の宿命、地政学リスク、そして金の普遍的な価値と希少性を背景に、ゴールドの価格は長期的に「永遠に上がり続ける」可能性を秘めていると語るのだ。
この市場の動きが示す本質とは何か。池水氏の分析を通じて、金の未来と投資の機会について深掘りする。

Q. 金価格高騰はバブルなのか、それとも長期的な転換点にあるのか?
現在の金価格は市場最高値圏で推移しているため、多くの者が「高値掴みになるのでは」と投資に踏みとどまる傾向がある。実際にチャートを見ても、ここ数年で急激に価格が上昇しており、一見するとバブルの様相を呈している。しかし、貴金属スペシャリストの池水雄一氏は、これはバブルではなく、むしろ長期的な観点から見ると価格上昇が今後も続く「大転換点」にあると指摘する。
一時的な過熱感による調整局面はあるにせよ、根本的な経済構造と地政学的な変化が金の価値を押し上げているため、今後数十年のスパンで考えれば金価格は上がり続けるとの見方を示した。
Q. ゴールドが持つ他の金融資産との根本的な違いは何なのか?
金と他の金融資産を分ける最も重要な違いは、金が「それ自体が貨幣」であり、それ以外はすべて「信用に過ぎない」という点である。
一般的な通貨や株、債券といった金融商品は、発行体である国家や企業の信用によってその価値が成り立っている。しかし、信用が失墜したり、経済が破綻したりすれば、それらは「紙切れ」と化し、無価値になる可能性がある。

一方、金は物理的な実物資産であり、他者の信用に依存することなくそれ自体が価値を持つ。国が滅びようと、企業が倒産しようと、金の価値がゼロになることは決してない。例えば、2013年に池水氏が約30万円で購入した100gの金塊は、現在では約230万円の価値を持つ。これは単なる価値の保全だけでなく、明確な成長をも示している。
Q. 近年の金価格高騰の背景には何があるのか?
近年の金価格高騰には、中期的な要因と長期的な要因の二つが複雑に絡み合っている。中期的な最大の要因は、地政学リスクの高まりとそれに伴う「ドル離れ」である。2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、米国がロシア資産を凍結したことは、各国、特に中国などの新興国に大きな警戒心を与えた。「ドルを持つことがリスクになる」という認識が広まり、各国中央銀行は外貨準備をドルから金へシフトし始めたのだ。

特に2022年以降、中央銀行による金の購入は記録的に増加しており、この大規模な需要シフトが価格を押し上げている主要な原因の一つである。
より長期的な視点では、1971年の「ニクソン・ショック」が転換点となった。これによりドルと金の交換が停止され、金の裏付けのない不換紙幣(フィアットマネー)の時代が始まった。各国は自由に通貨を増刷できるようになったため、通貨供給量は加速度的に増加し、その価値は相対的に下落し続けた。この結果、1971年には1オンスあたり35ドルだった金の価格が、現在では約120倍になっている。通貨が増えるほど、有限な金という実物資産の価値は上昇するという構造的なメカニズムが働いているのである。
Q. 金の価値が今後も長期的に上昇すると言われるのはなぜか?
資本主義経済においては、通貨供給量が増え続けることが「宿命」である。各国が経済成長を追求し、金融政策を推進する限り、マネーサプライは膨張の一途を辿る。これに対し、金の総量は有限であり、人工的に作り出すことは不可能だ。この「増え続ける通貨」と「増えない金」という構造的な需給ギャップが、金価格の長期的な上昇を支えている。
歴史を振り返っても、通貨供給量は常に右肩上がりに増加している。この現状が変わらない限り、通貨に対する金の価値は相対的に高まり続けると予測できる。短期的な相場変動は当然あるものの、10年、20年といった長期スパンで見れば、金は今後もその価値を上げ続けるだろうと池水氏は結論づけた。
Q. ゴールドは守りの資産ではなく、「攻め」の資産になっているのか?
金は長らく「有事の金」や「安全資産」として、守りのポートフォリオを構築する上で欠かせない存在と考えられてきた。しかし、池水氏は、今日の金は「守り」に留まらず、従来の株式を凌駕するパフォーマンスを見せる「攻めの資産」としての側面も強めていると語る。
実際、2000年代に入ってからのゴールドのパフォーマンスを米国の株式市場(S&P500など)と比較すると、金の方が圧倒的に優れているデータもある。各国通貨の価値がインフレにより持続的に下落し続ける中、金は購買力を保存するだけでなく、長期的なリターンももたらす強力な資産へと変貌したのだ。
例えば、100年前に10キログラムの金で買えた家が、今日では同じ量の金で豪邸が買えるほど、その相対価値は向上している。このように、インフレに強く、さらに価格上昇の余地を持つ金は、攻守を兼ね備えた優れた投資対象といえる。
Q. 金の希少性と不変性がその価値をどう担保しているのか?
金が普遍的な価値を持つ最大の理由は、そのユニークな物理的特性と絶対的な希少性にある。金は自然界のいかなる物質とも反応せず、錆びたり腐食したりすることがない。ツタンカーメンの黄金マスクが3000年以上経っても輝きを失わないのは、この不変性によるものだ。
さらに、金は地球上で生成される物質ではなく、超新星爆発のような宇宙の壮大な現象によって誕生し、地球にもたらされた。このため、地球上に存在する金の総量は極めて限られている。これまで人類が採掘した金の総量は約22万トンであり、これはわずか22メートル四方の立方体に収まる量に過ぎない。

地下に埋蔵されている採掘可能な量も約5万トンと推定されており、供給は常にコントロールされた状態にある。採掘企業は、たとえ金価格が高騰しても、鉱山の寿命を延ばすために慎重に生産量を調整するため、急激に供給が増えることはない。そして、採掘された金のほとんど(圧倒的な割合)は宝飾品や投資用地金・金貨として「消費されずに」保有され続ける。金はまさに、「フロー」ではなく「ストック」として価値を保ち続ける究極の資産なのである。
Q. 今からゴールド投資を始めるべき時期なのか?
現在の金市場は、一時的な急騰に対する調整局面に入っていると池水氏は見る。これは、長期的な視点でゴールドへの投資を検討している者にとって絶好の買い場となる可能性がある。多くの投資家は価格上昇に際して「バブルでは」と警戒するが、これまでの議論が示すように、金価格の上昇は偶発的なものではなく、経済の構造的変化に基づいている。そして、資本主義の根幹が変わらない限り、金の価値は上がり続けるという確固たるロジックが存在するのだ。
したがって、価格が歴史的高値にあるように見えても、長期的な富の保全と成長を求めるならば、臆することなくゴールド投資を検討すべき時期は今だ。早めに始めることが、その恩恵を享受する鍵となろう。