& questions
投資大予測 ロボットETFに注目せよ
(1)
1,000回視聴
2024年11月17日

投資トレンドの中でも今注目すべきテーマが「ロボットETF」 「世界最大の資産運用会社が本気の提案 ロボットETFを見逃すな」をテーマにブラックロック・ジャパン クライアント・ビジネス第2部の秋山恵威氏、東京証券取引所 ETF推進部 ヴァイスプレジデント 横山賢志氏と金融リテラシーサポート部 課長 東...
世界最大の資産運用会社が提案するロボットETFの魅力
AI革命の次に来るオートメーションとロボット技術の波。この成長分野に投資するならETF(上場投資信託)が最適な選択肢かもしれない。世界最大の資産運用会社ブラックロックが提供する「オートメーション&ロボットETF」の魅力とは何か?専門家に聞いた。

Q. ブラックロックとはどのような会社ですか?
世界最大の資産運用会社で、運用残高は約11.4兆ドル(約1700兆円)にのぼる。日本のGDPの2〜3倍の資産を運用している計算だ。世界35カ国に拠点を持ち、1万8000人の従業員を擁し、そのうち2700人が運用のプロフェッショナルとして活躍している。

運用残高の約半分はリタイアメント(退職)に向けた資産運用で、ETF以外にも低流動性資産やリスク管理ツールなど様々な金融商品を扱っている。日本では25年間事業を展開し、300〜400人のスタッフが在籍している。
Q. AIの次に来る投資分野として期待されているのは何ですか?
ロボットとオートメーション(自動化)の分野だ。ブラックロックの見解では、世界は産業革命に匹敵する変革期を迎えている。第1次産業革命では蒸気機関による物づくりの自動化、第2次産業革命では電気や電話などによる通信革命、第3次産業革命ではコンピューターとインターネットによる情報革命が起きた。そして今、AIによる第4次産業革命が始まりつつある。

現在のAI革命はまだ初期段階で、サーバー向けのインフラ投資が活況を呈している。今後は企業や個人がAIを導入して業務効率化や生産性向上を図る段階へと進み、さらにロボティクスなどAIとハードウェアの統合が進む中期フェーズに移行していくと予測されている。
Q. ロボット関連の日本企業の強みは?
日本の企業はロボット技術において世界的に高い評価を得ている。例えば日立製作所やソニーグループは早くからロボット開発に取り組んできた。キーエンスやオムロンなどのセンサー技術、ファナックや安川電機などの産業用ロボット技術は世界でも一目置かれている存在だ。
特に日本企業の強みは国内だけでなく海外市場でも高いシェアを持っていることで、海外売上比率が6割を超える企業も珍しくない。また、大福のような一般にはあまり知られていない企業でも、空港の手荷物自動チェックインシステムやユニクロの大規模物流施設の自動化など、重要な役割を担っている。
労働力人口の減少が進む日本においても、ロボティクスとオートメーションの需要は今後さらに高まると予想されている。
Q. オートメーション&ロボットETFとはどのような商品ですか?
全世界の150社に分散投資するETFで、ブラックロックと指数会社が共同開発した独自指数に連動している。投資対象は半導体が22%を占めるほか、電子部品、ロボット本体、ソフトウェアなど、ロボットとオートメーションに関連する幅広い企業に投資できる。
運用コストは0.5%と低く抑えられており、アクティブ型投資信託の平均1.7%と比較してもコスト面で優位性がある。また、銘柄は原則として均等ウェイトで設計されているため、特定企業の株価変動による影響が抑えられている。例えば、NVIDIAが約13%下落した際も、このETFの下落幅は0.41%にとどまった。
このETFは新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠の対象商品でもある。
Q. このETFに含まれる主な企業はどのような会社ですか?
時価総額上位には、NVIDIA、AMD(いずれもGPU開発企業)、キーエンス(センサー技術)などが含まれている。日本企業では、キーエンス以外にもアドバンテスト、ファナック、大福などが含まれている。
海外企業では、スイスのABB(産業用ロボットの世界4大メーカーの1つ)やドイツのシーメンス(製造業向け情報統括システムのリーダー企業)なども含まれている。これらの企業の中には日本ではあまり知られていないが、世界的に重要な技術を持つ企業も多い。
なお、テスラは現在このETFには含まれていないが、年1回のリバランスでロボット関連の売上が増加すれば将来的に組み入れられる可能性がある。
Q. ETFとは何ですか?一般的な投資信託との違いは?
ETF(上場投資信託)は取引所に上場している投資信託で、株式と同じように取引できる金融商品だ。日本では東京証券取引所に上場しており、4桁の銘柄コードが付与されている。
一般的な投資信託(公募投資信託)との最大の違いは、取引所に上場しているかどうかだ。ETFは英語で「Exchange Traded Fund(取引所で取引される投資信託)」の略で、この「Exchange(取引所)」が重要なポイントとなる。
ETFの特徴は「早い」「安い」の2点だ。「早い」とは、取引所が開いている間はリアルタイムで売買できることを意味する。一方、上場していない投資信託は1日1回しか値段がつかず、自分が意図した価格で取引できない。「安い」とは、保有コスト(信託報酬)が一般的な投資信託より低いことを指す。
ただし、ETFには弱点もある。株式と同様に「株数」で購入するため、金額指定での購入がしにくい点だ。これは積立投資を行う際のデメリットとなる。ただし、最近では金額指定に近い買い方ができる証券会社も増えている。
Q. ETFの市場規模はどれくらいですか?
東京証券取引所でのETF取扱いは急速に拡大している。銘柄数は10年前から2倍に増え、預かり資産額は10年前の10倍になっている。いわば今最もホットな市場と言える。

ただし、日本のETF市場において個人投資家の保有比率はわずか2%にとどまり、残りの98%は機関投資家が保有している。これは機関投資家がETFのメリットを理解して積極的に活用している一方、個人投資家にはまだ十分に認知されていないことを示している。
ETFの認知度も低く、日本人の約25%しかETFを知らないという調査結果もある。今後は個人投資家の間でも新NISAの普及などを通じてETFの活用が進むことが期待されている。
Q. アイシェアーズとブラックロックの関係は?
アイシェアーズ(iShares)はブラックロック・グループが運用するETFのブランド名だ。トヨタでいうプリウス、ソニーでいうPlayStationのような位置づけである。
ブラックロックはETF運用でもグローバルトップの地位を占めており、世界で約1500本のETFを上場している。日本の東京証券取引所には41本のETFを上場している。アメリカではビットコインETFも上場するなど、幅広い投資対象をカバーしている。
Q. オートメーション&ロボットETFの価格と今後の見通しは?
現在の価格は約5200円からで、1口から購入可能だ。銘柄コードは2522。ブラックロック・ジャパンのウェブサイトで150社の組入銘柄を確認できる。
パフォーマンスとしては過去10年間でMSCIオールカントリーインデックス(世界株式指数)をアウトパフォームしている。これはテクノロジー企業が株価の押し上げ材料となってきたことが背景にある。
今後の見通しについて、ブラックロックの担当者は「自分自身も保有している」と話しており、有望な投資先として評価している。特に現在はAI革命の初期段階で、今後ロボティクスやオートメーションの分野が成長するとの見方を示している。
また長期投資の観点からは、コスト面の優位性と分散投資効果により、安定的な資産形成に適した商品とも言えるだろう。