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プレミアリーグ展望:ビッグ6戦力分析、優勝チームはどこか?
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2025年8月16日

新シーズンが開幕するプレミアリーグ。大型補強により進化するビッグ6の中で、優勝するのはどのチームか?新ストライカーと日本人選手の中で、活躍するのは誰か?ビッグ6の戦力・戦術分析を中心に、レギュラーメンバーに展望してもらった。 <ゲスト> 木崎伸也|スポーツライター 1975年、東京都生まれ。200...
2025-26シーズン プレミアリーグ展望 - ビッグ6の戦力分析とトレンド予測
プレミアリーグの新シーズンが開幕を迎える。今回はビッグ6クラブの戦力分析と優勝予想を中心に、最新のサッカートレンドとプレミアリーグの注目ポイントを紹介する。ピボットフットボールの佐々木氏が司会を務め、レギュラーメンバーとしてLeo氏(シュワーボ東京監督)、ミムラ氏、木崎氏を迎えた討論から、最新の戦術分析と今シーズンの見どころをまとめた。

トレンドはお金持ちのプレス回避術
Q. 今シーズンのプレミアリーグでは、どのようなトレンドが見られるか?
プレミアリーグのトレンドとして「お金持ちのプレス回避術」が注目されている。サッカーの進化は攻撃と守備のイタチごっこであり、これまではポジショナルプレー(配置を整えて優位性を取る戦術)が主流だった。しかし現在は、マンマークで人を捕まえにくる高強度のプレスに対して、技術で凌駕するスタイルが主流になりつつある。
この傾向が加速したのは、パリ・サンジェルマンのCL優勝が大きな影響を与えている。PSGはビチーニャのような小柄だが技術に長けた選手を活かし、相手のプレスを受けても失わないサッカーを展開した。プレミアリーグの強豪クラブも同様の方向性を目指しており、プレスで捕まえられても、フィジカル的な強度や技術で凌駕できる選手を揃えるクラブが増えている。
「お金持ちのプレス回避術」と呼ばれるのは、そうした高い技術を持つ選手を獲得できるのが、資金力のあるクラブだけの特権だからだ。
モダンフットボールはポジショニングからリズムへ
Q. モダンフットボールのトレンドはどう変化しているのか?
マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督は「モダンフットボールはポジショニングではない。リズムに乗らなければならない」と語った。これは現代サッカーの変化を示す重要な指摘だ。
データによれば、マンチェスター・シティはボールを奪った後に縦(前方)にパスを出す割合がリーグで最も低いチームだ。ポゼッション(ボール保持)を重視し、じっくりと相手を崩すサッカーを展開してきた。しかし、現在のトレンドはより「リズム」を重視するスタイルへと変化している。
ボーンマス、ニューカッスル、ブライトン、リバプールなどがこの「モダンサッカー」を体現しており、よりダイレクトに相手ゴールを狙うスタイルを採用している。リスクは高まるものの、その精度を高めることで効果的な攻撃につなげている。
リバプールのユルゲン・クロップ監督の退任とスロット新監督の就任も、この流れを象徴している出来事と言える。
順位予想はバラバラ、トッテナムにも優勝の可能性?
Q. 専門家たちの順位予想は?
専門家たちの順位予想は以下の通りとなった:
木崎氏の予想:
1位チェルシー、2位アーセナル、3位マンチェスター・シティ、4位リバプール、5位トッテナム、6位ブライトン
ミムラ氏の予想:
1位マンチェスター・シティ、2位リバプール、3位アーセナル、4位チェルシー、5位トッテナム、6位ブライトン
Leo氏の予想:
1位トッテナム、2位リバプール、3位マンチェスター・シティ、4位アーセナル、5位チェルシー、6位マンチェスター・ユナイテッド
特に意外だったのはLeo氏によるトッテナム1位の予想だ。その理由として、新監督のトーマス・フランクが現実的な戦い方ができる点を挙げている。自分たちの戦力が上回る場合は攻めて勝ち、そうでない場合は守備を固めてセットプレーを活かすなど、状況に応じた柔軟な戦術を展開できる。
また、ブレントフォードでの実績も評価されており、「残留させながら個々の選手を成長させ、ビッグクラブに高額で売却する」手腕を持つ監督として評価されている。トッテナムの戦力とフランク監督の戦術的柔軟性が合わさることで、優勝の可能性があるという見方だ。
リバプールの戦力分析 - ビルツがMVP級の活躍を期待
Q. リバプールの戦力はどう評価されるか?
リバプールは大型補強を行い、特にドイツから移籍したビルツの加入が注目されている。ビルツは「うまい人の中でもズバ抜けてうまい」選手として評価され、怪我さえなければMVP級の活躍が期待されている。

戦術面では、フリンポンやケルケズなどの新戦力がうまく組み込まれる形になっている。初期配置だけでなく、選手の動きに合わせた「2次配置」においても得意な形になるよう考慮された補強だと分析されている。
一方で懸念点としては、センターバックの選手層の薄さが指摘された。ファン・ダイクやコナテが離脱した場合の代替選手の質が課題となる可能性があるという。また、タイトルを獲得したクロップ監督からスロット監督への移行に伴う戦術の変化も注目される。
アーセナルは永遠の2位から脱却できるか
Q. アーセナルの今シーズンの展望は?
アーセナルは大型補強を行い、各ポジションに高レベルの選手を2名ずつ配置できるほどの厚みを持つようになった。特に注目すべきは新加入のギェケレシュによる変化だ。これまでのハーバーツのようなボールを受けて組み立てるタイプとは異なり、より直線的で強力な攻撃を可能にする存在として期待されている。

戦術的にも変化が見られ、より直線的な攻めが増え、クロスの頻度も高まっている。昨シーズンまでの美しいポゼッションサッカーからより実践的なスタイルへとシフトしている傾向があり、「永遠の2位」から脱却し、優勝を目指せる戦力が整ったという評価だ。
守備においても、サリバやガブリエウといったセンターバックのパートナーシップが安定しており、昨シーズンに続く堅守が期待される。
マンチェスター・シティは方針転換の兆し
Q. マンチェスター・シティはどのような変化があるか?
マンチェスター・シティはコーチングスタッフの大幅入れ替えを行い、クロップの右腕だったラインデルスを招聘するなど大きな変化を見せている。これはペップ・グアルディオラが自身のスタイルをアップデートする意図があると見られている。

昨シーズンはデ・ブライネやギュンドアンなどベテラン選手のフィジカル面での衰えが見られ、プレスの強度が課題となった。今シーズンはより新鮮な前線と、フレッシュな中盤の構成でその課題を克服しようとしている。
また、丸虫やハーランドという得点力の高い2人のストライカーが揃う状況は他チームにはない強みであり、その破壊力はリーグ随一と評価されている。
チェルシーの若さは強みか弱みか
Q. チェルシーの若い選手たちは一年を通して戦えるか?
チェルシーは「プレス回避術」の面で非常に見所があるチームとして評価されている。ゴールキーパーからのつなぎで様々な変形を駆使し、相手に応じて戦術を変える柔軟性を持っている。
新加入のジョアン・ペドロは感覚派の選手として評価が高く、予想外のプレーで相手を翻弄する能力がある。チームの攻撃面での貢献が期待されている。
一方で、平均年齢の若さが懸念点として挙げられた。シーズン通してメンタル面での安定性が保てるかという疑問がある。また、センターバック陣の質も優勝を目指すには不安要素として指摘されている。
マンチェスター・ユナイテッドはアモリム監督で文化革命
Q. マンチェスター・ユナイテッドのアモリム監督は成功するか?
マンチェスター・ユナイテッドはルーベン・アモリム監督のもと、大きな文化変革を試みている。アモリムはポルトガルのスポルティングで成功したポゼッション重視のサッカーを導入しようとしているが、ユナイテッドの歴史的なスタイルとの相性が課題だ。
シェシュコやクーニャなどの新戦力を獲得したものの、ビッグ6の中では最も不確定要素が多いチームと評価されている。特に守備面での脆さが懸念され、攻撃面では良いが守備で崩れる可能性がある。
また、アモリムの戦術哲学が複雑すぎる点も指摘された。選手たちがその複雑さについていけるかどうかも成功の鍵となる。オーナーのラトクリフ氏がアモリムを十分にサポートできるかも重要な要素だろう。
結論:資金力と技術力の融合がカギ
今シーズンのプレミアリーグは、資金力を背景とした高い技術を持つ選手の獲得と、より効果的な攻撃スタイルへの移行が重要なテーマとなる。「お金持ちのプレス回避術」と「リズム重視のモダンフットボール」がトレンドとなり、それに適応できるチームが優位に立つだろう。
優勝候補としては、リバプール、アーセナル、マンチェスター・シティが挙げられるが、チェルシーやトッテナムも十分に可能性を秘めている。各チームの戦力補強と監督の手腕、そして選手の適応力が成功の鍵を握る一年となりそうだ。