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戦後80年:戦争か平和?台湾有事の真のシナリオ(日本語吹き替えバージョン)
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2025年8月15日

戦後80年を迎える今、台湾有事は現実味を帯びつつある。台湾海峡戦争を描くドラマ「零日攻撃 ZERO DAY ATTACK」を手がかりに、戦争と平和の岐路で何が起き得るのか、その真のシナリオを探る。総監修の林錦昌氏とプロデューサーの鄭心媚氏に聞いた。 <ゲスト> 林錦昌(リン・キンショウ)|零日攻撃...
台湾発ドラマ「零日攻撃」が描く台湾有事のリアル——日本人も出演、戦争前夜の台湾社会を多角的に映し出す
ロシア・ウクライナ戦争後、「台湾は次か」との懸念——8月15日から日本でも配信開始される台湾発ドラマ「零日攻撃」の制作者に聞く

Q. 「零日攻撃」とはどのようなドラマですか?
中国人民解放軍が台湾に軍事侵攻を行うという架空の設定のもと、戦争勃発間近の台湾社会を様々な人の視点から描いています。全10話で構成され、各話がそれぞれ台湾社会の異なる階層の人々を描写しています。監督も各話で別の人が担当するという独特の制作スタイルを採用しています。

台湾では8月2日から配信が始まり、日本ではAmazonプライムビデオで8月15日から配信開始となります。日本からは高橋一誠さん、水川浅見さんも出演しています。
Q. なぜ今、台湾有事をテーマにしたドラマを制作したのですか?
林錦昌総監修は「ロシア・ウクライナ戦争後、多くの人が台湾は次の有事になるのではないかと言っています。しかし実際には、台湾は近年、毎日のように中国の飛行機や船舶が周囲を飛行・航行する状況に直面しています」と説明しています。
「台湾有事は日本有事」とも言われますが、林氏は「準備があれば有事にはならず、準備がなければ有事になる」という考えを示しました。このドラマを通じて、台湾の人々が将来起こりうる事態にどう向き合うべきかを考えるきっかけを提供したいとしています。
Q. ドラマはどのような内容なのですか?
心媚プロデューサーによると、台湾国内外の軍事シミュレーションの研究を参考にストーリーを構築したといいます。また、国家安全保障の専門家や軍事専門家にも相談し、現実的なシナリオを描いています。
物語では「グレーゾーン」の戦争、つまり武力衝突以前の情報操作や工作活動も含めた現代の戦争の様相を描いています。10のエピソードは台湾社会の様々な階層の人々を通して、戦争が迫る状況下での人々の反応や選択を多角的に描いています。
Q. 日本人俳優はどのような役で出演していますか?
高橋一生さんは国際的な半導体メーカーの技術者役で、武器に関連する半導体の秘密を持っているため追われる立場になります。その秘密を明らかにすることで、メディアが「赤色浸透」(中国の影響力)によって操作されている状況を暴露しようとします。
水川あさみさんは沖縄から台湾に来て長年住んでいる女性の役で、高級クラブのママとして生活しています。戦争が迫る中での彼女の選択も描かれます。
心媚プロデューサーは「台湾有事は台湾だけの問題ではなく、第一島鏈(第一列島線)の防衛において非常に重要な位置にあるため、台湾で戦争が起これば必ず日本にも影響します」と説明。日本人俳優の起用はそうした問題意識を共有するためだとしています。
Q. 制作過程で困難はありましたか?
このドラマは台湾のドラマとしては非常に大規模な制作となりました。心媚プロデューサーは「10話で10の物語を描くことは、10本の映画を撮るようなもので、予算も人員も台湾の映像作品史上最大規模になりました」と語っています。

資金面では、台湾政府の「黒潮計画」という台湾の映像作品を国際的に発信するプロジェクトからの支援を受けていますが、これは特別な補助ではなく、毎年ある通常の助成制度を通じて申請したものだといいます。
また、中国市場での活動に影響する可能性から、スタッフの約半数が本名ではなく仮名を使用して参加しているとのことです。
Q. 台湾社会では、このドラマについてどのような反応がありますか?
一部には「政府系プロパガンダではないか」という批判の声もあるようですが、心媚プロデューサーは「このドラマの企画・脚本はすでに2年以上前から進行しており、2024年の選挙も終わっていない段階で制作が始まっていました。特定の政党や政治的立場を考慮したものではありません」と説明しています。
また林総監修は「10話を通じて見れば、制作陣が特定の政党の立場を訴えるのではなく、むしろ異なる立場の人々がどのように考えているかを描こうとしていることがわかります。これにより異なる意見の相互理解を促進できるのではないか」と述べています。
Q. 日本の視聴者に伝えたいメッセージはありますか?
心媚プロデューサーは「現代の戦争は砲火の交わりだけでなく、情報操作によるグレーゾーン戦争の形で進行することを理解してほしい」と述べています。そして「どの国や民族も戦争の危険や被害を受けるべきではなく、戦争は人類文明の敗北です」とメッセージを送っています。

林総監修は「戦争は今も続いています。戦争を避けるには事前に準備することが必要です。ドラマの中の誰もが戦争を恐れていますが、アメリカのルーズベルト大統領が言ったように『我々が恐れるべきは恐怖そのものである』」と述べ、誠実に問題に向き合い、周囲の人々と共に取り組むことで、戦争を防ぐことができると訴えています。
また、日本と台湾は地理的にも感情的にも近い関係にあり、両国とも第二次世界大戦の経験があることから、日本の視聴者には特に共感してもらえるのではないかと期待を寄せています。