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桐谷さんが25年下期に狙う銘柄3選【桐谷広人】
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2025年8月11日

EXIT・りんたろー。と国山ハセンが株・保険・住宅など資産運用にまつわるスキルセットを学ぶ。今回は日本最大級のお金にまつわるイベント「資産運用EXPO」での公開収録の様子をお届け。ゲストは株主優待名人こと桐谷広人氏 <ゲスト> 桐谷広人(将棋棋士/投資家) https://x.com/yuutai...
桐谷広人が伝授!株主優待投資のスキルアップ術と2025年下半期に狙うべき銘柄
株主優待の達人・桐谷広人氏に学ぶ投資術
第4回資産運用EXPO夏にて、株主優待名人として知られる桐谷広人氏が登壇し、株主優待投資の極意を披露した。今回は「桐谷さんに学ぶ株主優待スキルセット2025」と題したトークセッションで語られた内容をお届けする。

Q. 桐谷さんのプロフィールを教えてください
桐谷広人氏は1984年に東京証券協会将棋部の指導時に株式投資を始めたことが原点だ。当初は将棋のプロ棋士として活動しながら投資を行っていたが、2007年に棋士を引退後、本格的に株式投資に力を入れた。しかし、直後にサブプライム問題が発生し、2008年のリーマンショックで3億円あった金融資産が1/6になるという大きな損失を経験した。
この苦しい時期に、彼を救ったのが株主優待だった。「配当金では家賃も払えなかったが、株主優待のおかげで食事券やクオカードなどが届き、何とか生活できた」と振り返る。その後、2013年にテレビ番組「月曜から夜更かし」に出演したことでブレイクし、現在も株主優待生活を送っている。2025年4月には将棋棋士八段に昇段した。
Q. 現在、どれくらいの銘柄を保有していますか?
桐谷氏によると、日本の上場企業約3900社のうち、株主優待を実施しているのは約1600社(約4割)。その中から選りすぐった約900社の優待株に加え、優待のない企業も含めると、現在約1400社に分散投資しているという。
その結果、6月末の株主総会シーズン後には、なんと1日で288通もの郵便物が届いたというから驚きだ。「郵便物を開けるだけで何日もかかる。でも、その悔しさが認知症予防にもなっている」と笑う。

Q. 桐谷さんの投資哲学とは?
桐谷氏の投資スタイルは徹底した分散投資と株主優待重視だ。特に優待株については「たくさん持っていても優待は増えないので、優待がもらえる最小単位(多くは100株)だけ持つのが最も利回りが高い」と語る。
また、株式投資の難しさについても触れ、「若い頃は将棋の勉強ばかりしていたので、企業の財務諸表を読みこなせない。だから理論株価をチェックするようにしている」と自身の投資判断基準を明かした。
理論株価のチェック方法としては、「ダイヤモンド財経」で3ヶ月に1回掲載される理論株価や、ネット証券の「割安度」指標を活用しているという。
Q. 2025年下半期に狙うべき銘柄は?
桐谷氏は2025年下半期に狙うべき銘柄として、以下の3つを挙げた:
1. 大和証券:日本が資産運用立国を目指す中で注目したい証券会社。株価は約1000円で配当利回りが4%超。優待は1000株(約100万円)保有で年2回、2000円相当のカタログギフトがもらえる。
2. スバル/トヨタ:自動車業界では、スバルが魅力的。以前は100株で50万円以上したが、現在は28万円程度で配当も4%超。ただし優待はない。一方、トヨタは優待を始め、3年以上保有すると電子マネー3000円分がもらえるので長期保有なら検討の価値あり。
3. リコーリース:連続増配している企業として注目。100株で約34万円、配当は3.7%。1年目は2000円、3年以上保有すると5000円のクオカードがもらえる長期保有優遇あり。
Q. 失敗しない銘柄選びの掟は?
桐谷氏は銘柄選びについて「安い時に買うのが基本」としつつも、「連続増配している企業は高値圏にあっても価値がある」と指摘。特に金利上昇局面では、銀行やリース業界などが恩恵を受けるとの見解を示した。
また「高配当だけでなく、配当と優待を合わせた総合利回りが高い銘柄を選ぶべき」とアドバイスした。
Q. おすすめの株主優待は?
桐谷氏がおすすめする株主優待としては、以下の2つが挙げられた:
1. 映画会社の優待:東宝や東京テアトルなどの映画優待券は価値が高い。映画1回の料金が2000円程度するため、優待の利回りが良くなる。
2. 飲食関連の優待:普段は高価な食事に抵抗があっても、優待の期限が迫ると「もったいない」と思い、普段なら行かない高級店に行けるのが魅力。
Q. 株主優待で生活するコツは?
桐谷氏は常にリュックを背負い、期限の近い優待券を整理して持ち歩いている。8月中に使わなければならない優待券はブックオフや焼肉店、アパレルショップなど多岐にわたり、「期限ギリギリにならないと使えないのは辛いが、外出して使わなければならないので防災にもなるし健康にも良い」と話す。

特に優待生活を始めて以降、自転車で様々な場所に出かけるようになり、「人生の中で一番健康になった」と75歳の現在も元気に活動している。
Q. 株式投資を始めたきっかけは?
桐谷氏が株式投資を始めたのは41年前。東京証券協会将棋部での指導がきっかけだった。「最初の5年間は証券マンはギャンブラーだと思って距離を置いていたが、将棋好きの営業所長と知り合い、試しに西華産業という会社の株を買ったところ、1ヶ月で25万円が30万円になった」と初めての投資体験を振り返る。
「西華産業の株価が停滞していたら、ここまで株式投資をやらなかったかもしれない」と語るように、最初の成功体験が今日の桐谷流株主優待投資に繋がっているのだ。

Q. リーマンショックでの大損から立ち直れた理由は?
桐谷氏はリーマンショック時に信用取引で大きな損失を出し、3億円の資産が5000万円を切るまで減少した。「もう人生は詰んだと思った」と振り返るが、最悪の状況で彼を救ったのが株主優待だった。
「配当金では生活できなかったが、お米や食事券、クオカードなどの優待が届き、それで何とか生き延びられた」と優待の重要性を実感したという。この経験が現在の株主優待中心の投資スタイルに結びついている。
桐谷氏の投資手法と優待生活は、単なる節約術ではなく、リスクを分散しながら実質的なリターンを最大化する賢明な戦略と言えるだろう。