PIVOT TALK HEALTH
「サウナ×快眠術」で梅雨を倒せ!
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2025年6月13日

全国で続々と梅雨入りが発表された。この時期に苦しむのが「頭痛」。現代人の80%が体調不良を感じるというアンケートもある。「天気痛ドクター」の佐藤純先生が、「サウナ×快眠」を提唱。みなさん、敵は「湿度」です! <ゲスト> 佐藤 純|天気痛ドクター 東海大学医学部を卒業後、名古屋大学大学院で疼痛生理学...
梅雨の頭痛、天気痛の悩みを解消!専門家が教える対策術
梅雨時期になると体調不良を感じる人は少なくない。特に頭痛に悩まされる「天気痛」の症状は、気圧や湿度の変化に敏感な人にとって大きな問題だ。今回は天気痛ドクターの佐藤純先生に、梅雨時期の頭痛対策について詳しく聞いた。

Q. 週末になると頭痛がひどくなるのはなぜ?
週末に限って頭痛が出る「週末頭痛」という症状がある。これは平日の緊張状態から解放されたときに血管が広がることで発生する。月曜から金曜まで頑張って仕事をし、やっと週末だと思った途端に「疲れた」「頭が重い」という症状が出てくる。せっかくの休日なのに、予定をキャンセルして家で横になってしまうというパターンだ。
特に20代で社会人になったばかりの人や、転職したての人に多い傾向がある。新しい環境では気を使うことも多く、人間関係も確立していないため、緊張状態が続く。そのため、週末になって力が抜けたときに頭痛が発生しやすくなる。
Q. 梅雨時期の頭痛対策として効果的なことは?

梅雨時期は湿度が高くなり、体内に水分が溜まりやすくなる。特に頭痛持ちの人や天気痛の人は、体がむくみやすく、汗をかきにくい体質を持っていることが多い。湿度の高い環境では水分が体内に溜まって発散できないため、内耳がむくんだり頭の中の血管が広がりやすくなったりして症状が出やすくなる。
対策としては、まず「除湿」が重要。具体的には以下の方法がある:
1. 体質改善のための運動:梅雨の最初の2週間くらい、毎日軽い運動をして少し汗をかく習慣をつける。これによって普段使っていない汗腺が活性化し、体内の水分排出がスムーズになる。
2. お風呂で汗をかく:運動が苦手な人は湯船に浸かって汗をかく練習をするのも効果的。2週間ほど続けると体が楽になり、少しの刺激でも汗が出やすくなる。
3. サウナの利用:サウナも効果的だが、天気痛の人は強いサウナだと頭痛が悪化する可能性があるため、時間や回数を控えめにする。ホットヨガや岩盤浴、辛い食べ物で汗をかくのも良い方法。
4. 寝室の湿度管理:特に寝ている間の湿度管理が重要。除湿器を使うか、冷房を上手に使って湿度を下げる。湿度は50%以下を目指すと良い。60%を超えると湿度が高すぎる状態になる。
5. 寝るときの工夫:室温を26℃くらいに設定し、しっかりと布団をかけて寝る。頭を冷やすことも効果的。就寝前に水を飲んでおくと良い。また、部屋干しは寝室に置かないようにする。
Q. 頭痛を和らげるストレッチ方法はある?
耳は副交感神経が多く分布している重要な場所。耳がむくむと目まいや耳鳴り、頭痛が出やすくなる。以下の耳ストレッチが効果的:
1. まず耳を上に5秒、下に5秒、横に5秒引っ張る
2. 耳を回す
3. 耳を餃子のように上下から挟んで5秒押さえる
4. 最後に耳全体を温めるように手で覆う
このストレッチを1日3〜4回、特に頭がモヤモヤしてきたときに行うと効果的。
また、足のむくみも頭痛に関係しているため、以下のストレッチも推奨される:
1. アキレス腱を伸ばすストレッチ:ふくらはぎの筋肉を伸ばす。左右10回ずつを1セットとして行う。
2. つま先立ちストレッチ:ふくらはぎの筋肉(皮膚筋)を鍛えると、足に溜まった血液や水分を上に押し上げるポンプの役目を果たす。これも10回1セットで行う。
これらのストレッチは昼間のうちに行っておくと、夜寝ている間に足に溜まった血液が頭に上がって朝起きたときに頭痛がする、という状態を防ぐことができる。

Q. 頭痛は「気のせい」ではないのか?
頭痛は決して「気のせい」ではない。自分の体調が天気の影響を受けているかどうかをしっかり認識することが大切だ。なんとなく体調不良が続いていると、大きな病気があるのではないか、精神的な問題なのではないか、自分が弱いのではないかと不安になることがある。
まずは1ヶ月ほど、自分の体調と痛み止めを飲んだタイミング、天気の変化などを日記につけてみるとよい。そうすることで、自分がどのようなタイミングで調子が悪くなるのかがわかり、それだけでも体調が良くなることがある。天気痛予報というアプリもあり、これを使って予測することで生活のペースを調整できる。
不安や恐怖感、自己肯定感の低下は慢性的な症状を悪化させる原因になる。自分の体調が天気の影響を受けている可能性を探り、自分のペースを見つけることが大切だ。
Q. 周囲の人にはどのように伝えればよいか?
統計によると、10人に1人から8人に1人は天気の影響を受ける「天気痛」の人がいるとされている。大きな会社であればたくさんの「天気痛」の人がいるはずだ。
周囲の人に伝える際は、「私、天気の影響を受けているかもしれないんです」と軽く言ってみるとよい。そして日記などの証拠を示しながら、「このタイミングで具合が悪くなるんです」と説明することで、周囲の理解を得やすくなる。
天気痛は遺伝することもあり、親子三代で症状が出る家族もある。周囲の理解を得ながら、みんなで理解し合える社会を目指すことが大切だ。
Q. 日本の中で地域差はあるのか?
天気痛の発生には地域差がある。研究結果によると、特に以下の地域で症状が出やすい傾向がある:

1. 台風の影響を受けやすい地域:沖縄、九州、高知など
2. 寒暖差の大きい地域:北関東など
3. 日本海側の一部地域
また、山沿いに住んでいるか海沿いに住んでいるかでも気圧の差があり、症状の出方が変わってくる。フェーン現象(山を越えて吹き下ろす暖かく乾いた風)が起こる地域でも頭痛が増えるという報告がある。
東京は人口が多いので頭痛を持つ人の絶対数は多いが、比率としては中間くらいで、特に多いわけではない。
いかに自分の症状を理解し、上手に付き合っていくかが重要だ。天気痛は「気のせい」ではなく、れっきとした身体的な反応である。自分のペースで付き合いながら、周囲の理解も得られる環境づくりを心がけていきたい。