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クラブW杯展望:決勝カードと優勝チームを予想
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2025年6月15日

6月15日に米国で開幕するクラブワールドカップ。FIFA肝入りの大会の注目点はどこか?どのチームが勝ち上がり、優勝するのか?PIVOTレギュラーメンバーに展望してもらった。
クラブワールドカップ2025展望:欧州VS世界、どう盛り上がる?
クラブワールドカップ2025が大きな注目を集めている。FIFA肝入りの企画として、従来よりも大幅に拡大した大会形式で開催される今回の大会はどうなるのか。サッカー専門家たちが語る注目ポイントや展望、そして日本代表・浦和レッズの可能性とは。

Q. クラブワールドカップ2025の注目点は?
欧州VS世界という図式が最大の焦点だ。ヨーロッパのメディアからは「チャンピオンズリーグの劣化版ではないか」という声も上がっている。世界各地のクラブがここで戦う意義は、いかにヨーロッパ勢以外のクラブが結果を残すかにかかっている。

欧州の強豪クラブだけが勝ち上がってチャンピオンズリーグの延長戦のようになってしまっては、大会の存在意義が問われることになる。アジア、南米、アフリカなどの代表クラブがどれだけ戦えるかが、大会の盛り上がりを左右するだろう。
もう一つ興味深いのは、参加選手のモチベーションと体調の差だ。ヨーロッパの選手たちにとっては休息を取りたい時期に開催される一方、Jリーグの選手たちはシーズン中で戦意十分。このコンディションとモチベーションの差が接戦を生み出す可能性もある。
Q. なぜアメリカで開催されるのか?
これはFIFAによる北米市場開拓の一環と見られている。ヨーロッパサッカーがアメリカを攻略しようとする動きの表れだ。チャンピオンズリーグの放映権も欧州からアメリカの会社に移り、セリエAなどはすでにアメリカで試合を開催するケースが増えている。
FIFA側からすればUEFAとの主導権争いの側面もある。FIFAとしては最も収益性の高い大会にしたいという思惑があるだろう。

実はアメリカはサッカー競技人口も多く、ワールドカップで最もお金を使うのもアメリカ人と言われている。そういった市場価値を見据えた戦略的な選択といえる。
Q. 参加チームはどうやって選ばれるのか?
基本的な選考方法は、各大陸のカップ戦王者が優先的に選ばれる。例えば欧州の場合は、直近4シーズンのチャンピオンズリーグ優勝チームが自動的に参加権を得る。
今回はマンチェスター・シティが1回、レアル・マドリードが2回、チェルシーが1回優勝しているため、この3クラブが確定している。その後はUEFAのクラブランキングで決まるが、「1カ国から最大2クラブまで」という制限がある。

そのため、マンチェスター・シティとチェルシーというイングランドから2クラブが既に選ばれているため、リバプールは全体ランキングで8位であっても選出されない。同様に、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードが既に選ばれているため、バルセロナは出場できないといった具合だ。
日本からは浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグを制したことで出場権を獲得した。
Q. 浦和レッズの可能性はどうか?
浦和レッズはE組で、インテル、リーベル・プレート、モンテレイと同組になる。ブックメーカーのオッズを見る限り、確かに厳しい戦いが予想されるが、欧州勢との圧倒的な差はないとみられている。
Jリーグのレベルは実は過小評価されており、世界との差は縮まっている。特に守備面では日本サッカーのレベルは向上しており、守備で粘り強く戦えば十分チャンスはある。
浦和がミドルブロックでプレスをかけ、松尾選手を中心としたカウンターで点を奪うという戦術が効果的かもしれない。リーベルやモンテレイに食らいついて守備的に戦い、勝ち点を積み重ねれば、グループ突破も夢ではない。
日本サッカーの世界での立ち位置を示すチャンスであり、浦和が下克上を成し遂げれば、Jリーグ選手の市場価値向上にもつながるだろう。
Q. 優勝候補はどのチームか?
ブックメーカーのオッズではマンチェスター・シティとレアル・マドリードが同率で優勝候補筆頭とされている。ただし、欧州勢の中でもコンディションや大会への本気度に差がありそうだ。
バイエルンは国民性もあり、こういった大会に真面目に取り組む可能性が高い。また、新監督シャビ・アロンソが就任するレアル・マドリードも力を入れてくるかもしれない。
ドルトムントは最近状態が良く、2025年に入ってからバルセロナを3-1で倒すなど好調だ。選手たちのモチベーションも高く、ドルトムントでプレーし続けたい選手たちが結果を残したいという思いも強い。
南米勢ではリーベル・プレートが注目される。欧州勢と比べて疲労が少なく、経済的なインセンティブも強い。また地理的にもアメリカは比較的近く、熱狂的なファンも多数駆けつけることが予想される。
Q. 選手・監督で注目すべき人物は?
クリスティアーノ・ロナウドの参加可能性も取りざたされている。現在無所属の彼がアル・ヒラルに移籍する可能性が50%程度あるとの見方もある。実現すれば大会の注目度は一気に高まるだろう。
シャビ・アロンソというレアル・マドリードの新監督にも注目だ。本来は7月1日からの契約だが、レアル・マドリードがレバークーゼンに約18億円を支払い、この大会から指揮を執るという。戦術家として知られる彼が、マドリードのロッカールームも知る元選手として、どのようなマネジメントを行うかが見どころだ。
選手ではバイエルンのオリーセが要注目。欧州5大リーグの決定機クリエイト総数でトップに立つ選手で、右ウィングで起点となり、チャンスメイクする能力が際立っている。
南米からはリーベル・プレートのメッシーニョとマスタントゥーノという二人の左利き右ウィング選手に注目したい。メッシーニョはテクニック系、マスタントゥーノは情熱的な魂系のプレーが特徴で、両者ともヨーロッパクラブへの移籍が噂されている。
Q. 大会の賞金はどれくらいか?
参加金だけでも欧州勢は18億5745万円〜55億3755万円、南米は22億545万円、北中米・アジア・アフリカは各13億8475万円、オセアニアは5億1910万円と破格の金額が設定されている。
賞金はグループリーグ勝利で2億9000万円、引き分けで1億4500万円。ラウンド16進出で10億8750万円、準々決勝進出で19億313万円、準決勝進出で30億4500万円、決勝進出で43億5000万円、優勝で58億円となっている。
全勝優勝した場合、合計で170億5560万円という途方もない金額が入る計算になる。これはチャンピオンズリーグに匹敵する賞金額であり、FIFAの本気度を示している。
Q. この大会は将来どうなっていくのか?
将来的にはチャンピオンズリーグよりもクラブワールドカップの方が価値が高くなる可能性も否定できない。特にアメリカの市場を重視する流れが強まれば、エンターテイメント性を重視したビジネスモデルの発展も考えられる。

このクラブワールドカップでの各大陸代表クラブの戦いぶりは、来年のワールドカップの予行演習としての側面も持つ。特に南米勢が強さを見せれば、ワールドカップでの南米グループの脅威がより現実味を帯びることになるだろう。
FIFAとUEFAの権力闘争の一環という見方もあり、サッカー界の勢力図が変わる可能性を秘めた大会だ。欧州中心のサッカー界に新たな風を吹き込むことができるのか、注目していきたい。