
丸山ゴンザレスが語る、歌舞伎町の裏社会とお金
丸山ゴンザレスが語る「歌舞伎町の裏経済とお金」(龍が如く8 × 裏社会ジャーナリスト)
歌舞伎町といえば、東京の夜の街として知られる繁華街。
その独特の世界観をゲーム「龍が如く」シリーズでも体験できるが、実際の歌舞伎町はどんな場所なのか?
人気番組「クレイジージャーニー」でもおなじみの裏社会ジャーナリスト・丸山ゴンザレス氏に、
『龍が如く8』の世界を舞台に、歌舞伎町の裏経済や最新事情について聞いた。

Q. 歌舞伎町「路上のルール」とは?
歌舞伎町のストリートルールの一つに、喧嘩になった場合の「殴ったら1発10万円」というものがある。
例えば、喧嘩で何発か殴り合った後、仲直りする際に「何発殴ったから何十万円だ」という精算が行われる。
これは法律ではなく、この街のストリートでの共通認識だ。
実際、サラリーマンがスカウトやホストを殴るといった光景は終電後によく見られると、ゴンザレス氏は語る。
中には故意に殴らせて金銭を要求するケースもある。警察も介入しないことが多く、当事者間での解決が基本となっている。
近年は街中に監視カメラが増え、目立つ場所での暴力沙汰は減少傾向にある。
店の人たちも気性の荒い人が多く、特に経営者は長くこの街で商売をしている人が多いため、トラブルへの対処法を心得ている。
Q. 歌舞伎町の怪しいお店の見分け方は?
健全なお店と怪しいお店の見分け方として、経営母体を確認することが重要だ。
大きな企業グループが運営しているお店は比較的安全な傾向がある。
一方で「1年か半年で売り抜けよう」と考えている経営者のお店は悪質なケースが多い。

また、店員の説明の仕方も重要なポイント。
法律上、店のシステムなどを全て説明する義務があるが、早口で説明するお店は何かを隠している可能性が高い。
気づかないうちにシステムを説明され、後で「説明しました」と言われることもある。
最も安全なのは知り合いの紹介で行くこと。知人の評判を頼りに選ぶのが最も信頼できる方法だ。
Q. 歌舞伎町の街づくりには特徴がある?
歌舞伎町の街づくりには独特の特徴がある。この街は見通しが悪くなるよう意図的にT字路の組み合わせで設計されている。
台湾系の人々が中心となって作り上げたとされ、一度来ただけでは全ての場所を把握できないよう設計されている。
そのため、歌舞伎町に何年も通っていても初めて見る場所に出くわすことがよくある。
この複雑な区画が歌舞伎町の魅力の一つとなっている。仮に整然とした区画に作り直したら、今のような人の集まる街にはならないだろう。
Q. 歌舞伎町の経済システムはどうなっている?
歌舞伎町には独自の経済循環システムが存在する。
一般の人が外からお金を持ち込み、それが歌舞伎町内で循環する仕組みだ。
例えば、一般客がキャバクラなどで使ったお金は、そこで働く女性がホストクラブで使い、
そのホストがまた歌舞伎町内でお金を使うという循環が生まれる。
その途中で、同伴やアフターでの飲食など、様々な業種にお金が流れていく。
この循環によって歌舞伎町の経済は成り立っている。
ホストブームによって一般女性がホストクラブに通うようになったことは、この経済システムを大きく変えた出来事の一つだ。
これにより「男性が女性にお金を使う」だけでなく、「女性が男性にお金を使う」という新たな経済の流れが生まれた。
Q. 歌舞伎町ではどんな犯罪が起きている?
歌舞伎町で起きる犯罪は主にお金に関連したものが多い。ぼったくりや強盗のほか、飲み屋での「つけ」から派生する問題もある。
飲食代の借金ができると、それを貸す人が現れ、返済のために働く場所を紹介されるといった連鎖が生まれることもある。

表向きは法律に違反しないように見せかけているが、裏側ではグレーな商売も行われている。
かつては風俗営業や違法なギャンブルなど、明らかな「裏稼業」も存在したが、近年は表立った違法営業は減少している。
Q. 歌舞伎町は今後どう変わっていく?
近年の歌舞伎町は若い女性の姿も増え、雰囲気が変わりつつある。SNSの影響で、従来とは異なる歌舞伎町の姿が切り取られ拡散されている。
特に10代後半から20代前半の若者たちがインスタ映えするカフェなどに集まる姿も見られるようになった。
また新大久保の韓国文化の影響も歌舞伎町に及んでおり、かつての境界線がボーダレスになってきている。
昭和レトロを売りにする店舗など、新しいタイプの店も増えている。
現代の若者は地図アプリなどを使って目的地だけピンポイントで訪れるため、
かつてのように「歌舞伎町全体を知らないと歩けない」という状況ではなくなっている。
今後は、大人向けの裏の顔と若者向けの表の顔が共存する「多面的な街」になっていくだろう。
このような多様性こそが、世界的に見ても珍しい歌舞伎町の魅力となっている。
Q. 歌舞伎町を安全に楽しむコツは?
歌舞伎町を安全に楽しむためには、まず終電前後の東宝シネマ裏手などには行かないこと。
この時間帯は男女の「勝負の時間」であり、もつれたカップルの近くにいると巻き込まれるリスクがある。

何より大切なのは「楽しく遊んで帰ること」。
この街の人たちはお金を落としてくれる人には優しいので、トラブルに巻き込まれないよう注意しながら楽しむことが大切だ。
