PIVOT TALK BUSINESS
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2025年4月25日

SNSなどでも大きな議論になっている埼玉県川口市のクルド人問題。 感情論を乗り越えて問題を解決するには? 塩崎彰久・衆議院議員に難民政策の課題とこれからを聞いた。 <ゲスト> 塩崎彰久|衆議院議員 弁護士を経て、2021年初当選。厚生労働大臣政務官や自民党デジタル社会推進本部などを歴任し、現在は...
日本において急速に関心が高まっている外国人に関する問題。特に川口市のクルド人問題は、様々な感情的な議論を巻き起こしています。この問題の本質は何なのか、そして日本はどのような対策を講じるべきなのか。衆議院議員の塩崎彰久氏が現地調査に基づく分析と提言を行いました。

クルド人問題とは、トルコ国籍のクルド人が日本に滞在し、難民申請を行っている状況を指します。現在、約3500人のトルコ国籍の方が難民申請のプロセスにいます。その内訳は、一次審査中の方が2573名、不認定となった後に再申請している方が1098名、そして退去強制令書が発布されているにもかかわらず日本にとどまっている方が738名です。
実態を正確に把握するため現地調査を行ったところ、SNSなどで取り上げられているような「コンビニの前でたむろする」「公園で焚き火をする」といった風景は至るところで見られるわけではなく、多くの場所は平穏でした。一方で、高いフェンスで囲まれたヤード(解体作業場)の存在や、時折起こる暴力事件などは地域住民に不安を与えています。現実はSNSで誇張されている部分と地域住民の不安の間にあるといえるでしょう。


この問題を考える上で重要なのは、「移民政策」と「難民政策」を明確に区別することです。
移民政策は、外国人労働者を受け入れ、日本の経済・社会の発展に貢献してもらうことを目的としています。一方、難民政策は、母国で迫害を受けている人々を人道的見地から保護するための制度です。
川口で起きているクルド人問題は、移民政策というよりは難民政策の問題です。滞在している大部分の方々は、短期滞在で入国した後に難民申請を行い、そのプロセスの中にいる人たちです。この区別を曖昧にすると、問題の本質を見誤る可能性があります。
トルコからの難民申請者が多い理由の一つは、トルコ国籍の方が日本に入国する際にビザが不要だという点にあります。実際、難民申請している出身国の上位10カ国の中で、ビザなしで入国できるのはトルコ1カ国だけです。
現地での聞き取り調査によると、多くのクルド人は最初からアメリカやオーストラリアへの移住を希望していましたが、それらの国では事前に様々な書類や銀行残高証明などを求められるため入国が難しかった。一方、日本はパスポート1枚で入国できるため、比較的容易に来日して難民申請を行っているという実態があります。
難民審査のプロセスには主に三つの問題があります。
1. 入り口の問題: ビザなしで入国できることから、多くの申請者が日本に来て難民申請を行っている。
2. 審査過程の問題: 難民審査は標準的には6ヶ月で終えることになっていますが、実際には平均27ヶ月かかっています。さらに不服審査まで含めると約36ヶ月、つまり3年もの時間がかかっています。これは申請件数と処理能力のアンバランスが主な原因です。
3. 出口の問題: 退去強制令書が出ても、実際に帰国させることが難しい状況があります。抵抗する場合、強制送還には多大な手間とコストがかかります。

塩崎議員は以下のような対策を提言しています:
1. 入り口対策:
- 電子的な事前入国審査システム「Jエスタ(JESTA)」の導入を早める(現在は2030年導入予定)
- ビザ取得緩和制度の導入(ビザなしでも入国可能だが、ビザを持っていればスムーズに入国できる仕組み)
2. 審査過程の改善:
- 入管の人員体制を抜本的に強化する
- AI技術や自動翻訳などを活用し、審査手続きを効率化する
3. 出口対策:
- 強制送還のための予算確保(2024年度予算では8300万円を計上)
- チャーター機の手配など送還体制の強化

日本の移民政策については、二項対立ではなく調和の設計が重要です。優秀な外国人労働者に日本に来てもらうことは日本の経済・社会の発展に不可欠ですが、単に高学歴の人材だけでなく、様々な人材に来日してもらい、日本で能力を高めてもらうことも重要です。
技能実習制度が育成就労に変わり、日本でスキルを身につけた後に定住も可能になります。これにより定住外国人は増加すると予想され、自治体ごとに外国人との共生のためのインフラ整備が必要となります。
外国人問題については「どんどん受け入れるべき」という考えと「受け入れるべきでない」というヘイト的な考えの二項対立に陥りがちですが、政治の責任は両方の思いを組み込みながら社会で安定して共生できる仕組みを設計することです。
移民政策と並行して、日本の少子化対策も最重要課題です。現在、子育て支援プランとして年間3.6兆円の予算を使い、出会いから子育て支援まで一貫した支援を行っています。
しかし、若い世代が「税金の使い方は本当にこれでいいのか」「結婚するメリットは何か」といった疑問を持つ現状があり、当事者の声を政策に反映させていくことが重要です。
クルド人問題は、日本の移民・難民政策の歪みが表出したものと言えます。この問題を解決するためには、入り口・審査・出口の各段階での対策が必要です。特に入り口を適切に管理することで、後続の問題を小さくしていくことが重要です。
「入り口を閉めることによってこの問題をさらに大きくしないっていうことと、今いるこの3500人の方をできるだけ早く処理して帰っていただく人は帰っていただく。これがとっても大事なことなんじゃないかな」と塩崎議員は強調しています。
同時に、日本社会の持続可能性のためには、移民政策と少子化対策を車の両輪として進めていく必要があります。感情論ではなく、事実に基づいた冷静な議論と対応が求められています。
※こちらは生成AIによるまとめ記事です。