ランキング超分析
投資信託BEST5/リスクを取りたくない/中高年向け中期・安定性重視の投信
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2025年4月15日

気になるテーマのランキングを専門家と共に徹底分析し、世相を読み解く「ランキング超分析」。第7回は「投資信託」。後編では中高年向けの投信BEST5を専門家の解説を聞きながら作成する。 <ゲスト> 篠田尚子 楽天証券資産づくり研究所 副所長 / ファンドアナリスト 河野拓郎 月刊マネー誌「ダイヤモンド...
中高年向け投資信託ランキング!リスクを抑えるなら「バランス型」が鍵
「S&P500を買っているけど、下がっている今どうすればいいの?」「投資期間が短い中高年はどんな投資信託を選べばいい?」そんな疑問に専門家が答えます。若者向けとは異なる「リスクを抑えた投資信託」のランキングをご紹介します。


Q: 中高年向けの投資信託はどんなものがおすすめですか?
中高年向けの投資信託で注目したいのは「バランス型」です。バランス型は、1つの投資信託の中に株式、債券、不動産などを組み入れたオールインワン型の商品です。
バランス型には様々な種類があります。配分をあらかじめ固定した状態で運用するものもあれば、市場環境に応じて柔軟に変えていくものもあります。
ランキング1位はNST インデックスバランスファンドです。このファンドはシンプルに4等分(国内株式25%、海外株式25%、国内債券25%、海外債券25%)という分かりやすい配分が特徴です。国の年金運用(GPIF)と同じ資産配分なので、国が標準としている配分と言えます。
2位はピクティ・ゴールデンリスクプレミアムファンドです。これは株式、債券、金を組み合わせたバランス型で、市場環境に応じて配分比率を調整する商品です。金(ゴールド)を取り入れたいけど自分で組み合わせるのが面倒という方にもおすすめです。
Q: バランス型のメリットは何ですか?
バランス型のメリットは、自分で資産配分を考える手間がなく、1本で分散投資ができることです。
特に時間をかけられない方や、「投資をしたいけれど難しいことは考えたくない」という方に向いています。また、まとまった資金を一度に投資する場合も、バランス型を活用することでリスクを抑えられます。
例えば1位のNST インデックスバランスファンドなら、国内外の株式と債券に自動的に分散投資できます。2位のピクティ・ゴールデンリスクプレミアムファンドは、金も組み入れることで更なる分散効果が期待できます。
Q: バランス型以外におすすめの投資信託はありますか?
バランス型に加えて、日本株のアクティブファンドも選択肢になります。3位のコモンズ30ファンドは、30銘柄に長期投資するタイプの商品です。有名企業も多く含まれており、安心感があります。
4位のニュー・グローバル・バリュー株オープンは、世界の割安株(バリュー株)に投資するファンドです。比較的業績が安定している銘柄が多く含まれています。
5位には米国配当王ファンドをランクイン。これはS&P500とは異なり、50年以上連続増配している米国企業に投資する商品です。テクノロジー銘柄はほとんど含まれておらず、強固な財務基盤とブランド力を持つ企業が中心なので、下値の抵抗力が強いのが特徴です。
中高年向け投資信託ランキング
Q: アクティブファンドとインデックスファンドの違いは何ですか?
多くの人が「アクティブファンド=ハイリスク・ハイリターン」「インデックスファンド=ローリスク」というイメージを持っていますが、これは誤解です。
アクティブファンドは単に「インデックス以外の柔軟な運用ができる商品」という意味です。リスクを抑えるタイプのアクティブファンドも数多く存在します。
一方、インデックスファンドは市場の値動きに連動するため、必ずしもローリスクとは限りません。例えば株式100%のインデックスファンドは基本的にハイリスク・ハイリターンです。
時間に制約がある中高年の方がリスクを抑えたい場合は、むしろアクティブファンドの方が適している場合もあります。特に限られた期間で運用する場合や、まとまった資金を一度に投資する場合は、バランス型アクティブファンドが有効です。

Q: 中高年が避けるべき投資信託はありますか?
中高年の方が避けるべき投資信託には、以下のようなものがあります:
1. 銘柄数が極端に少ないファンド
2. 特定の銘柄に依存度が高い商品(業種別ファンドなど)
3. 新興市場を投資対象とするファンド
4. テーマ型ファンド
5. レバレッジ型ファンド(先物を使って値動きを増幅させるタイプ)
特にレバレッジ型は信用取引とほぼ同等のリスクがあり、損切りの勇気がなければ手を出すべきではありません。
Q: S&P500を買っていて下がっている場合、どうすれば良いですか?
S&P500を積立投資で購入している場合は、基本的に心配する必要はありません。むしろ、下がった方が「同じ金額でより多くの口数を買える」ためお得と言えます。
現在、日本の投資家がS&P500の円建て投資信託で見ている下落は、株価の下落だけでなく円高の影響も受けています。これは「ダブルパンチ」の状態です。
しかし長期的に見れば、このような下落局面は投資のチャンスでもあります。下落時こそ積立投資を始めるか継続することで、より安く購入できるからです。
過去のデータを見ると、リーマンショックのような大きな下落局面でも、世界株式指数は約7年で回復しています。積立投資であれば、さらに短い期間で回復する可能性もあります。
やってはいけないのは、下落を見て慌てて売ってしまうことです。すでに購入したものはそのまま保有し、可能であれば積立設定をして継続的に購入することをおすすめします。
Q: 中高年が投資信託を選ぶ際のポイントは?
中高年が投資信託を選ぶ際の重要なポイントは以下の通りです:
1. リスク許容度を正確に把握する
2. 投資期間を明確にする
3. バランス型ファンドを基本に考える
4. コストの低い商品を選ぶ
5. 世間の流行に振り回されない
バランス型を選ぶ際は、リスクとリターンのバランスで「成長型」「安定成長型」「安定型」の3つに分類されています。成長型は株式比率が高く、安定型になるほど債券の割合が高くなります。
同じシリーズの中でタイプが異なるものが揃っていることも多いので、自分のリスク許容度に合わせて選ぶと良いでしょう。
また、住宅購入の頭金や子どもの教育費など、使う時期が決まっている資金の運用にもバランス型は適しています。

Q: 実際にどのような投資信託の組み合わせがおすすめですか?
中高年向けには以下の組み合わせがおすすめです:
1. NST インデックスバランスファンド(基本のバランス型)
2. ピクティ・ゴールデンリスクプレミアムファンド(金を含むバランス型)
3. コモンズ30ファンド(日本株アクティブ)
4. ニュー・グローバル・バリュー株オープン(世界のバリュー株)
5. 米国配当王ファンド(安定した米国株)
「1つで完結させたい」という方は1位か2位のバランス型を選ぶと良いでしょう。
すでにS&P500を持っている方は、リスク分散のために5位の米国配当王ファンドを組み合わせるのも一案です。S&P500に多いテクノロジー銘柄はほとんど含まれていないため、相互補完的な効果が期待できます。
投資はご自身の状況に合わせて、冷静な判断のもとで行うことが大切です。