
AIの進化で需要が増える仕事・生まれる仕事/子どもにおすすめの習い事TOP5
10年後に残る仕事、消える仕事の超分析!AI時代の働き方と子育てのヒント
未来を見据えて、今から備えるべき職業とスキルとは?専門家が語る今後10年間で残る仕事、新しく生まれる仕事についての洞察と、次世代を担う子どもたちが身につけるべきスキルを紹介します。


Q: AI時代の「残る仕事」ランキングのトップは何ですか?
川村秀憲氏と友村晋氏による10年後に残る仕事のランキングによると、1位はAI活用コンサルタントです。AIツールを駆使して企業の課題を解決できる人材の価値は非常に高く、「10人分の仕事を1人でこなせる」と言われるほど注目されています。
企業がAIを効果的に活用するためには専門的な知識を持つコンサルタントが必要不可欠で、その需要は今後10年間で急増すると予想されています。複数のAIツールを組み合わせ、最適な方法で問題解決できる人材は、企業から強く求められるでしょう。
Q: コミュニケーション能力の高い職業の将来性はどうですか?
ランキング2位には「営業」などのコミュニケーション能力が重視される仕事が挙げられています。AIが発達しても、人対人の信頼関係構築や感情の理解といった部分は代替が難しいからです。
3位には「課題を一緒に考える」職業が入っています。教師や医師など、単に知識を伝えるだけでなく、答えのない問題について一緒に考え、寄り添う能力が求められる仕事です。川村氏は「答えがあることを教えるのはAIでも良くなるが、大人の役割として大事なのは子どもと一緒に答えのないことを考えること」と指摘しています。
Q: エンターテインメントやスポーツ関連の仕事はAI時代も残りますか?
4位にはエンターテインメントやスポーツ関連の職業がランクイン。人間の感情を動かす力や実際に体を動かすことの価値は、AI時代にむしろ高まると専門家は予測しています。
川村氏は「スーパーロボットを作ってみんなが野球をやっても、同じようなことしか起こらず面白くない。人がやるからこそ感動があり価値がある」と説明しています。またAIがキャラクターを作れても、実在の人物に対する憧れや共感は別物であり、その価値は今後も残ると考えられています。
Q: 5位以降にはどんな仕事がランクインしていますか?
5位には宇宙関連の仕事が入っています。友村氏は「テキサス州のオースティンにある会社が3Dプリンターで月面基地を作る計画をNASAと契約している」と例を挙げ、宇宙旅行や宇宙開発が今後さらに活発化すると予測しています。
このほか、ファシリテーターやUI/UXデザイナーなども今後需要が増すと予想されています。デザイナーについては、「AIを使い倒しながら人に一番しっくり来るものを見つける」という役割にシフトすると川村氏は指摘しています。

Q: 新しく生まれる仕事にはどのようなものがありますか?
これから10年の間に新しく生まれると予想される仕事として、友村氏は以下のようなものを挙げています:
1. ロボット管理者(ロボット倫理学者、ロボット技師)
2. 遺伝子カウンセラー
3. ドローン交通管制官
4. BCIスペシャリスト
5. 気候変動対策プランナー
6. 宇宙旅行エージェント
特に注目されるのがBCIスペシャリストです。BCIとはブレイン・コンピュータ・インターフェースの略で、脳とコンピュータを直接接続する技術です。友村氏によれば「イーロン・マスクのニューラリンク社は10円玉サイズのチップを脳に埋め込み、Bluetoothでパソコンを動かせる技術を開発しています。視覚や聴覚に障害がある人のハンディキャップを減らす可能性がありますが、同時に倫理的な課題も生じます」と説明しています。

Q: AIで仕事がなくなると言われている職業も、実際は完全になくなるわけではないのですか?
完全になくならない職業も多いです。例えば医師について川村氏は「レントゲン写真から病気を判断したり薬を処方したりする部分はAI化されていくだろうが、患者と向き合い治療方針を一緒に決めるという部分は人でなければできない」と説明しています。
同様に、弁護士や教師なども知識を提供する部分はAIに代替される可能性がありますが、人と向き合い寄り添う能力が必要な部分は残ると予想されています。つまり、同じ職業でも働き方を変えることで生き残る道があるのです。
Q: 10年後に活躍できる大人になるために子どもは何を学ぶべきですか?
専門家たちは、以下のような習い事や学びを推奨しています:
1. 物づくり体験(自分の好きなものを作る経験)
2. デザインやアート活動
3. 異文化・異分野交流(海外体験など)
4. ディベート(多角的な視点から考える練習)
5. スポーツや武道
6. 演劇などの表現活動
川村氏は「課題が明確にあってそれをうまくやることはAIに任せられる。しかし何をやるかを決めること自体は、今の日本の教育では経験が少ない。『自分の好きなものを作っていいよ』と言われた時に何も思い浮かばない人は価値が下がる」と指摘しています。
また友村氏は「幅広い経験が重要」と強調し、「タイガー・ウッズのようなトップアスリートも、子ども時代は様々なスポーツを経験しているケースが多い。知識や経験の幅が広いことで、新しいアイデアが生まれやすくなる」と説明しています。
Q: 高校生・大学生におすすめの活動は何ですか?
高校生・大学生の時期に経験しておくべき活動として、以下が挙げられています:
1. 留学・海外旅行
2. 幅広いアルバイト経験
3. 副業
4. 読書
5. プレゼンテーションの機会
友村氏は特に副業の重要性を強調し、「自分の力で1円でもお金を稼ぐことがどれだけ大変かを早いうちから知っておくべき。今後はメンバーシップ型雇用ではなく、プロジェクト型・ジョブ型雇用が増え、フリーランスのような働き方が主流になる」と予測しています。また「アルバイトも接客業など様々な経験をしておくことで、社会に出た時に役立つ」とアドバイスしています。
Q: AI時代のデザイナーの仕事はどう変わりますか?
デザイナーの仕事も大きく変わると予想されています。川村氏によると「AIでロゴやデザインは簡単に作れるようになるが、人にしっくり来るものを選ぶセンスが重要になる」と説明しています。
川村氏は大学でAIに俳句を作らせる研究を行っていますが、「俳句を作ることはAIが簡単にできるが、どの俳句がいいのかを選ぶのは人間の仕事。有名な俳人が『選ぶことも創作の一部』と言っているように、たくさんの案から良いものを選び出す能力が重要になる」と強調しています。
作る能力よりも選ぶ能力、センスの良さが今後は才能として重視されるということです。
Q: AIに替わられない仕事の共通点は何ですか?
AIに代替されにくい仕事には、以下のような共通点があります:
1. 人間の感情や価値観を理解し共感する能力が必要
2. 答えのない問題に向き合い、一緒に考える姿勢が求められる
3. 身体性や感覚を伴う技術や表現がある
4. コミュニケーション能力やファシリテーション能力が重要
5. AI自体を活用する知識や経験がある
専門家たちは「人としての向き合い方が大事な仕事は残る」と口を揃えています。また「コミュニケーション能力の高さがある人は自信を持ってAIをうまく使いこなせばいい」とも指摘しています。
テクノロジーの進化は早く、AIが人間の知能を超える「シンギュラリティ」は2045年と言われていましたが、今では2020年代後半にも起こると予測されています。川村氏は「人類最後の発明はAIと言われている。人と同じレベルのAIができれば、AIがAIを開発するサイクルに入り、人は置いていかれる」と説明しつつも、「少なくとも今後10年は人間がAIを導入していく必要がある」と述べています。
テクノロジーの進化によって仕事の形は変わりますが、人間にしかできない部分を磨き、AIを上手に活用することが今後の時代を生き抜くカギとなりそうです。
