
ChatGPT新機能「DeepResearch」は月3万の価値はあるか?
AIニュースで差をつける!チャットGPTの最新機能「Deep Research」が驚くほど優秀
新しいAI技術やサービスが次々と登場する現在、最新情報をキャッチアップするのは容易ではない。今回は、AIニュースのキュレーションを日々行うデジライズCEOの茶圓将裕氏に、最新のAIニュースについて聞いた。

Q. チャットGPTの「Deep Research」機能はどのようなものですか?
「Deep Research」は、チャットGPTの最上位プラン(月額3万円)で利用できる新機能です。人間が3〜5日かけて行うようなリサーチを、わずか5〜10分程度で完了させることができます。
この機能は数百のウェブサイトを短時間で閲覧し、それらの情報を完璧にまとめあげる能力を持っています。出力は2万文字程度にも及び、ほぼ全ての疑問に答えられるクオリティです。
例えば、初めて会う出演者の情報を調べる場合、その人の経歴、社歴、メディア発言などを短時間で詳細にまとめてくれます。これは従来のGoogle検索やパワーポレクシティでは不可能だったレベルのリサーチです。
Q. Deep Researchの特徴的な機能は何ですか?
通常の検索とは異なり、Deep Researchは人間のように「自問自答」しながら情報を探していく様子が見られます。「ここじゃないからこのサイトに行こう」というように右往左往しながら情報を収集していく過程が可視化されています。
また、ウェブサイト内の図表なども読み取ることができるため、より深い理解に基づいた情報整理が可能です。さらに裏側ではPythonなどのコードが動いており、高度な処理が行われています。
Q. Deep Researchの利用に際して注意すべき点はありますか?
基本的にネット上の記事をベースに情報を生成するため、元の記事に誤りがあれば結果も間違ったものになる可能性があります。専門性の高いトピックについては、プロの目でダブルチェックすることが望ましいでしょう。
例えば、経済ニュースについてレポートを作らせると、金融の専門家から見ると「大学生が書いたレベル」の内容になることがあります。自分の専門外の分野では、結果を鵜呑みにせず確認する習慣が重要です。
ただし、質問の仕方(プロンプト)を工夫することで、より質の高い情報を得ることができます。例えば「ダブルチェックもお願いします」と付け加えたり、トピックをより具体的に絞り込むことで精度が向上します。
Q. 月額3万円のプランは誰が使うべきでしょうか?
茶圓氏は「全員」と答えていますが、特にホワイトカラーの職種では投資する価値があるでしょう。様々な情報を収集・分析する必要がある職種では、作業効率が劇的に向上します。
また、ブログやメディア記事を作成する場合には、Deep Researchで情報収集した後、チャットGPTの別モデル「o1-preview」(文章作成に優れたモデル)を使うという高度な使い方も可能です。o1-previewはネット検索ができないため、Deep Researchと組み合わせることで最大限の効果を発揮します。
Q. イーロン・マスク氏がOpenAIに15兆円で買収提案を出した背景は?
イーロン・マスク氏はもともとOpenAIの共同創設者の一人でしたが、現在の経営方針に不満を持っています。OpenAIの名前の由来は「オープン」で透明性のあるAI開発を目指していましたが、現在の運営はクローズドになり、また当初は営利目的ではなかったにも関わらず、利益追求に方針転換したことに不満を持っています。
しかし、この買収提案は実現可能性が低いと見られています。まず、15兆円という金額自体が膨大ですが、さらにソフトバンクなどの追加投資により、OpenAIの評価額はさらに上昇する可能性があります。また、仮に資金が集まったとしても、独占禁止法の観点から認可されない可能性も高いです。
茶圓氏は、これは単なる話題作りである可能性が高いと指摘しています。マスク氏が所有するXプラットフォーム上で話題になることで、メディアの注目を集め、間接的に自身のメディアの価値を高める効果があります。

Q. GoogleとチャットGPTの関係性は今後どう変わっていきますか?
チャットGPTはウェブサイトアクセスランキングで世界6位に上昇し、Twitterを抜いて急成長しています。これはGoogleの検索エンジンとしての独占的地位に初めて本格的な挑戦が現れたことを意味します。
多くのユーザーが情報検索の最初の窓口としてGoogleではなくチャットGPTを使い始めています。これにより、Googleの主要な収益源である検索広告ビジネスが脅かされる可能性があります。
さらに、PowerPlayなどのAI検索サービスが広告モデルを導入し始めており、生成AI回答の中に広告を挿入するビジネスが始まっています。これは検索の入り口がGoogleからAIプラットフォームに移行するトレンドを加速させる可能性があります。
Q. AIツールを効率的に使うコツはありますか?
茶圓氏によると、AIとのコミュニケーション方法を最適化することが重要です。特に音声入力の活用を強く推奨しています。手でテキストを入力する方法は既に時代遅れであり、音声入力の方が圧倒的に効率的です。
単発のタスクや質問は音声入力が最適で、固定業務やブログ作成など定型的なプロンプトを使う場合はテキスト入力が適しています。また、音声入力を使うことで、より自然な会話のようにAIと対話できます。
また、文字ベースのインターフェースにはユーザー数の限界(3〜5億人程度)があり、将来的には音声ベースのAIインターフェースが主流になると予測しています。これはスマートフォンの登場がキーボード入力からタッチスクリーンへのパラダイムシフトをもたらしたのと同様の変革になる可能性があります。
Q. AIの進化によってビジネスチャンスはどこにあると考えられますか?
Deep Researchのような高度なAI機能を活用したリサーチ代行サービスが有望です。以前は高額(230万円程度)だったリサーチ業務を、より低コスト(例えば12万円)で提供できる可能性があります。
また、AIを活用したブログやメディアコンテンツの作成も大きなチャンスです。Deep Researchで詳細な情報収集を行い、それをコンテンツ化することで、様々な専門分野において質の高い記事を効率的に作成できます。
さらに、新しいAIプラットフォームの広告枠は、初期段階では比較的安価に獲得できる可能性があります。これはTikTokやレッドなどの新興メディアプラットフォームの初期段階と同様で、早期に参入することで費用対効果の高い広告出稿が可能です。

