超予測
【2025年超予測:生成AI(後編)】AIで医療が進化。不老不死に近づいていく
(67)
5,216回視聴
2025年2月8日

日進月歩で進化する生成AI。2025年の生成AIはどうビジネスや生活を変えるのか?落合陽一氏とNVIDIAの日本・正規代理店であるマクニカの原一将社長に超予測してもらった。 <ゲスト> 落合陽一|メディアアーティスト 1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学初の早期修了...
「AIは人間よりも優秀になる」〜落合陽一と原一将が語る2025年のテクノロジー予測
今日、私たちの生活や仕事はAIによって大きく変わりつつあります。2025年はどのような未来が待っているのでしょうか?専門家である落合陽一氏と原一将氏に話を聞きました。

Q. AIはプログラミングの世界をどう変えつつありますか?
AIがプログラムをリアルタイムに書き換えながら動作するシステムが実現しています。これまでは人間がAIのサポートを受けてプログラムを書いていましたが、今ではAI自身がエラーを検出し、修正しながら動作することが可能になっています。
人間が使用するコンピュータのほとんどすべてをAIが操作できるようになったことが、今年の大きな変化です。音声指示でExcelを操作したり、様々なファイルを自動的に処理したりすることも可能になっています。

Q. サイバーフィジカル時代の到来とはどういうことですか?
XR技術の進化とAIの融合により、現実空間と仮想空間の境界がなくなってきています。どちらがリアルでどちらがバーチャルか分からないような体験が様々な場面で可能になりつつあります。
産業界では、デジタルツインの技術が進化しています。例えば、新しい工場を建設する前にデジタル上で工場を設計し、最も効率的な生産方法をシミュレーションすることが可能です。これからはバーチャルで変更したことがリアルタイムでリアルの世界に反映され、両者が同期していく真のサイバーフィジカル時代が到来すると予測されています。
Q. AIによるプログラム開発の革新とは具体的にどのようなものですか?
従来は、AIのサポートを受けてプログラムを書き、それを実行するという流れでした。しかし現在は、AIがプログラムの実行中にエラーを検出し、リアルタイムで修正することが可能になっています。
例えば、音声で「波を書いて」と指示すると、AIがシェーダー言語のプログラムをリアルタイムで書き、波のビジュアルを生成します。さらに「立方体に貼り付けて」「複製して」などの音声指示に応じて、AIがプログラムを書き換え、結果をすぐに表示します。
このシステムの革新的な点は、プログラム自体もAIが出力したもので、人間は指示を出すだけという点です。これにより、専門知識がなくても複雑なプログラミングタスクが実行可能になります。
Q. 健康管理においてAIはどのような役割を果たすようになりますか?
個人の生体情報、生活習慣、遺伝情報などを総合的に解析し、健康や幸福を最大化する提案をするインテリジェントなヘルスケアガイドが登場すると予測されています。これにより健康寿命が延び、生活習慣が飛躍的に改善する可能性があります。
例えば、AIが過去の健康診断結果や日々の食事、体調を分析し、「この飲み物に砂糖を少し加えた方がいい」「これ以上お酒を飲むと体に悪い」などのアドバイスをリアルタイムで提供できるようになります。また、個人の食事の好みを理解した上で、健康に良い選択肢を提案することも可能です。
将来的には、匂いのセンサーや半導体技術の進化により、低カロリー・低塩分の食品を美味しく感じられるよう感覚をコントロールする技術も発展する可能性があります。

Q. AGI(汎用人工知能)はいつ頃実現すると予測されていますか?
AIの知能指数(IQ)は急速に上昇しており、GPT-4が登場した2023年3月から約1.5年で、IQが約50ポイント上昇しました。この進化のペースが続くと、2025年末頃には人類の99%を超える知能を持つAIが誕生する可能性があります。
専門家たちは、計算能力の増加とデータ量の拡大により、AIの推論能力が線形に向上していくと予測しています。業界の高水準の予測では2026年初頭、控えめな予測でも2029年頃にはAGIが実現すると見られています。
AGIが実現すると、人間が指示を出すだけで、ほとんどのタスクを自動的に実行できるようになります。エンジニアリングの多くの領域が自動化され、人間の集団よりも強力な存在となる可能性があります。
Q. 個人や企業はAI技術の急速な進化にどう対応すべきですか?
企業において、社員一人ひとりがAIをどれだけ活用できるかが、会社の競争力に直結する時代になっています。AIを使いこなすことで生産性が向上し、結果的に賃金上昇やより豊かな働き方が実現する可能性があります。
子どもたちについては、早い段階からAIと会話する経験を積むことが重要です。プログラミングの基礎知識を持つことも依然として価値がありますが、AIを活用しながら学ぶことがより効果的です。将来的には「AIネイティブ」という新しい世代が生まれることになるでしょう。
技術の進化に対しては、「まだ完璧ではない」と様子見をするのではなく、不完全な段階でも積極的に取り入れてみることが重要です。技術は「これはすごい」と思った人がアクセルを踏んだタイミングで急速に発展するからです。
Q. AIと人間の関係はどのように変化していくと予測されますか?
これまでAIは人間の代替と考えられてきましたが、今後は人間の「大吟醸」のような存在になる可能性があります。つまり、人間という「雑味」のある米から不純物を取り除いた、より洗練された存在として機能するようになるかもしれません。
しかし、古い伝統や人間特有の価値も依然として重要であり、AIと人間の特性をうまく住み分けることが大切です。日本は無人化や自動化が進んでおり、AIとの共存に適した文化的背景を持っているかもしれません。
医療分野においても、予防と診断においてAIが大きな役割を果たすようになりますが、治療は依然として人間が中心となる可能性があります。AIと人間がそれぞれの強みを活かして協力する社会が形成されていくでしょう。