超予測
【2025年超予測:日本政治(前編)】石破政権崩壊の確率は?岸田再登板はあるか?
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2025年1月3日

2025年7月の参院選挙、東京都議選など、大型選挙を控える日本政治。石破政権は持ち堪えられるのか?国民民主の勢いは続くのか?誰が次の首相候補、キーパーソンとなるのか?政治評論家の杉村太蔵氏と、朝日新聞ゼネラルエディター補佐の林尚行氏に超予測してもらった。
『少数与党なのに長期化?石破政権の謎と国会の熟議復活、SNSが変える選挙』
2024年の政治の動向を占う対談。元議員の杉村太蔵氏と朝日新聞の林尚行氏が石破政権の行方とSNSの影響力について鋭い分析を展開した。


Q. 石破政権は崩壊する?
石破政権の安定性について、政治評論家の杉村太蔵氏は「石破政権が継続する可能性は極めて高い」と断言する。その理由として野党の立場から見れば、石破首相を4年間務めさせることで国民の「政権交代」意識を高める効果があると分析。また少数与党という現状では、石破氏を下ろしても後任が直面する苦境は変わらないため、奇妙な安定感が生まれるという見方を示した。
一方、朝日新聞の林尚行氏は「石破政権が崩壊する可能性は4割程度」と推測。内閣不信任案が可決されれば総辞職か解散しかないが、前回の選挙で惨敗した石破氏に解散カードは切りにくく、ポスト石破の議論も始まっているとした。その中で岸田前首相の再登板可能性も排除できないという見解を示した。

Q. なぜ国会が活性化している?
少数与党という状況が国会に変化をもたらしている。林氏は「補正予算案が初めて修正協議され可決された」と国会の変化を強調。これまで自民党本部で物事が決まり国会審議は形式化していたが、少数与党になったことで国会議員が生き生きと議論に参加し始めたという。
杉村氏も「寝る国会議員は一人もいない」と表現し、国会議員一人ひとりが自分の意見が政策に反映される可能性を実感して熱心に取り組んでいると指摘。さらに野党の安住淳予算委員長が公平な審議運営を行い、与野党の議論が活発化していることを評価した。

Q. 「熟議の国会」とは何か?
林氏は「熟議の国会」が確立すれば、石破政権が少数与党にもかかわらず長期政権化する可能性があると分析。特に補正予算案の審議過程で、立憲民主党が修正には応じながらも予算案自体には反対し、国民民主党と維新が賛成に回ることで予算が成立した例を挙げた。
このように与野党が対立だけでなく国民生活に関わる重要法案を協議して成立させる「熟議」が、新しい国会のあり方として定着しつつあるという。杉村氏も「民主主義のあるべき姿に立ち戻っている」と評価している。

Q. SNSは政治をどう変えるか?
2024年の選挙でSNSの影響力が顕著になったと林氏は指摘。国民民主党の躍進や高市氏の総裁選、石丸氏の都知事選など、SNSを活用した候補の存在感が増している。「SNS社会の世論が非常に重要な存在になっている」と分析した。
杉村氏は「選挙に関してはテレビや新聞は関与する必要はない」と踏み込んだ意見を展開。従来のテレビ討論の短い持ち時間制限では政策を十分に説明できないが、YouTubeなら政治家が言いたいことをダイレクトでノーカットで伝えられるとし、2025年には政治家がテレビ出演よりもYouTube出演を優先する傾向が強まると予測した。
Q. 国民民主党の人気は続く?
国民民主党の支持率上昇について、林氏は「極地戦」という表現で分析。国民民主党は経済、特に現役世代の懐事情という焦点を絞った争点で注目を集めているが、それが全体を支配するほどの勢力ではないとしつつも、参議院選挙までは持続する可能性が高いと予測した。
杉村氏は名古屋市長選での国民民主党候補の敗北を例に挙げ、その支持基盤の脆さを指摘。さらに103万円の壁の問題が決着してしまえば次の争点をどうするかという課題も浮上すると分析した。その解決策として「令和の事業仕分け」を提案し、与野党が合同で予算の見直しを行うことで国会の機能を高めるべきだと提言した。
Q. 政治家にとって「キングメーカー」と首相どちらが魅力的?
岸田前首相の今後について、林氏は「キングメーカー」としての道があると指摘。岸田氏は67歳と政治家としての時間が残されており、石破政権を生み出した立役者としての影響力は維持されるという。
キングメーカーとは総理大臣だけでなく各省庁や主要政治家が相談に訪れる立場であり、その影響力は大きい。しかし、杉村氏は「お祭りの御輿担ぎのような役割」と表現。林氏も最終的には表に立って物事を動かす首相の方が政治家として充実感があるだろうと分析した。岸田氏は状況に応じて柔軟に対応する現実主義者であり、キングメーカーになるか首相再登板を目指すかは情勢次第だという見方を示した。