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中学受験 大学付属校の甘い罠
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2024年11月13日

「子育てスキル」を鍛えるためのノウハウを各分野のプロが伝授。 出願前におさえておきたい、付属校・男女別学のメリデメを解説。 <ゲスト> 伊藤滉一郎/学歴活動家 じゅそうけん 学習塾や教育機関を中心に、法人向けのSNSコンサルティングサービスを展開中。その傍で受験関連の発信活動を実施。 高学歴100...
中学受験するなら付属校?難関校?子どもの特性に合わせた学校選び
中学受験をさせるべきか、高校受験に賭けるべきか。進学校と付属校、それぞれのメリットとデメリットは何なのか。子どもの特性に合った学校選びについて、教育のプロが解説します。

Q. 付属校のメリットは何ですか?
付属校の最大のメリットは「利益確定」できる点です。12歳の段階で早稲田・慶應の付属校に入学すれば、95%以上がそのまま早稲田・慶應大学に進学できるので親も安心できます。また、大学受験や高校受験の必要がないため、自分の好きな活動に時間とエネルギーを注ぐことができます。実際に付属校在学中に気象予報士の試験に合格したり、司法予備試験に高校生で合格したりする例もあります。
Q. 中学受験と高校受験では、どちらが難しいですか?
一般的に中学受験の方が高校受験より難しいと言われています。中学受験の場合、偏差値の高い学校に入学するためには相当の準備が必要です。特にGMARCH(学校によってはSMART)系の付属校の中学入試は偏差値が非常に高く、オーバーワークになる可能性もあります。
Q. 付属校に通うとどんなデメリットがありますか?
付属校に通うと「怠け者」になる可能性があります。大学受験がないため、中学受験がピークとなり、英語力などが十分につかないまま進学することもあります。やりたいことが見つからず、ゆるゆると進学していくケースも少なくありません。また、高校内での留年も一定数あり、早稲田や慶應の付属校では約1割が留年すると言われています。
Q. 付属校内での競争はないのですか?
付属校でも内部での競争はあります。希望する学部に入れる保証はなく、特に人気の学部は高校での成績が重要になります。慶應は医学部がありますが、早稲田やMARCHには医学部や芸術系の学部がないため、そういった進路を途中で目指すことになった場合は、大学受験をしなければなりません。
Q. 付属校の中で大学受験を目指すのは難しいですか?
非常に難しいです。周りが勉強しない環境の中で一人だけ大学受験を目指すのは現実的ではありません。学校から家が遠い場合や部活動で忙しい場合はなおさらです。「自分だけ勉強する」という強いメンタリティーがあるなら、最初から難関校に合格している可能性が高いです。
Q. スポーツ推薦で付属校に入るのはどれくらい難しいですか?
スポーツ推薦で入るのは一般入試よりも難しいと言われています。例えば慶應のスポーツ推薦の枠は数十人程度ですが、一般入試は300〜400人の枠があります。また、スポーツ推薦でも中学の成績がオール4以上(45点満点で38点以上)ないと出願できない基準があるため、勉強ができない子は入れないようになっています。
Q. 男子校・女子校と共学ではどちらが良いですか?
一長一短あります。男女別学の方が成績は上がる傾向にあると言われています。理由としては、異性の目がないため恋愛で消耗せず受験に集中できることや、男子と女子で脳の構造が異なるため、それぞれの特性に合わせた授業ができることが挙げられます。実際、東大合格率ランキングのトップ10校のうち7校が男女別学です。
ただし、男子校出身者は女子校出身者と比べて未婚率が高い傾向があります。データによると、男子校出身者の未婚率は27%、女子校出身者は9.1%、共学出身男性は15.8%となっています。また、男子校出身者は社会人になっても同性同士で盛り上がる傾向があり、異性とのコミュニケーションに課題を抱えることもあります。
Q. 社会に出て成功している学校の出身者はどこが多いですか?
意外にも早慶MARCH(SMART)の付属校出身者は社会での立ち回りが上手いと言われています。彼らは一定程度勉強もスポーツもしてきた自負があり、上も下も関係なく人と接することができます。自己肯定感が高く、人を蹴落とそうという競争意識よりも協力意識が強い傾向があります。特に伝統的な大企業でうまく立ち回り、コストパフォーマンス良く出世していく人には付属校出身者が多い印象です。
Q. 最近人気が上がっている学校はありますか?
最近人気が上がっている学校としては豊島岡などがあります。一方、学芸大附属などは以前ほどの人気がなくなってきています。学芸大附属は伝統的に高校受験の最高峰でしたが、最近は日比谷などの公立進学校や渋幕の高校入試など、選択肢が分散してきているため、東大合格者数も半分以下になっているようです。
Q. 海外の大学進学を視野に入れるならどんな学校が良いですか?
海外大学進学を考えるなら、渋幕(渋谷教育学園渋谷中学校・渋谷教育学園幕張中学校)や広尾学園などが適しています。特に広尾学園は海外大学合格者数でトップ3に入る学校であり、インターナショナルコースも併設しています。中学受験で入学し、高校からインターナショナルコースに進むこともできます。授業はインターナショナルコースであれば英語で行われます。広尾学園は近年偏差値も大きく上昇し、現在は偏差値65程度となっています。
Q. いじめが少ない学校の特徴はありますか?
一般的に言われているのは、男女共学よりも別学の方がいじめやスクールカーストが少ない傾向にあることです。特に男子校ではモテる要素が関係ないため、ヒエラルキーがフラット化しやすいとされています。ある一定以上の進学校であれば、サッカー部などの運動部のイケてる男子と文化部のおとなしい男子が一緒に下校したりといった光景も普通に見られます。
Q. 子どもの特性に合った学校選びはどうすれば良いですか?
子どもの特性をよく見極めることが重要です。競争が好きで自己管理能力が高い子なら進学校向きかもしれません。一方、競争が苦手だったり、特定の活動に集中したい場合は付属校が向いているかもしれません。兄弟構成も考慮すべき要素で、例えば男子校に通わせる場合でも、姉や妹がいれば異性とのコミュニケーションの問題は緩和される可能性があります。子どもの可能性を悲観せず、その子に合った教育環境を選ぶことが大切です。
受験は単なる勉強の機会ではなく、人格形成にも大きな影響を与えます。子どもの特性を踏まえた上で、親が慎重に判断することが求められます。