PIVOT TALK FOOTBALL
ブンデスリーガ展望 24-25シーズン
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2024年8月31日

欧州リーグがついに開幕。スポーツライターミムラユウスケ氏と木崎伸也氏に「今シーズンのブンデスリーガの展望」を聞いた。 <ゲスト> ミムラユウスケ|スポーツライター 2006年7月にスポーツライターとしての活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心に...
ブンデスリーガ2024-25シーズン展望:バイエルンではなくレバークーゼンが本命?
ブンデスリーガ史上最も面白い優勝争いになる可能性があるという2024-25シーズン。今季はバイエルンが優勝候補筆頭ではないという歴史的な状況の中で始まります。レバークーゼン、バイエルン、フランクフルト、ドルトムントなど、どのチームに注目すべきか、各クラブの分析と日本人選手の展望について、専門家に聞きました。
Q. 今シーズンの最大の注目点は?
ブンデスリーガの歴史の中で、史上最も面白い優勝争いになる可能性がある。バイエルンが優勝候補筆頭ではない中で迎えるブンデスリーガは、1960年代以降初めてのことだ。オッズ上ではバイエルンが依然として優勝候補筆頭だが、実際には他のクラブも大きく力をつけている。
Q. 優勝候補として有力なクラブはどこ?
本命はレバークーゼン、対抗がバイエルン、大穴がフランクフルト、そして未知数のXファクターとしてドルトムントが挙げられる。チャンピオンズリーグのフォーマット変更により、リーグ戦のペースも変わるため、従来のペース配分とは異なる状況となる。
Q. なぜレバークーゼンが本命なのか?
レバークーゼンは昨シーズンから「選手を売るクラブではなく、選手を育成して強くなるクラブ」という方針を貫いている。主力選手が一人も流出せず、むしろテリアー、アレックス・ガルシア、ベロシアンなど要所で良い選手を獲得した。特にシャビ・アロンソ監督の戦術的柔軟性と選手育成能力が大きな強み。フォーメーションやアプローチを状況に応じて変化させることができ、プランAからFまで用意していると言われている。
Q. バイエルンの懸念点は?
バイエルン内部の経営陣が安定していないことが最大の課題。フメネス元会長やルンメニゲ元CEOの影響力がまだ強く、新たな経営陣であるエヴェールとフロイントが自由に動けない状況がある。また、監督候補10人近くに断られた末にヴァンサン・コンパニーが就任。センターバックの選手層が薄いことも心配材料だ。デリフトの放出、伊藤選手とスタニシッチの負傷など、戦力的な不安が残る。
Q. フランクフルトが大穴候補の理由は?
トップメラー監督(クラウス・トップメラーの息子)がチームを指揮し、昨シーズンは主力3人(コロムアニ、鎌田、リンドストローム)が抜けたにもかかわらず、しっかり守備組織を固めて戦った。今季はエキティケという22歳のフランス人ストライカーが注目選手。クラブのスポーツディレクターが「コロムアニ以上の才能がある」と評価するほどの逸材だ。
Q. ドルトムントはどのような状況?
35歳のシャヒン監督というかなり若い指導者が率いており、戦術的に非常に攻撃的なサッカーを志向する。ギラシーとバイアーという新戦力が加入し、攻撃力は増している。しかし、ロイスとフメルスというチームのリーダーが抜けたため、ピッチ上での指導者的存在が不在という課題がある。可能性としては大きいが、未知数の要素が多い。
Q. 注目選手は誰?
1. マチュー・テル(バイエルン):昨シーズンはスタメン9試合しか出ていないが、10ゴール6アシストを記録。左ウィングでもセンターフォワードでも能力を発揮できる19歳の才能。
2. マチュー・ベロシアン(レバークーゼン):19歳の左利きセンターバック。プレシーズンから大活躍し、レバークーゼンの戦術的幅を広げる存在になる可能性がある。
3. エキティケ(フランクフルト):22歳のフランス人ストライカー。パリ・サンジェルマンから加入し、昨シーズン終盤5試合で4ゴール1アシストを記録。目利きで知られるクレシェGMが絶賛する逸材。
Q. 日本人選手の展望は?
伊藤洋輝(バイエルン):負傷から復帰後はレギュラー獲得も十分可能。コンパニー監督とは個性的な相性も良く、左サイドバックやセンターバックとして起用される見込み。
堂安律(フライブルク):昨シーズン後半から調子を上げてきた。シュスター新監督の下で戦術が変わるため、右ウィングバックや攻撃的なポジションでの起用が期待される。契約は来シーズンまでのため、今季の活躍次第でビッグクラブへの移籍も視野に入る。
板倉滉(ボーフム):昨シーズンは苦戦したが、今季は監督からの信頼も回復。チームの成績が良くなくても個人として守備能力を試されるシーズンになる。日本代表でもポジション争いが激しくなっているため、重要なシーズンとなる。
佐野海舟(マインツ):毎試合安定してプレーし、守備では積極的にボールに食らいつく姿勢が評価されている。ドイツでは事件の報道があったものの、有罪ではない状況で問題なくプレーできている。フィジカル面での貢献とボールの奪取力が高く評価され、マインツの重要な選手となっている。
福田師王(ボルシア・メンヘングラッドバッハ):ブレイクするか苦戦するかの分かれ道。サイドからのクロスが多いチームのため、うまく適応できれば得点を積み重ねる可能性がある。
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):2部に留まる可能性が高いが、そのレベルを超える実力を持っている。キッカーの採点ランキングでも高評価を受けており、チームを1部に導く立役者となれるか注目される。
Q. 今季のブンデスリーガの見どころは?
若手監督が多く、戦術的なサッカーを志向するチームが増えている。バイエルンのコンパニー(38歳)、ドルトムントのシャヒン(35歳)など若手指導者の台頭が目立つ。また、トップメラー(フランクフルト)やシャビ・アロンソ(レバークーゼン)など、戦術的なアプローチが注目される監督も増えている。サッカーが好きな人が楽しめるリーグになると予想される。