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【激動の9月の投影戦略】米国経済と株価の展望
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2024年9月1日

9月の米国株の投資戦略について、楽天証券資産づくり研究所 ファンドアナリストの篠田尚子氏に話を聞いた。 <ゲスト> 篠田尚子|楽天証券資産づくり研究所 ファンドアナリスト 慶應義塾大学卒業後、国内銀行を経て2006年ロイター・ジャパン入社。傘下の投信評価機関リッパーにて、業界分析レポートの執筆や投...
9月の米国経済を徹底解説!FRB利下げ見通しと投資戦略のポイント
アメリカの経済と株式市場について、楽天証券の篠田尚子氏が解説。9月に予想される利下げの影響や、今後の投資戦略のヒントを紹介します。
Q. 現在の米国株式市場をどう見るべき?
アメリカの利下げ観測は、ある程度市場に織り込まれている状況です。特に大型ハイテク株が短期間で急上昇した後、市場は一時的な調整やガス抜きのタイミングを探っていました。全体的には想定内の動きと言えるでしょう。
Q. 9月の利下げはどの程度になると予想される?
利下げ幅については見方が分かれています。0.25%か0.50%かという点で意見が割れていますが、いきなり0.50%の大幅利下げというよりは、探りながら少しずつ進む形になるのではないかと予想されます。個人的には0.25%の利下げが行われるのではないかと思われます。
Q. 利下げによって円高は進むのか?
理論上は金利差が縮小すれば円高方向に進むことになります。過度な円安が是正される形で円高が進むでしょう。ただし、一時的に167円まで進んだ円安は明らかに行き過ぎでした。今の140円台前半はむしろ想定の範囲内の水準です。
円高になることを悪いことと考える投資家もいますが、6-7月にかけての急激な円安こそが異常だったと考えるべきでしょう。
Q. 日銀の金融政策はどうなる?
日銀の動向については、9月よりも10月に何らかのアクションがあるという見方が強くなっています。これは理にかなっていると言えるでしょう。
仮にFRBが9月に利下げを実施し、日本では10月に経済状況を総合的に判断できるタイミングとなります。また、11月には米大統領選や自民党総裁選も予定されており、今年の秋は政治・経済の重要イベントが目白押しです。
Q. 大統領選や日本の総裁選の影響は?
選挙結果によって市場がどう動くかを予想することは、投資戦略を考える上で重要です。例えば米国では、カマラ・ハリスが大統領になれば住宅関連株が上昇するのではないかという見方があります。
日本でも、例えば石破氏の発言を受けて円高に動くのではないかといった予測が出ています。こうした政策や公約に合わせて、どのセクターが影響を受けるかを考えることは、投資判断の参考になります。
Q. 円安・円高が投資成績に与える影響は?
過去数年間、米国株への投資は円安の追い風を受けて高いリターンとなっていました。2021年頃からじわじわと円安が進行し、2023年から今年初めにかけて急速に進みました。
しかし最近の円高傾向により、この差は縮小しています。例えばS&P500を現地通貨(米ドル)ベースで見た場合と、円ベースで見た場合の差が最大80ポイント程度あったものが、現在はほぼ同水準になっています。
円高による下落を心配する必要はなく、むしろこれまでの円安による「追い風参考記録」状態だったと考えるべきでしょう。
Q. 今後の投資戦略のポイントは?
含み益が出ている場合は、一部を利益確定し、新たな投資先を検討するタイミングかもしれません。例えば、日経平均が下落したタイミングで買い増すなど、リバランスを検討する良い機会です。
また、ポートフォリオ構築の観点からは、含み益が出ている部分を一部解約し、まだ保有していない資産クラスや地域(例:インド市場)への分散投資を考えるとよいでしょう。
Q. ハイテク株の今後の見通しは?
生成AI市場では銘柄の選別がさらに進むでしょう。これまでは大型ハイテク株全体が上昇するセクター全体の上昇相場でしたが、今後は勝者と敗者がより明確になっていきます。
特にNVIDIAのような明確な勝者に対し、「次のNVIDIA」を探す動きが活発化しています。生成AIへの投資に対する成果を市場がより厳しく評価するようになってきており、個別銘柄の選別が重要になってきています。
Q. 9月以降注目すべき経済指標は?
まず注目すべきは、日銀の金融政策の動向と日本の消費者物価指数(9月20日発表予定)です。また、中国のPMI(購買担当者景気指数)も市場に影響を与える可能性があります。
特に重要なのは月初めの第1週金曜日に発表される米国の雇用統計で、為替に大きな影響を与えます。また、物価や景気動向に影響を与える消費者物価指数や製造業PMIといった指標も重要です。
これらの指標の動向を予想し、後から「答え合わせ」をすることで、市場を見る力を養うことができるでしょう。
Q. 今後の市場環境をどう見るべき?
9-11月は米国の利下げ、日銀の動向、大統領選、日本の総裁選など、重要なイベントが目白押しです。これらの材料に市場が敏感に反応する時期となるでしょう。
個人投資家は、これらの動向を冷静に分析し、過度な悲観や楽観を避けながら、リスク分散を意識した投資を続けることが重要です。ニュースやイベントに対する市場の反応パターンを学ぶ絶好の機会でもあります。