PIVOT TALK HEALTH
アンチエイジは30代こそやれ
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2024年8月23日

元日経ヘルス編集長で健康医療エディターの西沢邦浩氏をゲストに迎え、「エイジングスロー」や若さを保つ食事、睡眠について聞いた。 <ゲスト> 西沢邦浩|健康医療ライター 早稲田大学卒。小学館を経て、91年日経BP入社。2014年日経BP総研マーケティング戦略研究所上席研究員、2018年より日経BP総研...
長寿のカギは豆にあり?サーカディアンリズムと健康投資の重要性
生涯にわたり健康でいるためには、若いうちからの健康習慣が重要だ。西沢邦浩氏によると、若さを維持することは私たちにとって守るべき重要な資産であり、なるべく早く健康への投資を始めるほど、そのリターンも大きくなるという。
Q. 健康を維持するためにはいつから始めるべきですか?
健康維持のための行動は「今でしょ」というのが答えです。若いうちから健康に気を配ることが重要です。最近のサイエンスが実証してきているように、若々しさを維持することは単なる美容の問題ではなく、その人の人生において最も幸福な結果をもたらす可能性があります。
多くの生活習慣病は加齢性疾患の一種であり、加齢に伴う害が病気として現れています。加齢をゆっくり進めるか、若い状態を維持できれば、これらの病気になるリスクを下げられる可能性があります。
Q. 見た目の若さと内面の若さには関連性がありますか?
複数の研究によれば、見た目と体内の状態には強い相関関係があります。暦年齢と生物学的年齢を比較すると、年齢不相応に老けて見える人は、体内も老化している可能性が高いです。逆に、若々しく見える人は体内も若々しい可能性が高いことがわかっています。
Q. 若い人の健康意識はどのように変化していますか?
従来、健康食品などを購入する層は女性の50代以降に集中していましたが、最近は20代、30代の男性でも健康意識が高い人が増えています。これは健康リテラシーの向上が大きな要因と考えられます。
世界中の人々と英語でやり取りする中で、最新の健康成分や研究についての情報交換が日常的に行われています。健康への関心はただのエンターテイメントではなく、投資対象や魅力的な職場環境としても捉えられるようになっています。
Q. 食事で若さを保つためには何を食べるべきですか?
世界保健機関(WHO)のグローバルバーデンオブディジーズという研究データによれば、若いうちから取り入れると寿命を延ばす食品が明らかになっています。
1. 豆類:20歳から適切に摂取すると、男性で2.5年、女性で2.2年寿命が延びます
2. 全粒穀物:20歳から摂取すると、男性で2.3年、女性で2年寿命が延びます
3. ナッツ類:20歳から摂取すると、男性で2年、女性で1.7年寿命が延びます
日本人は大豆や小豆を多く摂取していますが、もっと多様な豆類を取り入れるとさらに良いでしょう。ナッツは1日に片手のひらぐらい食べるだけでも、様々な疾患リスクを下げる効果があります。
Q. 睡眠は若さの維持にどう関係していますか?
サーカディアンリズム(体内時計)を整えることが非常に重要です。朝、日光を浴びることでメラトニンの分泌が止まり、セロトニンなど活性化してくれるホルモンが増加します。このリズムを日中保ち、適切な時間に就寝することで体内時計が正常に機能します。
このリズムが乱れると、ホルモンバランスが崩れ、体にストレスがかかり、DNAにダメージを与える可能性があります。特に女性の場合、睡眠時間が短い状態で強い日光に当たると、シミができやすくなるなど肌の老化も促進します。
Q. 若いうちの無理は大丈夫という考えは正しいですか?
京都大学の研究によれば、若い時期でも無理できるのは約2週間までです。それを超えてサーカディアンリズムの乱れや暴飲暴食が続くと、DNAに修復不可能な傷が残ります。若い時期でも過度な無理は避けるべきです。
日本人は特に国際的に見ても睡眠時間が短く、寝不足を後で取り返せるという幻想がありますが、それは科学的に誤りです。睡眠不足の影響は蓄積され、取り返すことはできません。
Q. 日光との付き合い方について教えてください
完全に日光を避けるのは逆効果です。適度な日光浴はビタミンDの生成に必要で、ビタミンDはステロイドホルモンの仲間であり、全身の健康に影響を与えます。手や腕など一部を日光に当てるなどして、適度にビタミンDを作るための対応をしましょう。
Q. 若い時期から老化は始まっていますか?
20代、30代でも老化は確実に進行しています。例えば、若い時期に慢性炎症のレベルが高いと、中年期ごろから記憶力や思考能力が低下することがわかっています。また、過剰な糖質摂取は炎症の原因になる可能性があります。
Q. 若さを保つために具体的に何をすべきですか?
1. 適切な食事:豆類、全粒穀物、ナッツ類を積極的に摂取する
2. 睡眠の質を高める:サーカディアンリズムを整え、適切な時間に就寝する
3. 喫煙を避ける:喫煙は老化を加速させる主要な要因
4. 適度な飲酒:過度のアルコール摂取はサーカディアンリズムを乱す
5. 適度な日光浴:ビタミンD生成のために適切な日光を浴びる
健康維持のための行動は若いうちから始めるほど効果が高く、年齢を重ねてからでは取り返せない影響もあります。健康は一生の資産であり、早期からの投資が長期的な健康と幸福につながります。