PIVOT TALK BUSINESS
(15)
4,185回視聴
2024年8月21日

海外MBAに興味はあるが、自分は向いているのか、取得のメリットは何か、学費はいくらか、卒業生はどんな人か、海外MBAを目指すにあたって、全体像をMBA出願戦略コンサルタントの岡田千瑞子氏に聞いた。 <ゲスト> 岡田千瑞子|MBA出願戦略コンサルタント 大学では社会福祉政策を学び、留学生、高齢者、障...
MBA留学を考えるとき、多くの人が「トップスクールに凡人の自分が合格できるのか」「費用対効果はどうなのか」といった疑問を持つもの。アゴスジャパンのトップカウンセラー・岡田千瑞子氏に、MBAの価値や合格のポイントについて聞いた。
MBA志望者は「自分を変えたい」という思いを持つ人が多い。完璧な人はMBAに行く必要がないので、むしろ自分の課題や成長したい部分を認識している人が評価される。学校側は「エリート」を求めているわけではなく、クラスに多様性をもたらせる人材を求めている。
重要なのは、自分の可能性に蓋をせず、「自分には価値がない」と思い込まないこと。自分のユニークさを認め、向上心を持って準備する姿勢が何より大切だ。
MBAはMaster of Business Administration(経営学修士)の略で、経営学の修士号のこと。医師免許のような国家資格ではなく、あくまで学位の一つだ。
取得するメリットはさまざま。日本では必ずしも年収アップに直結するわけではないが、以下のような価値がある:
1. キャリアの選択肢を広げる「切符」になる
2. 自信につながり、主体的にキャリアを描く力になる
3. グローバルなネットワークが得られる
4. クラスメイトと共に成長し、将来の人脈になる
MBAの発祥地であるアメリカのプログラムは一般的に2年間。一方、ヨーロッパやアジアのプログラムは差別化を図るため1年〜1年半のものが多い。
費用については、トップスクールの場合、授業料だけで1年間に約2,000万円、2年間で約4,000万円かかる。これに生活費などが加わるため、総額は相当な金額になる。
M7とは、MBAの世界で伝統的に教育の質や卒業生の活躍において突出していると言われる7校のこと:
ハーバード大学
スタンフォード大学
ペンシルベニア大学ウォートン校
シカゴ大学ブース校
ノースウェスタン大学ケロッグ校
コロンビア大学
マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校
「〜校」という名称は、寄付をした人物の名前がついたもの。これはアメリカの寄付文化を反映している。
各校の特徴としては、ハーバードとスタンフォードはアントレプレナーシップとリーダーシップ、ウォートン・コロンビア・ブースはファイナンス、MITはテクノロジーとイノベーションに強みを持つ。
MBAのランキングは複数の機関が発表しており、順位が大きく異なることがある。これは各ランキングが異なる評価基準を持つためだ。
例えば、ファイナンシャル・タイムズは金融関係者の読者が多いため、卒業後の年収上昇率を重視する傾向にある。そのため、アントレプレナーシップに強い学校は不利になりがちだ。
ランキングはビジネスとして発表されているものであり、絶対的な指標ではない。自分のキャリア目標や興味に合った学校を選ぶことが重要。
日本では社費留学(会社が費用を負担)が知られているが、これは世界的には珍しい制度。海外では基本的に自分の投資として自費で行くのが一般的だ。
自費でMBAに行く場合の主な費用負担方法:
1. ローンを組む(退職前に手続きが必要なことが多い)
2. 家族からの借入
3. 学生ローン(トップスクールに合格すると利用できるケースがある)
4. 奨学金(フルブライト奨学金など)
確かに円安で留学のハードルは上がっているが、それは逆にチャンスともいえる。多くのビジネススクールは、日本からの出願者が増えることを望んでいる。なぜなら多様性を高めたいからだ。
実際に一部の学校では日本人枠が増加している傾向もある。これには卒業生の活躍や働きかけ、世界情勢や経済状況など様々な要因がある。
MBAへの合格には以下の要素が重要:
GPA(学部時代の成績)
主体性とリーダーシップ
TOEFL 105点以上、IELTS 7.5以上の語学力
推薦状(アメリカでは一般的)
ただし、MBAの入学審査は単なる「受験」ではなく「転職活動・就活」のように捉えるべき。自分がビジネスを通じて社会にどう変化をもたらしたいかを明確に伝えることが重要だ。
何より大切なのは、この出願プロセス自体を楽しむこと。そうした姿勢が良い結果につながることが多い。