おもいっきりキャリア生相談
#5 転職エージェントフル活用術
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2023年10月26日

ここまで3人の相談者を迎えて実施した「おもいっきりキャリア生相談」。そのすべてに立ち会ったPIVOT MCの国山ハセンが注目したのが、相談者にとことん寄り添うマイナビエージェント・キャリアアドバイザーの仕事術。普段どんな情報収集をして、どんな強みを磨いているのか、オフィスに突撃取材。5週連続配信の第...
転職成功の鍵は「情報力」と「伴走力」?マイナビエージェントのキャリアアドバイザーに迫る舞台裏
転職を検討する多くの人々にとって、キャリアアドバイザーは重要な存在である。しかし、彼らが一体どのような仕事をしているのか、その実情はあまり知られていないだろう。
本稿では、マイナビエージェントのキャリアアドバイザーの知られざる舞台裏を密着取材し、彼らの仕事の極意を3つの疑問、すなわち「情報収集」「事前準備」「仕事の流儀」から解き明かす。
求職者の未来を左右するプロフェッショナルたちが、どのような情報収集を行い、相談者にどのように寄り添い、そして転職成功へ導くために何を大切にしているのか。
彼らの揺るぎない「情報屋」としての信念と、求職者に真に「伴走」する姿勢に迫る。
Q. キャリアアドバイザーの真の役割とは何か?
キャリアアドバイザーの役割は、単に求職者と企業をマッチングさせるだけではない。その本質は、求職者の可能性を広げる正確な情報を提供することにある。
キャリアアドバイザーは自らを「情報屋」と称し、提供する情報によって求職者の選択肢、ひいては人生が変わり得ると自覚している。
この仕事では「キャリアコンサルタント」という国家資格がある。この資格は、高い専門性と信頼性を担保するものだが、資格がなくても「キャリアアドバイザー」として活動する人は多い。
マイナビエージェントのキャリアアドバイザーも、厳密には「キャリアアドバイザー」の名称を使っているが、その業務内容は「コンサルタント」的である。
Q. キャリアアドバイザーはどのようにして業界情報を収集しているのか?
キャリアアドバイザーの情報収集は多岐にわたる。個人の取り組みとしては、SNSでトレンドを追うだけでなく、「業界地図」や新聞といったアナログ媒体も積極的に活用する。
特に『業界地図』は、47都道府県別のトップ企業や業界の市場規模が一覧できるため、転職先の将来性や求職者の市場価値を客観的に判断するのに役立つ。また、転職を考える求職者自身もこれを活用すれば、キャリアアドバイザーとのコミュニケーションが円滑になる。
新聞からは「人材」や「人手不足」といったキーワードを抽出し、社会全体の動向から将来性のある業界や職種を予測する。このマクロな視点が、より戦略的なキャリア提案を可能にする。
なぜアナログ媒体を重視するかというと、キャリアアドバイザーが求職者の人生を左右する「情報屋」である以上、信頼性の高い情報源にこだわるのは当然である。正確な情報提供こそが、その価値の根幹にあると言えるだろう。
さらに、求職者の情報を得るためにSNSで検索することもある。個人の発言からその人の人柄や志向性を探ることも、面談前の貴重な事前準備の一環なのである。
Q. マイナビエージェントが重視する他社との差別化ポイントとは何か?
マイナビエージェントが他社との差別化として最も重視するのは、「初回の面談」である。求職者が「このアドバイザーになら相談できる」と心から思えるような、密度の濃い面談に全力を注ぐ。
なぜなら、転職は求職者にとって人生の大きな選択であるため、情報を持つプロの専門性と人柄が問われるからである。
単なる求人紹介で終わらず、面接対策まで含めた手厚いサポートで内定の可能性を最大限に高める姿勢も特徴である。これにより、求職者が転職成功まで「二人三脚」で進むパートナーとして、マイナビエージェントのキャリアアドバイザーは独自の強みを発揮する。
Q. 質の高いサポートを提供するために組織的にどのような情報収集を行っているのか?
マイナビエージェントでは、企業の採用担当であるリクルーティングアドバイザー(RA)と、求職者担当であるキャリアアドバイザー(CA)が連携する「求人プレゼン会」を週1〜2回実施している。
この会では、求人票だけでは得られない企業の雰囲気、文化、求める人物像などの「生の情報」がRAからCAへ直接共有される。
効率を保つため、採用意欲の高い企業など、選抜された5社程度に絞ってプレゼンが行われる。CAは「どこが差別化ポイントか」「どのような志向の求職者に響くか」などを積極的に質問し、求職者に最適な提案をするためのヒントを得る。
このような組織的な情報収集により、求職者への提案の質は格段に高まる。
キャリアアドバイザーの「職業病」も情報収集に役立っている。
担当領域である電機・機械・化学系の分野で働くアドバイザーは、日常生活の中で見かける自販機やドアノブのメーカーを無意識に確認することがあるという。
これは、担当業界への深い知識と探究心の表れであり、日々のあらゆる場面を情報収集の機会として捉えるプロ意識の高さがうかがえる。
Q. キャリアアドバイザーに必要なスキルと、相談者への向き合い方とは何か?
キャリアアドバイザーに不可欠なスキルは、大きく3つある。まず第一に「傾聴力」である。求職者の話を深く聞くことで、真の希望や悩みを理解する。
次に「牽引力」。得た情報をもとに、求職者が新たな一歩を踏み出せるよう、具体的な方向性を示す力だ。そして最も重要なのが「共感力」である。
ここで重要なのは、「同感」と「共感」の違いを明確に理解することである。
同感は相手の意見に全面的に賛成することだが、共感は相手の気持ちや状況を理解しつつも、客観的な視点を保つことを意味する。
アドバイザーは、自身の主観や価値観を求職者に押し付けず、共感を示しつつも冷静なプロとしてのアドバイスを心がける。そうすることで、求職者自身の意思決定を最大限に支援できると考える。
Q. 転職活動において履歴書や職務経歴書はどのように作成すれば効果的なのか?
面談前にキャリアアドバイザーは、20種類以上の職種に特化した「スキルヒアリングシート」を活用する。このシートによって、求職者のスキルや経験を網羅的に把握し、面談での質問事項を効率的に準備できる。
事前に得た情報と照らし合わせ、不足している部分を重点的にヒアリングするなど、一人ひとりに合わせた面談設計が重要である。
履歴書や職務経歴書の作成では、「継続性」と「数字」を効果的にアピールする点がカギとなる。
例えば、学生時代の部活動(例:サッカー)など、長期間にわたって続けた経験は、「継続性」を示すアピールポイントとなる。特に第二新卒などの若手層にとっては、早期離職への懸念を払拭する有効な手段である。
営業職の実績を記載する場合、売上額だけでなく「達成率(%)」を明確に示すことで、企業側に客観的な評価を与える。たとえ目標未達であっても、その理由を面接で説明する準備をしておくことで、自己分析の深さや問題解決能力を示すことができる。
Q. 後悔しない転職をするための秘訣は何か?
後悔しない転職をするためには、キャリアアドバイザーは常に「もし自分の家族が転職するならどうアドバイスするか」という視点を持つべきだと語る。
自分の価値観を押し付けず、私利私欲のない誠実な姿勢で求職者に向き合うことが、信頼関係の礎となるのである。
また、求職者自身も「何に悩んでいるのか」をまず書き出して可視化し、自己分析を深めることが重要である。
その上で、複数のエージェントに相談し、自身の意見を尊重し、真に「伴走」してくれるパートナーを見極めることが成功への鍵となる。
キャリアアドバイザーは情報提供とサポートを行うが、最終的な決断は求職者自身が行うものである。そのため、自己決定を支える客観的な情報と的確なアドバイスを提供してくれるプロを見つけることが、後悔のない転職を実現させる道なのだ。