MEN'S FASHION ADVANCE
世界の一流が愛した眼鏡
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2026年8月7日

なぜ多くのビジネスパーソンは眼鏡選びで損をしているのか。本動画では、鯖江が誇る増永眼鏡からジョブズ愛用の系譜まで、予算別の最強眼鏡を徹底解剖する。ビジネスを勝たせる顔面への投資の正体とは何か。グラッシーズ専務の漆畑博紀氏と眼鏡ライターの伊藤美玲氏に、徹底解説してもらった。 ▼プロフィール 漆畑博紀...
予算別:大人の風格を演出するビジネスメガネ
ビジネスシーンで第一印象を左右するアイテムの一つにメガネが挙げられる。単なる視力矯正器具としてだけでなく、自己表現の手段やステータスシンボルとしての役割も持つ。特に40代以上の大人が選ぶメガネは、その人の教養やセンス、細部へのこだわりを如実に表すものだ。
本稿では、ビジネスにおける大人のメガネ選びのポイントを解説する。5万円以下、10万円以下、10万円以上という予算別に、質感とデザイン性を両立した銘品を紹介し、プロの視点から自分に最適な一本を見つけるための極意も探る。上質なメガネが、あなたのビジネススタイルを格上げすることだろう。


Q. なぜ大人のビジネスパーソンはメガネにこだわるべきか?
現代ビジネスにおいて、顔は自己の「ブランド」の一部であり、そこを飾るメガネはそのイメージを形成する重要な要素である。質の良いメガネは知性や品格、さらには「デキる」雰囲気を醸し出す。一方、安価なメガネは細部の粗さが目立ち、全体の印象を損なう恐れがあるのだ。
予算が高まるにつれて、メガネは単なる機能品を超え、希少な素材や卓越した技術が凝縮された工芸品となる。例えば10万円を超えるクラスになると、パーツ一つ一つへの徹底的なこだわり、職人技の粋、または独特な背景ストーリーが製品価値を大きく高める。これらが所有者の品位をさらに引き上げる要因となるだろう。
Q. 10万円以下の予算で手に入る「こだわりメガネ」にはどのような選択肢があるか?
この価格帯のメガネは、デザイン性、素材、製造工程におけるクオリティが飛躍的に向上する。国産では、福井・鯖江の老舗ブランド「増永眼鏡」が代表的である。増永眼鏡は創業1905年以来、眼鏡産業の基礎を築き、現在も数少ない工場一貫生産体制を貫いている。オールチタン製フレームでも、緻密なプレスと磨き分けで異なる質感とモダンな表情を生み出す点が特徴だ。
「ルネッタバダ」は、1980年代の日本のファッションアイウェアを牽引したブランドが復活したものだ。スーツスタイルとの相性が抜群で、特にサーモント型は知的な高級感を与える。かつては男性的な印象が強かったが、多様性の時代に女性がファッションの「外し」として知的さを表現するケースも増えている。細くシャープなラインが特徴的な現行モデルは、洗練された印象を与える。
著名デザイナー外山雄一氏が手がけるハイエンドライン「YUICHI TOYAMA.5」も魅力的な選択肢である。特注の1cm厚セル生地は、通常の倍以上の厚みを持つプラスチック素材を指し、加工が難しく職人の高度な技術を要する。リム(枠)内側のメタルパーツとゴールドの輝きが、動くたびに上質感を演出。重厚感と程よい抜け感のバランスが取れた、独自の存在感を持つ。
Q. デンマーク発「リンドバーグ」のミニマルデザインがビジネスパーソンに選ばれる理由は何か?

デンマークのブランド「リンドバーグ」は、約3グラムという驚異的な軽さとミニマルなデザインが最大の特徴だ。ネジや溶接(ロウ付け)を一切使わず、棒状のチタンをコイル状に巻くことでフレームを構成している。これにより、極めて高い耐久性と弾力性を実現しており、掛け心地の良さは他に類を見ない。
シンプルながらも無駄を削ぎ落とした洗練されたデザインは、装着していることを忘れさせるほどの快適さをもたらす。そのため、医師や政治家、経営者といった清潔感や信頼感が重視される職業のビジネスパーソンから絶大な支持を得ている。オンオフを問わず、様々なシーンで使いこなせる汎用性の高さも魅力である。
Q. フランスの「ジャック・デュラン」はどのようなデザイン哲学を持つか?
フランスの著名デザイナー、ジャック・デュランが自身の名を冠したブランド「ジャック・デュラン」は、坂本龍一氏やスパイク・リー監督など、多くのクリエイターに愛用されてきた。その最大の特徴は、フレンチクラシックなパントシェイプでありながら、フレームの面がフラットにカットされ、エッジが際立つデザインだ。
表面にマット加工が施されていることで、形がシャープに強調され、顔に着用した際にモダンでモードな雰囲気を醸し出す。クラシックでありながら前衛的という、独自のバランス感がクリエイティブな印象を一瞬で演出する。通常のメガネとは一線を画す攻めのデザインは、個性とスタイルを強く主張したい人に適している。
Q. 10万円以上のラグジュアリーメガネが提供する特別な価値とは何か?

10万円を超えるメガネは、素材の希少性、職人技術の極致、そして製品が持つ唯一無二のストーリーがその価値を構成する。スティーブ・ジョブズが愛用したブランド「ルノア」の創業者による「ゲルノット・リンドナー」は、チタンではなくシルバー925(純銀)を素材に使用する点で革新的だ。この純銀はチタンとは異なる柔らかく深みのある艶と、程よい重量感を生み出し、まさに「良いものを身につけている」という満足感を味わえる。テンプルがスライドして長さを調整できるクラシカルな機能も、所有欲を刺激するだろう。
「ジャック・マリー・マージュ」は、アメリカ発でありながら日本の高度な製造技術で限定生産される、シリアルナンバー付きのラグジュアリーブランドだ。モデル一つ一つに詳細なストーリーとコンセプトが込められており、ボブ・ディランへのオマージュモデル「ディラン」のように、著名な人物からインスパイアされたデザインは特に人気が高い。分厚い生地が特徴的で、熟練の職人技が光る逸品は、かけるだけでビジネスパーソンにおしゃれ上級者のステータスをもたらす。
「イエローズプラス」のバッファローホーン製フレームは、水牛の角という天然素材が持つ独特の美しさを際立たせる。天然素材ゆえ加工が極めて困難だが、調整が必要な部分にはチタンを用いることで、最高の掛け心地とデザインを両立させている。水牛の角ならではのストライプ模様や、使い込むほどに深まる経年変化は、世界に二つとない魅力を放つ。希少性と手間暇かけた職人技の結晶が、この上ない所有感をもたらすだろう。
Q. 自分に最適なビジネスメガネを見つけるための選定の極意は何か?
最適なメガネを見つける最も重要な方法は、とにかく数多く試着することだ。一般的に言われる「顔の形とフレームの相性表」はあくまで参考程度と考え、鵜呑みにすべきではない。多くのデザインを実際に試すことで、自身の顔立ちに合うボリューム感やバランス、生地の色やディテールの違いが印象に与える影響を感覚的に理解できるようになる。
自分を「素顔を活かしたいか」または「メガネで強く自己をアピールしたいか」という軸で考えると良いだろう。ジャケパンスタイルやスーツが許容される職場環境であるかなど、着用するシーンも考慮し、全体的なバランスを見ることで、お気に入りの一本、あるいは複数本のレパートリーを見つけられるはずだ。質の高いメガネは、あなたのビジネスライフを豊かに彩る強力なパートナーとなるだろう。