MEN'S FASHION ADVANCE
予算5万円の大人メガネ決定戦
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2026年8月1日

誤ったメガネ選びは相手に頼りない印象を与え、ビジネスの機会損失を生む。なぜ名だたる経営者や偉人は特定のモデルを愛用したのか。グラッシーズ専務の漆畑博紀氏と眼鏡ライターの伊藤美玲氏に、5万円以下の名作フレームを徹底解説してもらった。 ▼プロフィール 漆畑博紀|グラッシーズ専務 一級眼鏡作製技能士 世...
大人の魅力を引き出す「上質メガネ」の選び方: 予算5万円以下の定番から機能性まで解説
メガネは単なる視力矯正器具ではない。顔の印象を劇的に変え、ビジネスシーンや日常に個性を加えるファッションアイテムとして、近年その価値が見直されている。
今回は、メガネ専門家である漆畑博紀氏と伊藤美玲氏を迎え、予算5万円以下に焦点を当て、「大人のメガネ」の選び方とその奥深さを探る。
メガネがなぜこれほど魅力的なアイテムとして注目されるのか?
今のメガネ業界のトレンドとはどのようなものか?
予算5万円以下で購入できる、特におすすめのモデルとその特徴。
「安いメガネ」と「高いメガネ」の違いを生み出す要因とは何か?


Q. なぜメガネは顔の印象を左右する重要なアイテムとして注目されているか?
メガネは着用者の視界をクリアにするだけでなく、顔の印象を大きく変え、時には知的さや洗練された雰囲気を演出できる唯一無二のアイテムである。
ゲストのメガネライター伊藤氏は120本以上のメガネを所有し、メガネが「見た目も視界もアップデートできる」と力説。一つのフレームにデザイナーの意図と職人の技術が凝縮されており、その奥深さが尽きない魅力となっていると語った。
現代のメガネ業界では、特定のスタイルに偏らない多様なトレンドが共存している。そのため、普遍的な魅力を放つクラシックでオーセンティックな定番モデルの価値が、改めて高く評価されている状況である。
かつて視力矯正器具としてのネガティブなイメージを持たれがちであったメガネは、今やポジティブに顔の印象を彩る重要なファッション要素へと進化を遂げた。
Q. 予算5万円以下で購入できる、おすすめの定番クラシックメガネは何か?
「JULIUS TART OPTICAL(ジュリアスタートオプティカル)のAR」は、ウェリントンとボストンの良いところを組み合わせた「ボスリントン型」で、カジュアルからビジネスまで幅広く対応する万能モデルだ。
ジョニー・デップが着用したことで世界的なクラシックブームを牽引し、サイズ展開も豊富なため、どんな顔型にも合わせやすい。価格は49,500円と5万円を下回る。
「YELLOWS PLUS(イエローズプラス)のNICKY」は、細身のボストン型にメタルのブリッジが知的な品格を添え、ビジネスシーンにも好適な日本ブランドの一本だ。
セルフレームの裏側にチタン板材を這わせることで耐久性を高め、型崩れしにくい機能美を実現している。ヨーロッパでも評価される逸品で、価格は46,200円である。
「MOSCOT(モスコット)のMILTZEN(ミルゼン)」は、アンディ・ウォーホルが愛用したニューヨークの老舗ブランドの伝統的なモデルだ。丸みを帯びたボストンシェイプとクラシカルなキーホールブリッジが特徴的である。
海外製のインポートフレームは日本人の顔に合わない場合があるが、眼鏡店で鼻パッドをカスタムすることで、誰でも快適なフィット感に調整が可能である。
「EYEVAN(アイヴァン)のWebb」は、1972年創業の日本のファッションアイウェアブランドの先駆けであり、その定番モデルである。「ボスリントン型」は男女問わず高い人気を誇り、クラシックでありながら上品な印象を与える。
透けて見えるテンプル内部の芯金に施された精緻な彫刻など、鯖江の職人が手作業で磨き上げたディテールは、外した際にも美しさを放ち、高い満足度をもたらす。価格は42,900円。
Q. ビジネスシーンで活躍するメガネ、または少し個性を主張できる機能的デザインのモデルは何があるか?

「OLIVER GOLDSMITH(オリバーゴールドスミス)のJOHN」は、英国老舗ブランドが今年100周年を迎える。ジョン・レノンが愛用したとされるこのモデルは、鼻筋に直接乗せる「一山ブリッジ」が特徴だ。
現代ではチタン製にアップデートされており、軽量で知的な印象を与える。メガネのサイズ表記を理解し、瞳の位置がレンズ上部に来るように調整することで、さらに美しくかけこなせる。価格は35,200円である。
「MAL(マル)」は、ミリタリー由来のツーブリッジを採用した個性的なデザインが特徴。他人とは違うこだわりを求める人に最適だ。
日本固有の素材「サンプラチナ」を無メッキで磨き上げた光沢は、昭和天皇のメガネにも使用された美しさ。鯖江の職人がろう付けで一本ずつ仕上げ、耐久性と唯一無二の価値を持つ。
「tony same(トニーセイム)」は、究極の掛け心地を追求したモデルだ。独自のバネ機構がフレームの歪みや負荷を吸収し、日々の掛け外しにも耐えうる。
体温(約35度)で鼻筋に沿って変形する特殊樹脂パッドが採用されており、ビジネスシーンでの動きでもメガネがずり落ちるストレスを解消し、集中力の維持に貢献する。価格は46,200円である。
Q. メガネの価格差はどこから生まれるのか?その要因について解説してほしい。

メガネの価格差は主に「素材」「製法」「工程数」の3つの要因に起因する。
素材:金やサンプラチナといった高価な素材を使用すれば、当然コストは上がる。
製法:大量生産される射出成形(ペレット状樹脂を型に流し込む)に対し、板材(アセテートなど畳一畳分)から一つ一つ削り出し、手磨きで仕上げる製法は時間と技術を要するため高価になる。
工程数:メガネは小さなパーツにも関わらず、製造に200以上の工程がかかると言われる。細かな装飾や特殊な加工を施せばさらに工程が増え、価格に反映される。
これらの要因は単純な耐久性や軽さだけでなく、触り心地や見た目の美しさといった質感に現れる。日本の鯖江のような地域では、厳しい品質管理基準と熟練した職人技が、高品質な製品を生み出す源となっている。
しかし、高価なメガネだからといって必ずしも軽く、壊れないというわけではない。どのような特徴に価値を見出すかが、選択の鍵となる。
Q. 自分に本当にフィットする最高のメガネを見つけるための秘訣は何か?
メガネ選びの際は、まず自分の顔に合ったサイズを知ることが重要だ。フレームの内側(テンプルなど)には、レンズの横幅、ブリッジ幅、テンプルの長さを示す数字が表記されている。これを参考に、自分の標準的なサイズ感を把握しておくと良い。
さらに、自身の瞳孔距離(左右の瞳の間の距離)もメガネ店で計測してもらい、把握しておくことがフィッティングの精度を高める。
特に海外ブランドのフレームを選ぶ場合、鼻の形状の違いからフィット感が損なわれやすい。そのような時は、メガネ店で鼻パッドをよりフィットする大きなものに交換するなどの調整を依頼すると良いだろう。専門知識を持つ店員に相談し、耳の後ろなども含めて、最適な掛け心地に調整してもらうことを推奨する。