
【為替は無視して買い続けろ】投資歴30年パックンの答え
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2026年8月3日
学校では教わらない「お金の真実」を家庭で教える重要性が高まっている。親の誤った常識を断ち切り、正しい投資マインドを育むには何が必要か。オリジナル人生ゲームを用いた実践的な教育法について、パトリック・ハーラン氏が語った。 <ゲスト> パトリック・ハーラン|お笑い芸人/東京科学大学 非常勤講師 197...
なぜ投資している親ほど子どもを間違った金融感覚に陥らせるのか?パックン直伝の「親子でお金の壁」攻略法

Q. なぜ子どもにお金や投資について教える必要があるのか?
現在の社会ではキャッシュレス決済が主流となり、お金が単なる電子的な記号や無限に湧き出るものと捉えられがちである。そのため、お金の出どころや稼ぐ苦労、その本質的な価値が見えにくくなっている。例えば、幼い子どもが駄菓子屋で500円玉を使い、多くのお釣りが戻ると「お金が増えた」と勘違いすることもある。このような誤解を防ぎ、親が自身の金融知識を子どもに伝わる形で言語化し、金融教育を行う重要性が高まっている。
Q. 子どもに「見えないお金」をどのように理解させるか?

キャッシュレス決済の普及により、お金がどこから来てどこへ行くのか、子どもが実感することは難しい。親が利用するPayPayの「支払い音」が子どもには「幸せな音」に聞こえても、その裏に親の労働時間が費やされていることを認識させる必要がある。そこで、「お金がかからないものを選んでください」といったクイズが有効である。水道水や図書館の本でさえも税金や光熱費がかかっていることを具体的に示すことで、身の回りの全ての事象にコストが伴い、お金への意識付けを促せるだろう。子どもが金銭感覚のない無人島生活を送っていない限り、お金と向き合い付き合っていく必要があると教えることが大切だ。
Q. 投資によって資産を効果的に増やすための原則は何か?
資産運用において極めて重要な概念が「複利の魔法」だ。これを分かりやすく理解するため、「72の法則」(72を利益率で割ると資産が倍になる年数が出る)が非常に役立つ。例えば、年7.2%の利益率があれば、約10年で資産は2倍になる計算だ。この法則を理解することで、少額でも若いうちから投資を始めることが、いかに将来の資産形成に大きく貢献するかを子どもに伝えることができる。時間と共に資産が倍増していく可能性を認識させ、老後の経済的な不安解消だけでなく、将来の「冒険」や「チャレンジ」を後押しする土台を築けることを強調するとよい。
Q. 預貯金と投資では、将来の資産にどのような違いが生まれるのか?

タンス預金のように現金を単に保管するだけでは、インフレにより実質的な購買力が低下する。年2%のインフレ率であれば、36年後には100万円の購買力が50万円相当に半減することになるだろう。一方で、全世界株式などに代表されるインデックスファンドへの投資は、インフレの影響を加味しても長期的に年7〜8%程度の成長が期待できる。これにより、資産がインフレに負けずに増加し続ける。この効果は特に長期で顕著だ。例えば、0歳の時に100万円を全世界株式に投資すれば、複利の力で70歳になる頃には約1億2800万円もの資産になりうるという。早期の投資が子どもの老後の経済的安心と、豊かな選択肢に繋がる。
Q. 子どもに投資のリスクとリターンを体感させる効果的な教育方法は?
アメリカの中学校で実践されているような「リアル人生ゲーム」を取り入れることは非常に有効だ。これは、サイコロで職業を決め、給与、家賃、保険、失業といった現実を疑似体験させるもので、預貯金の重要性を教える。さらに、市販の「人生ゲーム」をカスタマイズし、オリジナルの投資マスを追加することも面白い。例えば、若年期のマスではインデックスファンドに投資した場合の老後での倍率を32倍に設定するなど、時間の長さに応じた複利効果を視覚的に体験させる。個別株、暗号資産、FXといった多様な投資商品のリスクとリターンをルーレットでシミュレートさせ、大きなリターンには大きなリスクが伴うことをゲームを通して感覚的に理解させるのだ。これにより、実際の資金を失うことなく、金融市場の厳しさと楽しさを同時に学ばせることができるだろう。
Q. 自身の行動が将来の資産形成にどう影響するか子どもにどう伝えるべきか?

日々の子どもの小さな支出も、投資という視点で見ると将来の大きな機会費用となることを伝える必要がある。例えば、今日使ってしまう1000円をもし50年間、年7%で複利運用すれば、将来は3万2000円相当の価値になると教える。この金銭感覚を身につけることで、目先の欲求と長期的な資産形成のバランスを子ども自身で考えるようになる。単なるお説教ではなく、「どんぐりの木」の比喩のように、目先のどんぐりを食べる代わりに土に植えれば将来より多くのどんぐりが実る、という形で夢も一緒に提示することが可能だ。こうして、楽しみながら経済観念を養うことができる。
Q. ジュニアNISAなどの制度活用で得られる最大のメリットとは何か?
ジュニアNISAなどの制度の最大の強みは、複利運用の期間を早期から確保できる点にある。通常の成人向けNISA枠とは別に、子どものうちから専用の投資枠を活用することで、非課税メリットを享受しながら長期的な資産形成を始めることが可能となる。例えば、子どもの時期に600万円の資金を非課税枠で運用できれば、複利の効果によって大人になる頃には莫大な資産を築く土台が形成される。これにより、子どもは将来の教育費、住居費、老後資金などに対して圧倒的な経済的アドバンテージを持つこととなり、より豊かな選択肢と「人生における冒険」を楽しむ自由を得られるのである。