ビジネス虎の巻
新NISA×高配当株/オススメ投資信託&ETF/新NISAで買えるゴールド銘柄
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2026年5月7日

「ビジネス虎の巻」、今回のテーマは「今さら聞けない新NISA」。後編では、高配当株&ゴールドを徹底解説。 <ゲスト> 節約オタクふゆこ│節約・投資系YouTuber 登録者数65万人超のYouTuberで、投資初心者向けにわかりやすく解説した動画が人気を集める。理系の大学院修了後、電子系メーカーに...
高配当株投資で「幸福の最大化」を掴む!選び方から購入・売却、他資産の活用まで徹底解説
高配当株投資は、将来の資産形成だけでなく、現在を豊かにする力も持つ。自動的に入る配当金は、投資の心理的ハードルを下げ、着実な人生の充実感を促すだろう。インデックス投資に勝る運用実績を持つこともある高配当株の世界と、それを最大限に活かす秘訣、さらには積立投資の「裏技」まで、実践的な知識をここに集約した。賢い資産運用で、「富の最大化」を超えた「幸福の最大化」を目指そう。

Q. 高配当株投資の最大の魅力は何ですか?
高配当株投資の最大の魅力は、配当金が自動で入金されるため、資産を「取り崩す」という心理的抵抗感なしに投資の恩恵を享受できる点にある。これにより、日々の生活を充実させるための資金を抵抗なく使え、着実に人生が豊かになっていく実感が得やすい。投資を継続するモチベーションも維持されやすいだろう。

実践者の例では、最初は少額だった配当金が、投資を続けることで年間66万円にも達したケースもある。少額から始めても、時間の経過とともに着実にキャッシュフローが増えていくことが高配当株投資の醍醐味だ。
Q. 高配当株は下落相場に強いですか、また運用パフォーマンスはどうですか?
高配当株、特に優良銘柄は下落相場において比較的強い耐性を持つ。安定した配当収入が見込めるため、株価が下落しても投資家からの買いが入りやすく、値下がりが抑制される傾向がある。暴落時にも配当金があることは、心理的な安心感を与え、感情的な狼狽売りを防ぐ効果もあるだろう。
運用パフォーマンスにおいても、過去には日本の高配当株ファンドの一部が、3年から5年のトータルリターンでS&P500や全世界株式(オルカン)を上回った実績も確認されている。リスクの変動幅もオルカンと同程度に抑えられている期間があるため、キャッシュフローだけでなく資産成長の観点でも有力な選択肢となるのだ。
Q. 失敗しない高配当株選びの重要なポイントはありますか?
失敗しない高配当株選びには、以下の4つのポイントが極めて重要となる。
まず、配当利回りに関しては、「3%以上」と限定せず、「2%以上」で幅広く銘柄を探し、そこから優良な株を見つけ出すことが推奨される。株価上昇で利回りが一時的に下がった良質な企業を見逃さないためだ。逆に、極端に利回りが高い銘柄は業績悪化による「高配当の罠」である可能性が高く、その背景を慎重に調べる必要がある。投資した時点の株価で利回りを固定して考える「実質配当利回り」を意識すれば、連続増配の恩恵を理解しやすいだろう。

次に、配当性向は「30〜50%」が健全な目安となる。この範囲ならば、株主還元と企業の成長に向けた再投資のバランスが取れており、持続的な成長と安定配当が期待できる。あまりに高い配当性向は、将来の設備投資や研究開発に回す資金が不足し、結果的に減配リスクを高める原因となる可能性もあるため注意が必要だ。
第三に、「連続増配」の実績は非常に重視すべき点だ。長期間(目安として10年以上)にわたり配当を増やし続けている企業は、安定した収益力と株主還元への高い意識を示す。これは、購入時の配当利回りを実質的に引き上げていく効果をもたらす強力な指標だ。ただし、無理な増配をしていないか、配当性向や業績との整合性を合わせて確認することは不可欠である。
最後に、財務指標の確認を怠ってはならない。例えば、過去15〜20年の間で赤字決算が3回を超える企業は避けるといったルールを設けることは、不安定な企業を排除する上で有効だ。PERやPBRなどの株価評価指標も、絶対値で判断するのではなく、その企業の過去の推移と比較し、現在の株価が割高でないかを確認する必要がある。これらを総合的に判断し、危険な銘柄を回避し優良銘柄を選ぶべきだ。
Q. 高配当株の購入時における具体的な注意点は何ですか?
高配当株を購入する際には、適切な分散と売却ルールの確立が鍵となる。個別株の場合、リスク分散の効果は25~30銘柄を超えると鈍化するため、管理のしやすさも考慮し、効率的な分散は「10~20銘柄」が十分だ。業種ごとのバランスも重要で、景気敏感株と食品や通信などのディフェンシブ株を偏りなくポートフォリオに組み入れることが推奨される。これにより、景気変動に対する安定性を高めることができるだろう。
売却タイミングについては、株価の変動に一喜一憂するのではなく、事前に明確なルールを設定しておくべきだ。例えば、「減配が続いた場合」や「深刻な不祥事が発生した場合」、「経営方針が変わり、配当への姿勢が明らかに変化した場合」など、企業のファンダメンタルズの変化を基準にするのが適切である。感情的な売買を避け、ルールに則った行動を心がけることが大切だ。
もし個別株の選定や管理に自信がない初心者であれば、投資信託やETFの活用が賢明だ。特に、人気の米国高配当ETF(例: VYM)に連動する日本の投資信託を利用すれば、「SBI・V・米国高配当株式」のように日本の証券口座から100円といった少額で円建て投資ができ、NISAの非課税枠を最大限に活用しやすくなる。手間なく国際分散投資を享受できる優れた選択肢と言えよう。
Q. NISAで他にどのようなキャッシュフロー資産が得られますか、積立日は影響しますか?
NISAでは、高配当株以外にも多様なキャッシュフロー資産がある。リスクが低いものから国内債券、先進国債券、そして国内・先進国リート(不動産投資信託)が挙げられる。値上がり益も追求したい場合は高配当株が有効だが、より安定したキャッシュフローを重視するならリートが選択肢となるだろう。リートは比較的安定した分配金が期待でき、退職世代などに人気が高い。

また、積立投資のパフォーマンスは積立日によって差が生じ得るアノマリーが存在する。過去データ(MSCI国際連動ファンド、20年積立検証)によると、毎月「25日」に積立設定すると資産額が最大化する可能性が最も高く、20年間で80万〜90万円もの差が付いたケースもあるという。これは理論的根拠のない「アノマリー」ではあるものの、知っておく価値のある情報だ。しかし、毎月積立と毎日積立のパフォーマンス差は僅少であるため、手間を考慮すれば「毎月積立」で十分と判断できるだろう。
Q. 暴落に備える「金(ゴールド)」投資のメリットと注意点は何ですか?
「金(ゴールド)」は株式市場との逆相関が期待できるため、ポートフォリオに組み込むことで暴落時の「クッション材」として機能する。株価が下落する局面で金価格が上昇する傾向があり、リーマンショックやコロナショックの際にもその有効性が示された。金価格の上昇背景には、地政学リスクの高まりを受け中央銀行が安全資産として大量購入している需要増や、インフレヘッジとしての魅力、そして宝飾品や工業用途などの実需が挙げられるだろう。
ポートフォリオにおける金の推奨割合は、一般的に資産全体の「5〜10%」とされている。これは金が利息や配当を生まない資産であるため、比率が高すぎると株式などの成長資産からのリターンを取りこぼす「機会損失」につながりかねないからだ。あくまで守りの資産として適切にバランスをとりながら活用するのが賢明だろう。
NISAの成長投資枠では、低コストの金関連投資信託(例えば、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドなど)や金ETFに投資が可能だ。これらは積み立て投資枠では買えないため、オルカンなどを積み立てつつ、成長投資枠で金を組み合わせるのが一つの方法だ。最近の金価格高騰に過度な期待はせず、長期的な実質リターンは年0.6%程度であると認識し、配当や利息がない点も理解した上で活用する必要がある。