教育新常識
子どもに直接言いにくい「学歴」の真実
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2026年3月25日

Fラン大学には入らない方がいい?就職後も苦労する低学歴。「学歴は関係ない」は本当?子どもに直接言いにくい「学歴」の真実についてびーやま氏に聞いた。 <ゲスト> びーやま|wakatte.TV ツッコミ担当 - 高校時代の偏差値37から1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。 現在は、YouTube「w...
大学受験が人生を変える。「学歴」は百利あって一害なし
大学受験を人生のターニングポイントとして捉え、自らの未来を切り開くための具体的な示唆を若者とその保護者に伝える。巷にあふれる「学歴は関係ない」という意見とは一線を画し、学歴の持つ圧倒的な影響力を赤裸々に解説する。この現実を知ることが、将来への大きな一歩となるだろう。
今回、このテーマを深く掘り下げるのは教育系YouTubeチャンネル「Wakatte TV」のびーやま氏だ。偏差値37から1年の浪人を経て早稲田大学に合格した経歴を持つびーやま氏は、自らの経験と3万人を超える学生インタビューを通して、現代社会における学歴の真の価値を論じる。MCのりんたろう(Fラン大学卒)と竹内(慶應義塾大学卒)の対照的な視点も交え、学歴がもたらすメリット・デメリットが浮き彫りになる。
「Wakatte TV」の動画は、ときに過激な表現で賛否を呼ぶこともある。しかし、その根底には「学歴は大切だ」という揺るぎない信念がある。真面目な言葉だけでは若者に響かない時代に、あえてストレートでリアルな現状を突きつけることで、勉強へのモチベーションを高めるという現代的な教育アプローチに注目したい。

Q. なぜ「学歴」が人生を変えると言えるのだろうか?
学歴が「現代で唯一許された最後の階級制度」であること、就職・年収・恋愛など多くの点で得をする「下駄」を履かせてもらえるとびーやま氏は力説する。
びーやま氏は学歴を「現代で唯一許された最後の階級制度」と表現する。高学歴は、明確な偏差値という基準があり、努力によって手に入れられる特権である。これにより就職活動はもちろん、入社後のキャリア、さらには生涯年収や恋愛市場においても有利に働き、人生の選択肢を広げる大きな武器となるのだ。
親が子供に「勉強しろ」と直接伝えても、多くの場合反発を招くか、本質的な重要性が伝わらないことが多い。そのため、びーやま氏のYouTubeチャンネルやこのようなメディアを通じて、学歴とお金・人生のリアルな関係を客観的に伝えることが重要であると語る。第三者の声によって、子供自身がその必要性を実感することが、最も望ましい形といえよう。
学歴は、単に知識があるというだけでなく、地道な努力を継続する能力の証明でもある。びーやま氏は「特別な才能がなくても、高学歴があれば一定の評価を得られる『下駄』の役割を果たす」と説明する。努力が客観的に評価され、社会的信用に繋がることで、才能だけではたどり着けない高みへのチャンスをもたらすのである。
Q. 低学歴の人が就職活動で直面する現実とは?
学歴フィルターはまやかしではない。低学歴が直面する就職活動の厳しさ、大学での学習環境の衝撃的な実態が明かされる。

低学歴の最大の苦労は「学歴フィルター」の存在だ。人気企業には数万人もの応募があるため、採用担当者はまず大学名で書類を選別する。その結果、Fラン大学出身の学生は、履歴書を読まれることすらなく、面接に進むことすら叶わないという現実に直面する。どれだけ意欲があっても、会って話す機会さえ与えられないのが実情だ。
びーやま氏の調査によると、Fラン大学では英語の授業が中学で習うbe動詞からやり直されるケースや、教授が教科書を読むだけ、学生は授業中にゲームや睡眠を取っているという衝撃的な実態が明らかになっている。このような学習環境では、向上心を持つ学生でもモチベーションを維持することが難しく、真剣な学びを得ることが困難だ。
安易にFラン大学に進学することは「勉強から逃げた」「努力を怠った」というネガティブなレッテルに繋がりかねない。地方では大卒というだけで評価されることもあるが、都心ではFラン卒よりも専門学校で特定のスキルを磨いたり、高卒で自分のやりたい仕事に打ち込んだりする方が、はるかに評価されることがあるという。さらに、高学歴の学生と比較して、コメント力や思考力、語彙力にも明確な差が出やすいことも指摘されている。
Q. MARCHレベルの学歴では「高学歴」とは言えないのだろうか?
一般には高学歴とされるMARCH。しかし、超一流企業を目指す場合、そこには厳しい現実が存在するとびーやま氏は指摘する。
MARCHは世間的には十分に高学歴という認識だが、誰もが知るような超一流企業(テレビ局のキー局、総合商社など)になると状況は一変する。採用される学生のボリュームゾーンは早稲田・慶應義塾大学や旧帝大が約8割を占め、MARCHクラスでは残りの1〜2割を争うことになり、非常に狭き門となる。目標とする企業や業界がどこであるかによって、「高学歴」の基準は大きく変わるため、入念な調査が必要だ。
就職後も学歴の影響はゼロではない。びーやま氏によると、特に20代のうちは転職の際に学歴が判断材料になるケースが多いという。30代、40代以降は実績や職務経験が重視されるようになるが、キャリアの初期段階においては、学歴が個人のポテンシャルや努力の度合いを測る指標として機能し続けるため注意が必要だ。
Q. 学歴不要論を唱える成功者の言葉を鵜呑みにしてはいけないのか?
一部の成功者が「学歴は不要」と語ることに耳を傾けがちだが、凡人にとってはむしろ学歴が確実な成功ルートだという。
大谷翔平選手やパナソニック創業者・松下幸之助氏、堀江貴文氏など、学歴とは異なる分野で大成功を収めた著名人は枚挙にいとまがない。しかしびーやま氏は、これらの成功は「ごく一握りの天才にしか当てはまらない、再現性の低い事例」だと警鐘を鳴らす。多くのメディアや世間の声は、彼らのような稀有な例を取り上げがちだが、それを万人に当てはめるのは極めて危険な考え方である。
才能や運に恵まれなくとも、地道な努力で獲得できるのが学歴だ。凡人が社会で成功し、より良い選択肢を得るためには、早慶といった高学歴を狙うことこそが最も確実で再現性の高い成功ルートだとびーやま氏は主張する。学歴は、凡人でも一流企業への就職や、社会での活躍の機会を得るための「下駄」の役割を果たすからである。
Q. 学歴はキャリアにおける「最強の保険」と言われるのはなぜか?
人生には予期せぬ挑戦や失敗がつきものだ。そのような時に高学歴は、未来のリスクに対する「保険」となり、再び立ち上がる力を与えると語る。

近年、高学歴芸人や高学歴アイドル、YouTuberといった、学歴を「保険」として活用するキャリアパスを選ぶ人々が増えている。たとえ異業種で活躍し、一度その道で躓いたとしても、高学歴があれば再び一流企業に就職するという選択肢が残されているためだ。高学歴は人生のセーフティネットとなり、リスクを恐れずに大胆な挑戦を後押ししてくれる強力な武器となる。
びーやま氏自身も学生時代に海外で起業するも失敗し、高卒扱いで日本へ帰国した際、求人票に「大卒以上」と書かれている現実を突きつけられた経験があるという。その際、再入学という形で高学歴を再び得たことで、学歴が如何に人生の「保険」として機能するかを身をもって実感したと語る。
Q. 大学受験における「ドリームキラー」とはどんな存在を指すのか?
受験生が志望校を相談する際、時にその夢を壊す「ドリームキラー」と呼ばれる人物がいる。彼らの特徴と、どう向き合うべきかびーやま氏は言及した。

びーやま氏が「ドリームキラー」と呼ぶのは、生徒の大学進路相談に対して「うちの高校からは無理だよ」「そんな実績ないからやめておけ」などと、自身の経験や学校の実績に基づいて生徒の夢を否定する教師や大人たちのことだ。彼らに悪気はないが、無自覚のうちに生徒の可能性を摘んでしまう場合があるという。
びーやま氏は、やりたいことが見つからない学生に対しても「ミーハー心で高学歴を目指せ」と助言する。偏差値を上げるには、学力・情報・勉強量の三要素が不可欠だという。自身の人生の選択肢を最大限に広げるために、周囲の「ドリームキラー」の言葉に惑わされず、高みを目指すことが重要である。