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【革靴vs大人スニーカー】30代40代が今履くべきなのは?
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2026年3月14日

大人ブラックシューズ頂上決戦。スニーカー界のレジェンド小島奉文氏と伊勢丹紳士靴バイヤー鏡陽介氏が直接対決。30代40代が今履くべきなのはどれか? ▼プロフィール 小島奉文|フットロッカー アトモスジャパン プロダクト&クリエイティブシニアディレクター 2001年にatmosの前身CHAPTERでキ...
2024年版:ビジネスシーンを制するブラックシューズ徹底解説
ビジネススタイルが多様化する現代において、足元への意識はビジネスパーソンの印象を大きく左右する。一昔前の常識に捉われず、スマートかつ機能的なシューズ選びが今、強く求められている。
本記事では、スニーカーから革靴まで多岐にわたるブラックシューズのトレンドと選び方を解説する。最新のテクノロジーを駆使したスニーカーや、格式ある高価格帯革靴からコストパフォーマンスに優れた実用的な一足まで、賢い選択を通じて自身のビジネススタイルを格上げするヒントがここにある。

Q. 現在の革靴市場のトレンドはどのような状況か?
コロナ禍以降、ビジネススタイルのカジュアル化が進み、革靴の販売足数は減少傾向にある。かつては日常の消耗品として2万円前後の革靴が多数流通したが、その役割は同価格帯の機能的なスニーカーに取って代わられたと言える。
一方で、革靴市場の売上はむしろ伸びている。これは、安価な日常履きとしての革靴の需要が減った分、消費者がより高価格帯で、歴史や象徴性を持つ「特別な一足」を選ぶ傾向にあるためである。

頻繁に履く機会が減った革靴だからこそ、長く愛用できる上質なものに価値を見出す思考が背景にある。機能性や履き心地も重視され、ファッション性と実用性を兼ね備えたシューズが市場を牽引しているのが現状だ。
Q. ビジネスシーンで活躍するスニーカーに求められる機能性とは何か?
現代のビジネスシーンでは、機能性の高いスニーカーが革靴の代替品として定着している。特に注目されるのは、ランニングやアウトドア由来の最新テクノロジーを搭載したモデルである。
ASICSの「GEL-NYC 2.0」は、都市部のカルチャーから着想を得てデザインされ、最新フォーム材「FF BLAST PLUS」とGELの組み合わせで高いクッション性を提供している。ボリューム感がありながら軽量である点が特徴で、ブラックを基調としたボディにシルバーの差し色が、現代的なテックファッションにマッチするデザインだ。
Onの「Cloud 6 Geo WP」は、ライフスタイルと軽いハイキングに対応する最新の防水モデルである。旧モデルの課題であったゴム紐の伸びや浸水を改善するため、クイックシューレースと穴を極力抑えたアッパーデザインを採用した。天候に左右されずに快適な履き心地を提供する一足である。
Q. 従来のブランドと異なるアプローチの新鋭スニーカーブランドの魅力は何か?
大手ブランドだけでなく、独自のコンセプトで差別化を図る新鋭ブランドも注目を集める。イタリア発の「BBACK」は、医療分野にルーツを持つメーカーが開発した、足への負担を軽減する「足を休ませる」スニーカーである。
特筆すべきは、土踏まずを支えるカーボンシャンクの内蔵だ。長時間の立ち仕事でも疲れにくい独特の履き心地は、価格は約6万円と高価だが、その価値は大きいと評価する声も多い。希少性から「他人と差別化したい」層に選ばれる一足となっている。

日本初のランニングシューズブランド「HYBEX」が手掛ける「LENS」は、3Dプリンター技術を用いたヘリックスソールが特徴だ。このソールは着地時に回転しながら潰れることで反発力を生み出し、前方への推進力を高めるという新感覚を提供している。スタートアップ的な背景と日本ブランドへの期待が相まって、注目度を高めている一足である。
HOKAの「Stinson Evo GTX」は、最大6cmの身長アップが可能な極厚ソールが最大の魅力である。厚底ながらも軽量性を保ち、GORE-TEXによる防水性とクイックレース機能を兼ね備える。テック系のセットアップスタイルとも相性が良く、デザインと実用性を両立したインパクトのあるシューズである。
また、GORE-TEXやVibramソールに加え、クイックレースの普及は現代スニーカーの「新・四種の神器」とも呼ぶべき進化を象徴している。着脱の容易さとフィット感は、グローバル市場において新たなスタンダードになりつつある。
Q. 大人のビジカジスタイルを格上げする革靴の選び方とは?
現代のビジネスファッションでは、ドレスシューズにおいてもカジュアルな要素を取り入れることで、品格とこなれ感を両立させるスタイルが好まれている。特にローファーは、オンオフ兼用のビジカジスタイルにおいて汎用性の高い選択肢だ。
J.M. Westonの「シグネチャーローファー180」は、その筆頭と言える。ミニマルかつエレガントなデザインで、「コーディネートに迷ったら履く」と称されるほどの安定感を持つ。AからFまで6段階のウィズ展開があり、多くの足型に完璧なフィット感を提供するところが、長年にわたる愛用者を魅了する理由である。
ただし、ローファーは元来が「なまけもの」という意味合いから派生したカジュアルな履物である。シルクサテンやシルクジャカードのネクタイを締めるような、フォーマル度の高いスーツスタイルには不向きであることに留意すべきだ。ニットタイやポロシャツ、あるいはネクタイをしないスタイルなど、ドレッシーすぎない服装との組み合わせでこそ真価を発揮するだろう。デニムやチノパンと合わせれば、足元から全体の印象に品格をもたらす効果が期待できる。
一方、イギリスの老舗Loakeが展開する「タッセルローファー」も魅力的な選択肢である。特徴は、ポテっとしたボリューム感のあるフォルムと快適な履き心地。アッパー素材にはコーティングが施されており、雨にも強い。イギリス製でありながら、価格が約6万円と、品質に対してコストパフォーマンスが高い点が魅力だ。本格革靴の購入を検討する上で、価値のある一足と言えるだろう。
Q. Uチップの革靴を選ぶ際のポイントと、注目すべきブランドの特徴は何か?
ローファーと同様に、カジュアルな要素を持ちながらビジネスシーンでも活躍する革靴として、Uチップのモデルが挙げられる。中でもフランスのParabootが手掛ける「シャンボード」は、カジュアル革靴の代名詞的な存在である。
リスレザーと呼ばれる油分を多く含んだアッパーは、雨に強く耐久性も高い。登山靴に由来する堅牢なノルベージャン製法と、U字型のエプロン部分の太いステッチが特徴だ。ポテッとした丸いフォルムがカジュアル感を演出し、デニムからきれいめなパンツスタイルまで幅広く対応する汎用性の高さが支持される理由だ。
「Jalan Sriwijaya(ジャラン スリワヤ)」は、インドネシア発の注目ブランドである。本格的な革靴を約4万円という驚異的なコストパフォーマンスで提供し、「一足目に持つべき革靴」として推奨されるほどの品質を持つ。Parabootのシャンボードと比較して、ノルベージャンステッチのコントラストを抑え、より装飾性をミニマルにすることで、若干フォーマル寄りの印象に仕上げている。

価格の安さから品質を疑問視する声もあるかもしれないが、Jalan Sriwijayaは手間暇をかけた丁寧な製法を守っている。特に、靴のフォルムを決定づける「木型」への吊り込み作業には十分な時間をかけ、本来の木型通りの美しい形状を実現する。これは価格競争を優先する一部ブランドでは省かれがちな工程であり、その品質の高さは熟練者からも高く評価されているポイントだ。革靴の入門として、あるいは幅広いコーディネートに対応する一足として、非常に魅力的な選択肢となるだろう。
Q. 自分に最適なシューズを見つけるためのアプローチとは?
多種多様なブラックシューズの中から最適な一足を見つけるためには、自身のファッションスタイルや用途を明確にする必要がある。ドレス/クラシックとカジュアル/スポーティーというスタイルの軸、そしてシャープとボリュームというフォルムの軸でシューズを位置づける「シューズ選びの判断基準マトリクス」を活用するのが良いだろう。
カジュアル化が進むビジネスシーンにおいて、足元もまた個性や機能性を表現する重要な要素となった。スニーカーの進化は止まらず、新しいブランドやテクノロジーが次々と登場し、多様なニーズに応えている。また革靴も、消耗品から「価値ある投資」へとその位置づけが変化し、熟考された選択が求められる時代になっている。
本記事で紹介した各シューズの特性を理解し、自身のライフスタイルやビジネスシーンに合わせた最適な一足を見つけてほしい。足元から始まるスタイルのアップデートは、自信に繋がり、ビジネスパーソンとしての魅力を一層高めることにつながるだろう。