ビジネス虎の巻
河野玄斗が教える資格勉強法/最短最速で合格を目指せ
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2025年12月10日

「ビジネス虎の巻」、今回のテーマは資格。後編では、最強の資格勉強法を専門家が徹底解説。 <ゲスト> 河野玄斗|株式会社Stardy CEO 勉強系YouTuber 日本三大難関国家資格と言われる医師・弁護士・公認会計士試験の他、英語検定1級・数学検定1級など数々の資格を短期間で取得。株式会社Sta...
河野玄斗が教える「タイパ・コスパ最強」の勉強法とは?
「効率良く、しかも着実に合格したい」これは多くの人が抱える資格取得の願いだろう。
本記事では、東大医学部を卒業し数々の難関資格を短期で突破した河野玄斗氏が提唱する「タイパ・コスパ最強」の勉強法を紹介する。
忙しい現代人が結果を出すための、具体的かつ実践的なノウハウが凝縮されているため、ぜひ参考にしてほしい。

Q. 難関資格に次々合格する「タイパ・コスパ最強の勉強法」とは何か?
河野氏が提唱する勉強法の核は、「完璧を目指さない」「ゴールから逆算する」「短期間で合格する」という3つのモットーにある。
難関資格の取得は、しばしば地頭の良さによるものと思われがちだが、本質は異なる。むしろ、「こうすれば受かる」という方法論を知り、それに「慣れる」こと、つまり「コツ」を掴むことが全てだ。
特定の才能に依存するのではなく、正しいアプローチで努力を重ねることで、誰でも成果を出せるのが資格勉強の醍醐味である。
Q. 「完璧を目指さない」勉強法が合格に繋がるのはなぜか?
多くの資格試験は、満点ではなく6~7割の正答率で合格できる。にもかかわらず満点を目指す完璧主義は、不必要な深堀りを招き、学習範囲全体を終わらせる前に挫折する大きな原因となる。

合格の近道は、まず理解できない部分を飛ばしてでもテキスト全体をざっと一周することだ。
これにより、学習分野の「幹(最重要事項)」「枝葉(暗記事項)」「落ち葉(捨て問)」が見え、効果的な学習の強弱をつけられる。何が問われるかを把握するため、学習前に過去問に目を通すことも重要である。
Q. プロジェクト管理を勉強に応用する「逆算式勉強法」の具体的なステップは?
資格勉強を、期限内にゴールを目指す「プロジェクト」と捉え、目標から逆算して計画を立てるのが逆算式勉強法である。この方法は仕事におけるプロジェクトマネジメントと本質的に同じだ。
ステップは5段階だ。第一に、過去問を解き出題範囲、日程、合格点など「具体的なゴール」を設定する。第二に、現在の自分の実力を分析し、「ゴールまでの距離」を把握する。第三に、必要な教材や勉強時間をリストアップし、「やるべきこと」を具体的に決定する。第四に、決定した内容を月・週・日単位で「スケジュールに落とし込む」。
計画は必ずズレるものだが、それを悲観せずにPDCAサイクルを回し、常に「軌道修正」していく柔軟性が不可欠だ。オンライン講義を活用する場合は、1.5~2倍速再生で時間を短縮したり、理解できない部分で一時停止したりして、自分に合わせた学習スタイルを見つけ出せる。
Q. モチベーションが続かない時に、勉強を継続する秘訣とは?
モチベーションは不安定で波があるため、それに頼った勉強は長続きしない。
重要なのは、気分が乗らない日でも行動できるまで勉強を「習慣化」することである。究極的には「やらないと気持ち悪い」と感じる状態を目指すべきだ。
計画が少しでも崩れるとすべてを諦めてしまう完璧主義者よりも、多少の遅れは気にせず柔軟に進める「適当な人」の方が、結果的に勉強を継続できる。
人間は常に好調なわけではないため、体調や精神状態にかかわらず机に向かえるルーティンを築くのが鍵である。
Q. 試験直前に最も効果的な学習法は何か?
試験直前期は、新たな知識を広げるのではなく、自分がまだ習熟していない部分に勉強範囲を「絞り込む」ことが何より重要だ。
これには色ペン活用術が有効である。1周目は黄色マーカー、2周目は赤、3周目は青と、復習のたびに「まだ覚えていない部分」のみを別の色のペンでマークし直す。そうすると、復習範囲が劇的に減り、試験直前1ヶ月で10周することも可能になるのだ。

実際、河野氏は公認会計士試験の模試で合格点に20%届かない成績だったが、この絞り込み学習を1ヶ月徹底した結果、本番では上位0.1%の成績で合格した実績を持つ。直前期に生じる焦りや不安も、合格ラインに近い好位置にいる証拠であり、それを「合格への原動力」としてポジティブに捉える姿勢が大切である。
Q. 社会人が限られた時間の中で、短期集中で結果を出すための工夫は?
短期決戦は効率の観点からも有利である。人間の脳は日々知識を忘れていくため、勉強期間が長引くほど忘れる知識量が増え、最終的なインプット効率は悪くなるのだ。
社会人は仕事で脳のキャパシティを使うため、学生以上に知識の抜け落ちが激しい「穴の大きいザル」状態であることを自覚する必要がある。
これを乗り越えるには、仕事が終わってからさらに勉強する、強豪校の部活のような厳しい覚悟が求められる。
また、限られた時間の中で勉強時間を捻出するには、何かを「やめる」決断が不可欠だ。同僚とのランチ、通勤中のSNSチェックなど、やめられるものから始めて、毎日2~3時間の勉強時間を捻出することが可能になる。テキストをカッターで薄く分冊して持ち運ぶなど、隙間時間を活用するための入念な準備も忘れてはならない。
Q. 暗記が苦手でも、効率的に知識を定着させる方法はあるか?
暗記が苦手なのは当然で、人間の脳は忘れるようにできているものだ。重要なのは「忘れるのが普通」と認識を変えることである。
効率的な暗記の鍵は「反復」と「思い出す(リトリーバル)」作業にある。一つの単語を長時間眺めるのではなく、短時間で何度も目に触れさせることが重要だ。

また、脳は「使われた情報」や「感情が動いた情報」を重要と判断して記憶する性質があるため、問題を解いて「悔しい」と感じたり、人に説明したりすることで記憶はより強固になる。過去問を解く際は、自己の実力テストとしてではなく、脳を騙して知識を定着させるための「インプット教材」として捉えるべきだ。判例を自ら録音してシャドーイングしたり、Wordの読み上げ機能で問題形式にした資料を聞き流したりと、現代のツールも活用し五感をフル活用することが記憶定着の助けとなる。