TIME IS
家電の選び方/時間・お金・健康を手に入れる/スマホ・スマートウォッチ・PC・イヤホン【勝間和代】
(1959)
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2025年12月3日

多忙なビジネスパーソンへ、圧倒的な成果を上げている著名人が時間術のヒントを提供する「TIME IS」。今回は、経済評論家の勝間和代氏に「家電・ガジェットの選び方」を聞いた。前編は「仕事の生産性」を上げる家電を紹介する。 <出演者> 勝間和代|経済評論家 <参考書籍> 『仕事と人生を変える 勝間家...
生産性を最大化する「勝間家電」活用術:超有限な時間を手中に収める秘訣
時間とお金、そして健康。現代を生きる誰もが求めるこれら三要素を手に入れるために、経済評論家・勝間和代は「テクノロジー」が不可欠だと断言する。
自身の新刊『仕事と人生を変える 勝間家電』では、過去20年間で2000点以上の家電やガジェットを徹底的に試し、本当に役立ったものだけを厳選して紹介する。
本稿では、そんな彼女が実践する時間活用術の哲学から、個々の具体的なツールの選び方、そして生産性を劇的に高める秘訣をQ&A形式で深く掘り下げる。

Q. 経済評論家として、時間をどのように捉えているか?
勝間和代は時間を「超有限な資産」と断言する。お金は増やすことも人から借りることもできるが、時間はそれが不可能である。24時間365日、そして限られた寿命という枠の中で、割り振りが厳密に決まっているからだ。
この極めて希少な資産をどこに投じるかによって、将来の幸福度が大きく左右される。彼女は、自らの労力投入を最小化し、テクノロジーや合理的手法を駆使することで、投資時間を最大化することが可能であると述べる。
これが彼女のいう「生産性の向上」である。小さな時間の投資で大きな幸せを還元することを常に意識して行動している。
Q. 新刊『勝間家電』執筆の動機と、家電選びの哲学とは何か?
『勝間家電』の執筆動機は、自身にとって当たり前だったテクノロジー活用が、他の人々にとって「当たり前ではない」ことに気づいたからである。多くの人々が時間を費やし、労力を使っているタスクも、適切なテクノロジー投資で劇的に改善するとのメッセージを伝えたいと考えていた。
同書は、勝間自身が20年間で2000点以上、数千万円を自腹で検証した家電やガジェットの集大成である。これは高級車を購入するよりもはるかに価値ある投資であり、自身の人生の質を向上させたと言い切る。

頻度が高いものにはお金をかける。
頻度が低いものは安くても買わない。
この二つの原則に従えば、たとえば洗濯機や毎日使う照明などには初期費用を惜しまず、高品質なものを選ぶべきだ。一方で、週に一度も使わないジューサーなどは、安価であっても家にあるだけで場所代、管理コスト、そして「どうしようか」と考える精神的エネルギーを奪う「負債」となると指摘する。収納を「大きなゴミ箱」と認識し、理解できる範囲で物を管理することが生産性向上には不可欠だ。
Q. 仕事の生産性向上に貢献する、スマートフォン活用術を教えてください?
仕事の効率化において、勝間はPCよりもスマートフォン、特にGoogle Pixelを推奨する。PixelはOSが軽快で、AI(Gemini)がOSレベルで深く統合されているため、以下のような点でPCよりも優れたパフォーマンスを発揮する。
AI統合:リアルタイム音声入力が非常に優秀で、サーバーを介さずに音声認識・変換が可能。これにより思考から文章化までの速度が格段に向上する。
Geminiの存在:困り事の相談、文章構成、添削など、あらゆる知的作業のパートナーとしてGeminiが常に近くにある感覚で利用できる。
コスパと性能:2019年頃から、同価格帯のAndroid端末、特にPixelはiPhoneと比較して圧倒的に高性能・高機能だ。AI機能やカメラ性能でその差は顕著である。

また、スマートフォンは複数台持ちが有効な「ティッシュボックス戦略」を提唱する。古い機種をサブ端末として各部屋に配置し、常に充電された端末を手の届く場所に用意することで、充電切れの心配なく、あらゆる情報にいつでもアクセスできる環境を構築する。メイン端末は外出時用に100%充電で確保しておき、色で自分の端末を判別できるようにしているとも語る。
Q. スマートウォッチを「究極のツール」と評価する理由は何?
スマートウォッチは勝間にとって「人生を変えた」ほどのインパクトを持つツールだ。運動量や睡眠の質など、自身の健康状態を客観的に可視化することで、自らの健康管理への意識を根本から変革させた。当初はスポーツクラブに通っていても運動不足に気づかされ、体重管理の改善に直結したという。
健康管理:Fitbit連携による睡眠スコア、体調の「ボディエナジー」測定、運動目標の設定など。
情報管理:Gemini呼び出しによる情報検索、タイムリーなスケジュール通知、乗り過ごし防止のタイマー設定。
利便性の向上:外出時、スマホをカバンに収納し、スマートウォッチで通知確認や電話応対を完結。これによりスマホを見る頻度が減り、身体的負担軽減と活動性の向上につながる。
特にPixel Watch 3は、バッテリー性能が向上し、日常使用において手放せない存在となっていると語る。これ一つで、体調・情報・時間管理のすべてが腕の上で完結するのだ。
Q. パソコンを選ぶ際に、多くの人が見落としがちな重要なポイントは?
重い動画編集や講義など、一部の作業にはパソコンが依然として必要だが、その選び方において最も重要なのは「サポート体制」であると強調する。パソコンはスマホよりも複雑でトラブルが頻繁に発生するため、その際の迅速な解決が生産性に直結するからだ。
大手メーカーの問題点:修理に時間がかかり、問い合わせ窓口も非効率。FAQを延々と読まされた挙げ句、電話すらすぐに繋がらないことも少なくない。
BTOメーカー(例:マウスコンピューター)の優位性:24時間365日対応の電話サポート、個別の製品履歴に基づく迅速な問題解決、そして何よりも専門家と直接話せることで、数時間かかるような問題も数分で解決する場合がある。
たとえ多少価格が高くとも、このサポートへの投資は生産性を維持する上で最高の保険である。また、持ち運び用には富士通製などの軽量パソコンを使い分ける。このようにパソコンにおいても「適切な投資」が肝要であると語る。
Q. 生成AIを「思考の補助線」と捉える真意と、その具体的な活用法は?
勝間は生成AIを「思考の補助線」と定義する。単なる作業代行ツールではなく、自らの思考を深め、効率化するためのパートナーとして捉えている。日々のあらゆる疑問や課題に対し、一日10~20回はAIに質問し、思考のきっかけを得ることで、常に自身の生産性を高めているという。

Geminiの推奨:有料で利用するならばChatGPTよりもGoogle Geminiの有料版を推奨。Googleエコシステムとのシームレスな連携、Pixel端末との親和性、Google Workspace各サービス内での直接利用が可能だ。iPhoneとAndroidの比較と同様に、無料版同士ではなく有料版同士で比較すべきだと語る。
質の高い質問のコツ:生成AIは確率計算で回答を導き出すため、質の高い回答を引き出すには、音声入力を活用し「長く具体的な質問」をすることが不可欠だ。質問が具体的であるほどAIの確率計算の精度が向上し、的確な回答が得られる。
思考の補助線としてだけでなく、例えばプレゼンテーション資料作成にもAIを活用できるが、スライド枚数は「5分に1枚」を厳守するなど、資料を作りすぎないバランス感覚も重要だと強調する。生成AIを「言語操作」「確率計算」のツールと理解し、その特性を最大限に活かすことが現代における必須スキルだと締めくくった。