& SKILL SET
市場価値を高め理想のキャリアを描く思考法
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2025年11月24日

【Sponsored by LHH転職エージェント】 企業が持つ独自のサービスやメソッドからビジネスパーソンに必要なスキルセット学ぶ番組「&SKILL SET」。今回は「年収だけじゃない。市場価値を高めて、理想のキャリアを手に入れる思考法」をテーマに、LHH転職エージェントの市野友氏、元ゴールドマン...
AI時代における年収アップと理想のキャリア実現の思考法
AI時代が到来し、これまでのキャリアの「常識」が覆されつつある。知識や資格だけでは通用しない現代において、ビジネスパーソンはいかにして市場価値を高め、理想のキャリアを掴み取ることができるであろうか。LHH転職エージェントの執行役員・市野友氏と、元ゴールドマンサックスで採用責任者を務めた田中渓氏という「キャリア戦略のプロフェッショナル」の知見を借り、現代に求められるキャリア構築の思考法を探究する。

Q. AI時代において市場価値を高めるために必要なスキルは何であろうか?
AIの急速な発展により、キャリアにおけるゲームのルールは大きく変化した。かつて重要視された知識や資格といったハードスキルは、AIが容易に代替できる領域となった。例えばプログラミングなどの専門職においても、初級レベルの業務はAIに置き換わり、世界的に見れば関連職種の募集は激減している事例も存在する。
このような環境下で重要度を増しているのは、人間ならではの「ソフトスキル」である。共感力、チームビルディング、想像力といった、AIには真似のできない能力が、市場価値の源泉となりつつある。採用面接においても、これらのソフトスキルを深掘りする質問が増える傾向にあるのは、この変化を明確に示していると言えよう。

市場価値を高める具体的な方法の一つに、「スキルの掛け合わせ」が挙げられる。単一の分野で絶対的なトップになることは至難の業だが、例えば「1000時間程度の努力で上位1%のスキルを3つ持つ」ことで、数学的には「100万分の1」の希少な人材となることが可能である。田中氏は自身の経験から、投資銀行業務、ラジオパーソナリティ、ライフハックといった異なる分野のスキルを掛け合わせることで、唯一無二のポジションを築いた事例を提示した。
Q. 年収を効果的に上げるための具体的な戦略には何があるか?
市野氏によると、年収を上げる主な方法には「役割を上げる」「社格を上げる」「業界を変える」の3つがある。特に今日のトレンドとして挙げられるのは「業界を変える」、すなわち「業界越境」である。
以前はバックオフィスやSEのようなハードスキルが他業界でも適用しやすい職種が主だったが、現在では営業職で年収1000万円を超える人材ですら、半数近くが業界越境により転職し、そのうち約7割が年収アップに成功している。これは、スキルが業界の壁を越えて通用する可能性が高まっていることを示唆している。
単なる業界変更ではなく、自身の保有する「100万分の1」となる掛け合わせスキルが、業界越境の成功確率と年収アップの幅を広げる鍵となる。田中氏がゴールドマンサックスからラジオパーソナリティへの転身を成功させたように、一見関連性のない複数のスキルが、結果として強固な個性と市場価値を生み出すのだ。
Q. AI時代にこそ注目すべきスキル、「ピープルマネジメント」の価値とは何であろうか?
「ピープルマネジメントスキル」は、AI時代において注目すべき「逆張り」戦略となり得る。多くの企業でマネジメント職への志願者が減少しつつある今、あえてこのスキルを習得することは、高い希少価値を生む。
ピープルマネジメントスキルは他の専門スキルと組み合わせることで相乗効果を発揮しやすい。例えば、LHHの支援事例では、希少性の高い国家資格に加えてマネジメント経験、そしてホスピタリティや対話力を兼ね備えた73歳の人材が、正社員として転職を成功させている。これは年齢を問わず、キャリアにおける強力な資産となることを証明している。

田中氏もゴールドマンサックス時代に、自身の本業での成果に加え、マネジメントや採用活動、チームメンバーのモチベーション管理といった、数字に直結しにくいものの組織に必要な「面倒な仕事」に取り組んだ経験を語っている。結果的にこれらの努力は、組織への貢献と自身の昇進に繋がったという。皆が避ける領域だからこそ、積極的に挑戦することで得られるリターンは大きい。
Q. 自身の市場価値を最大限に高め、転職成功に繋げるためにはどうすべきか?
自身の市場価値を高める上で不可欠なのが、「オーナーシップ思考」である。これは、自身の日々の業務が、所属する会社の事業全体、特に売上にどのように貢献しているかを深く理解し、具体的に説明できる能力を指す。田中氏は、転職面接時に多くの応募者が自社の売上や自身の影響度を把握していないことに驚きを表明した。
自身の仕事が組織のどこに位置し、どのような形で成果を生み出しているかを定量的に語ることは、責任感と当事者意識を示す重要な指標となる。これは単なる自己アピールに留まらず、自身のスキルと経験が他社でどのように活かせるかを考える土台ともなるのだ。
さらに転職成功には「仮説提示スキル」が求められる。面接時には、まず相手企業が「何を目指し、どのような課題を抱えているのか」を積極的に質問し、情報収集に努める。その上で、自身の過去の経験やスキルが、相手企業の目標達成や課題解決に「どのように貢献できるか」という具体的な仮説を提示する。これにより、採用担当者は候補者が入社後に生み出す「未来の期待値」を具体的に想像することができ、説得力あるアピールとなる。
Q. 年収だけにとらわれず、理想のキャリアを築くための判断基準は何か?
キャリア戦略は「長距離戦」であり、目先の年収だけでなく、長期的な視点でのウェルビーイング(幸福)を考慮した選択が不可欠であると市野氏は語る。具体的には「お金」「健康(心身の健全性)」「人間関係」という人生の三大悩みを掛け合わせた全体的な満足度を最大化する視点で転職先を判断すべきである。

例えば、高年収だが人間関係が最悪な職場は、心身の健康を損ね、結果としてウェルビーイングを著しく低下させる可能性がある。年収はそのウェルビーイングを構成する一つの要素に過ぎず、全体としてのバランスを見極めることが重要である。
面接時におけるアピール戦略としては、「2割引いて話す」が有効である。自身の能力や過去の実績を「100%再現可能」と主張するよりも、「8割は即戦力として貢献できるが、残り2割は貴社で学び、キャッチアップしたい」と語る姿勢は、謙虚さ、柔軟性、そして成長意欲を示す。これは、企業文化への適応力や長期的な成長ポテンシャルを感じさせ、かえって面接官に好印象を与えることがある。
Q. 明日から実践できるキャリア価値向上の具体的なアクションには何があるか?
理想のキャリア実現に向け、まず行うべきは「自分史」の作成である。幼少期からの経験を振り返り、成功体験や失敗体験、その際の行動と結果、そしてリカバリープロセスなどを詳細に記録することで、自身の強みや弱み、そしてそれらの裏にある思考パターンを深く理解できる。これにより、自分の「引き出し」を整理し、必要な時に的確なエピソードやスキルを言語化できるようになる。
次に、定期的な「キャリアの人間ドック」を習慣化すべきだ。転職意欲がなくても、数年に一度は転職エージェントと面談し、現在の自分の市場価値を客観的に評価してもらうことで、自己認識とのギャップを把握する。これにより、もし自身のスキルが時代遅れになりつつある、あるいは現状の会社でのキャリアが停滞しているといった事実に早期に気づき、軌道修正やリスキリングなどの対策を講じることが可能となる。
また、実際に転職活動を行う際には、可能であれば複数社から内定を獲得し、選択肢を持つことが重要だ。これにより、本命企業との条件交渉において有利な立場を築くことができ、より良い条件での転職実現に繋がりやすくなる。自身の価値を理解し、それを戦略的に市場に提示する準備が、現代のキャリア戦略において不可欠である。
AI時代の波は、キャリアを取り巻く環境を根本から変革した。かつては専門知識や資格が重視されたが、今求められるのは「人間ならではのソフトスキル」、そしてそれを掛け合わせることで生まれる「唯一無二の個性」である。自身の市場価値を正確に把握し、企業への貢献を具体的に語る「オーナーシップ思考」と「仮説提示スキル」を磨き、年収だけに囚われない「ウェルビーイング」を追求したキャリア選択を行うことが、未来の成功への道を開く。定期的な自己分析と外部評価を通じた「キャリアの人間ドック」を欠かさず行い、能動的に自身のキャリアをデザインすることが、変化の時代を生き抜くための鍵となる。