
国際政治を担当する理由【小手森千紗】
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2025年10月27日
PIVOTのMC陣などが「深堀りしたいテーマ」を、自由に語るアプリ・Web限定のトークコンテンツ「PIVOT Vlog」 <目次> オープニングと経歴 なぜ国際政治を扱うのか 情報収集術とネタ募集
元NHK記者小手森氏、未経験のMCとして国際政治を深掘りする理由と情報戦略
元NHK記者で、現在はビジネス動画コンテンツプラットフォームPIVOTのMCを務める小手森氏が、自身のVlogを通じて経歴やキャリア転身の背景、国際政治への取り組み、そして情報収集術を明らかにした。本記事では、その貴重な情報と今後の展望について、Q&A形式で深掘りする。異分野への挑戦を決断した氏の思考や、現代ビジネスパーソンに求められる国際政治理解の重要性を、深く理解する一助となるだろう。

Q. PIVOTのMCに至るまでの経緯と、現在の役割について説明してもらえますか?
新卒でNHKに記者として入局後、計8年間、報道の第一線でキャリアを積んだ。最初の6年間は岐阜と沖縄で地方記者として勤務し、その後2年間は東京で「制作記者」として活動した。制作記者とは、各地の記者が取材した原稿をもとにテレビ用のコメントを作成したり、動画編集やナレーションの割り当てを行う、いわばディレクター的な役割である。これまでのキャリアを通じて、基本的には常に報道の記者やディレクターとして、ジャーナリズムの現場を経験してきたと言う。現在はPIVOTのMCとして、多様なテーマで出演者へのインタビューや議論の進行を担っている。
Q. 長く務めたNHKを辞め、PIVOTのMCという新しいキャリアを選んだ理由は何でしょうか?
NHKの記者時代も、中継やスタジオでの記者解説といった形で人前で話す機会はあった。しかし、それらは基本的に決められた台本を読み上げるものであり、台本なしで自分の言葉で質問したり、自由に議論を進行したりする経験は全くなかったと語る。MC業は自身の挑戦であったが、「取材対象に話を聞く」という仕事の本質は、記者とMCで大きくは変わらないと感じたという。記者が「フレームの外から話を聞く」のに対し、MCは「フレームの中で話を聞く」という違いがあるに過ぎず、この転身は未経験の領域への挑戦であり、自身のキャリアにおけるステップアップとして捉えている。
Q. PIVOTで特に国際政治を担当しているそうですが、その理由や背景を教えてください?
現代は、株価の変動から企業の事業展開まで、あらゆる経済活動が国際情勢や国際政治の動向に深く影響される時代だという認識を持つ。例えば、米国大統領の発言一つで株価が大きく動くことや、企業の事業展開が経済安全保障によって制限されることは日常的に起こっている。このような状況を氏は「政治が経済の上にある」時代と表現する。その中で、ビジネスパーソンにとって国際政治の深い理解は不可欠であり、国際情勢の背景や歴史の部分まで深掘りした情報が求められていると確信している。このニーズに応えることで、PIVOTのコンテンツに強い競争力を生み出せるという。

Q. 複雑な国際情勢に関する情報は、どのように収集しているのですか?
海外の情報を得る方法としては多岐にわたるが、意外にも「国内メディアの国際欄」を参考にしているという。かつて海外メディアのトップニュースをそのままコンテンツにした際、日本の視聴者の関心に必ずしも合致しないことがあったと説明する。フィナンシャルタイムズなどの海外メディアのポッドキャストからヒントを得ることも試みたが、やはり日本の視聴者への「刺さり」を重視すると、国内の大手メディア、例えば日本経済新聞やNHKなどが国際欄で取り上げるニュースの方が、日本のビジネスパーソンが求める情報と一致することが多いと感じているようだ。既存メディアは速報性を重視するため、専門家の話を30分にわたって深く掘り下げるようなコンテンツを提供するのは難しい。その点で、国内メディアが厳選したニュースを、PIVOTが専門的な視点でさらに深掘りしていくことに大きな強みがあると考えている。

Q. 視聴者やビジネスパーソンに対し、どのような情報を発信していきたいと考えていますか?
引き続き、国際政治分野のコンテンツ発信に注力していきたいとの考えを示す。国際ニュースに関する情報収集には自身の限界も存在するため、視聴者からの協力も求めている。特に「この問題をもっと深く掘り下げてほしい」「この国際政治ネタの根本的な背景を知りたい」といったリクエストを募集している。視聴者の関心と課題に耳を傾け、共に価値あるコンテンツを創出していく姿勢を示した。ビジネスと国際政治の複雑な関係を解き明かし、日本社会にとって真に意味のある情報を提供することが、氏の重要なミッションだと言う。