Pivotter
不動産わらしべ長者ヒストリー【西岡孝洋】
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2025年9月23日

大企業を辞めてキャリアをPIVOT(方向転換)した“Pivotter”たちへの本音のインタビュー番組。辞めた企業の前からスタートして、今のオフィスまでをめぐりながら、退職・転職・起業のリアルな実態を聞く。 <出演> 西岡孝洋(アナウンサー/起業家) 1976年佐賀県生まれ。1998年慶應義塾大学卒...
元フジテレビアナウンサー西岡孝洋の"わらしべ長者"理論とは? 27年勤めた大企業を辞めるまでの資産形成戦略
「マンションはわらしべ長者だと思っている」。元フジテレビアナウンサーの西岡孝洋が、自らの不動産投資術を語る。オリンピックの実況やワールドカップ中継など、数々の名場面を担当した彼が、なぜ27年間勤めたフジテレビを退社したのか。そして「マンションが好きなだけ」から始まった投資が、どのように会社を辞められるほどの資産になったのか。西岡流「わらしべ長者」理論に迫る。

Q. フジテレビを辞めた理由は何でしたか?
会社を辞めた理由は大きく2つある。1つ目は、目標としていたことをほぼ達成できたからだ。オリンピックの実況やワールドカップの日本戦の実況など、やりたかったことができた。そして「やりたいことを探してみよう」と思えるようになった。
2つ目は、スポーツを取り巻く環境が激変していること。地上波でスポーツをどれだけ放送していくのかが難しい時代になっている。外に出た方が柔軟にいろんなことができるかもしれない。来年50歳になる中で「もうラストチャンス」という思いもあった。
「これを2年先延ばしにしたら、多分もう辞めない。ここしかない」と決断した。
また、正直にいえばアナウンサーという枠に飽きてきた部分もある。「27年間、死んだ時に自分の中で『ああ、アナウンサーで死んだな』と思うのが嫌だった」。それが後悔につながりそうだと感じた。
今後はアナウンサーという枠をどれだけ壊せるかという勝負をしたい。不動産やお金の仕組みや魅力を伝える仕事をしたいと思っている。ジャーナリスト的なことやMCとしての活動も視野に入れている。
Q. アナウンサーとしてのキャリアはどのようなものでしたか?
フジテレビに27年間在籍し、基本的にはスポーツ実況のアナウンサーとして活動していた。オリンピックの実況をする「ジャパンコンソーシアム」(JC)と呼ばれる日本代表のようなアナウンサーチームに3回選ばれた。ワールドカップサッカーの日本戦の中継なども担当し、実況がキャリアの中心だった。
情報番組の「めざまし8」では情報キャスターを3年半務め、最後の4年間は報道情報寄りの仕事をして会社を辞めた。
キャリアの転機となったのは2000年のシドニーオリンピック。当時はまだ実況ではなく現地リポーターとして参加したが、この時に「オリンピックの実況をするために頑張ろう」と思った。初めて大きな大会で実況ができたのは2006年のドイツワールドカップだった。
その後、2010年のバンクーバーオリンピックで高橋大輔選手の銅メダル獲得を実況したことで社内の認知度が上がり、翌年「すぽると!」のMCに就任。2012年のロンドンオリンピックで金メダルの実況という目標を達成し、2014年のブラジルワールドカップでは開幕戦を実況した。

東京オリンピックではジャパンコンソーシアムに選ばれ、最も多くの金メダル実況を担当。カタールワールドカップでは日本対クロアチア戦を実況し、「アナウンサーとしての死に場所ができた」と思えるほどの充実感を得た。
Q. いくつの資格を取得しましたか?
キャリアの途中で「自分の中に新しい負荷をかけなければならない」と思い、資格の取得に挑戦した。特にスポーツだけの人生だったので、強制的に外に目を向けるシステムを作りたかった。
最初に宅地建物取引士(宅建)の資格を取得。その後、行政書士、ファイナンシャルプランナー(3級、2級、1級)、ワイン検定(2級、1級)、ITパスポート、知的財産管理士2級など、8つの資格を4年ほどで取得した。
Q. マンション購入の歴史を教えてください
25歳で初めてマンションを購入した。品川区大崎の物件で、価格は4,880万円だった。「マンションはわらしべ長者だと思っている」と西岡は語る。最初に「わら」を掴み、それをどんどんいいものに変えていくのが正しいマンションの売買方法だという。

この最初のマンションは、会社の同期がマンションを買い始めたことがきっかけで購入。「分譲マンションは資産として残る」と言われて、深く考えずに購入した。約6~7年住んだ後、隣の住人から「この部屋を売ってくれませんか」と直接声をかけられ、5,300万円ほどで売却。手元に残ったのは1,000万円以上だった。
2件目は賃貸マンションの「シティタワー高輪」に入居。月額賃料24万円の1LDKだった。この2年間の賃貸生活で「貯金が減っていく」ことに気づき、「マンションは持ち続けた方がいい」と実感。その後、同じマンションの別の部屋(分譲)を約8,300万円で購入した。
3件目は「スカイズタワー&ガーデン」。31階の部屋で、子育て環境の良さを考えて購入したが、子どもが生まれる前に引っ越すことになった。2013年9月の東京オリンピック開催決定直後に「これだ」と思ってモデルルームに行き、数日後に契約。87平米の3LDKで約6,300万円だった。
4件目は「パークコートハマリキューザタワー」。浜松町駅から徒歩5分ほどの場所にある再開発エリアの物件で、約1億2,000万円で購入。「ここが一生続く」と思ったが、購入から1年2ヶ月後に次のマンションを購入することになり、約1億9,000万円で売却。約8,000万円の利益が出た。
5件目の現在住んでいる自宅は100平米を超える広さで、1億円台で購入。「わらがどんどん大きくなった」と実感している。コロナ禍でディベロッパーが「売れないのではないか」と弱気になっていたタイミングだった。また、もう1つ別のマンションも所有しており、現在は賃貸に出している。
Q. 不動産投資で成功するためのポイントはありますか?
西岡は「再開発」をキーワードにしている。「再開発が絡んでないマンションは1つも買ってない」というほど重視している。再開発エリアは「これからできる街」なので、人々は様子見の状態で少し安く買える傾向がある。しかし、最終的には価値が上がるという確信がある。
また、リスクに対して寛容または鈍感であることも重要だと語る。「最悪何なのかというと、マンションの価値がめちゃくちゃ下がって売れなくなること。でも、そうなったとしても自分はこのマンションに一生住んでもいい」という覚悟がないとできない投資だという。
西岡は「マンションが好きだから好きなものでリスクを取る。よく知らない株や金でリスクは取りたくない」と自分の投資スタイルを明確にしている。
Q. 資産形成について若い世代にアドバイスはありますか?
「好きなことこそ最強だ」と西岡は語る。人生の最適化就労活動でも普段のビジネスでも、全ては自分の好きなものを語ることで構成されている。まずは好きになること、好きなものを見つけることが大切だ。

西岡の場合はマンションという「好き」に投資や貯金といった要素が加わっていった。「ボロ儲けしようとか思ったことはなく、ただ自分がマンションが好きで、それを繰り返してきたことで実は会社を辞めてもなんとかなるかもしれないというぐらいの資産になった」と振り返る。
これから人生を変えていこうと思う人たちの道しるべになるのは、間違いなく自分が好きなもの、好きなこと。好きなものをどれだけ見つけられるかが人生の勝負になっていくのではないかと西岡は考えている。
Q. 今後のキャリアプランは?
不動産やお金の仕組みや魅力を伝えるような仕事をしたいと考えている。ジャーナリスト的な活動やMCとしての活動も視野に入れており、「アナウンサーという枠をどれだけ壊せるかという勝負」をこれからしていきたいと語る。
また、若い世代のマネーリテラシーを高め、より良い人生を歩んでもらうための手伝いをしたいという思いがある。「新しい自分をこれから一から作り上げるつもりで、そのチャレンジをしたい」と意欲を見せている。