MEN'S FASHION ADVANCE
【プロが本音で採点 最強黒スニーカー】30代からのビジカジ講座
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2025年9月24日

ギネスも認めた世界一売れたスニーカーとは。ビジネスパーソンに最高の一足をあなたに。プロが本音で採点する最強黒スニーカーを大山シュン氏と小島奉文氏に聞いた。 <ゲスト> 大山シュン|スタイリスト/SO Styling代表 2009年に個人向けスタイリストとして独立。YouTube『スタイリスト大山シ...
30代からのビジカジを成功させる「スニーカー」最前線!選ぶべき名品とその理由
ビジネスシーンにおいて、足元の選択肢は劇的に変化した。
かつて革靴一択であったスタイルは影を潜め、スニーカーが台頭する「ビジネスカジュアル」が新たな主流を築き上げている。
特に快適さとスマートさを両立する「黒スニーカー」は、多様なワークスタイルに適応する汎用性の高さから、現代ビジネスパーソンの必須アイテムとなりつつある。
本記事では、このトレンドを牽引するスニーカーから、革靴の進化系まで、あなたのビジカジを格上げする足元を解説する。

Q. なぜ今、ビジネスカジュアルの足元は「黒スニーカー」が主流となっているのか?
近年の働き方の変化、特にリモートワークの浸透やオフィスのカジュアル化に伴い、ビジネスシーンでの服装規定も柔軟になり、通勤スタイルにスニーカーを取り入れる企業が増えた。
これにより、従来の革靴が持つフォーマルさと、スニーカーが提供する機能性、つまり「履き心地の良さ」と「通気性」を兼ね備えたシューズが求められるようになったのである。

特にオールブラックのスニーカーは、スーツやセットアップスタイルにも違和感なく溶け込み、革靴のような引き締まった印象を保ちつつ、一日中快適に過ごせるメリットがある。
これが「オンオフ兼用」という現代ビジネスパーソンのニーズに合致し、かつては店頭での売れ行きが低調であったオールブラックのスニーカーが、今や市場の主役となっている背景である。
Q. 長年愛される「スタンスミス」は、ビジカジシーンでどのように進化を遂げたのか?
アディダス「スタンスミス」は、世界で最も売れたスニーカーとしてギネス認定され、ジョン・レノンやデヴィッド・ボウイといった世界的アーティストにも愛用された不朽の名作である。

その普遍的なデザインは、現代のビジカジシーンにおいても絶大な支持を集めている。
特に注目すべきは「デコン」と呼ばれる新しいタイプである。
これは通常のスタンスミスからライニングや芯材を取り除くことで、非常に柔らかくしなやかな履き心地を実現したモデルである。
オールブラックのデコンは、ソールまで同色で統一され、主張が強くなくスラックスにすっきりと馴染む。
これにより、カジュアルな印象が強かったオリジナルの白×グリーンのスタンスミスとは一線を画し、ビジネスカジュアルをより上品に演出する一足として進化していると言えるだろう。
Q. 「シューズ界のアップル」と呼ばれる「On」スニーカーが、ビジネスパーソンに選ばれる理由は何か?
スイス発のブランド「On」は、「シューズ界のアップル」と称され、そのミニマルなデザインと卓越した機能性で急速に支持を集めている。
2010年創業と歴史は浅いものの、経営者層やテクノロジー系のビジネスパーソンからの人気は絶大である。
その人気の秘密は多岐にわたる。
まず、ゴムホースのチューブから着想を得たという特徴的なソールのデザインは、遠目からでも「On」と識別できるアイコニックな要素だ。
機能面では、ランニングシューズをルーツとするため、「軽量性」と「履きやすさ」は折り紙付きである。
さらに「WP(ウォータープルーフ)」モデルは撥水性も備え、ビジネスシーンでの急な雨にも対応できる点が評価されている。
派手なPRに頼らず、ランナーからの地道な信頼を獲得してきた真摯なブランド戦略も、本質を重んじるビジネスパーソンの心に響く要素であろう。
「ロエベ」とのコラボレーションをきっかけにファッション界での認知度も高まった「クラウドティルト」など、よりファッション性を重視したモデルも展開し、多様なニーズに応えている点も特筆すべきである。
Q. 「違いの分かる大人」が選ぶニューバランス、USA製とUK製のそれぞれの魅力とは?
ニューバランスの愛好家は根強いが、その魅力の一つに「Made in USA」と「Made in UK」という生産国ごとの個性がある。
特にMade in UKは、革靴製造をルーツとする工場で生産されており、上質なオールレザーの使用が特徴である。
そのクラフトマンシップと、USA製に比べて小ぶりな「N」ロゴが放つ上品さは、30代から40代の大人が選ぶに相応しい洗練された印象を与える。
USA製とは異なるこの独自のテイストは、「違いが分かる」通を演出するだろう。
一方、アッパーの多層構造もニューバランスならではの美点である。
メッシュ、スウェード、リフレクターなど複数のパーツを緻密に縫い合わせる製法は手間暇がかかるが、これにより独特の立体感と高級感を生み出している。
カラー展開にも変化が見られ、かつてはグレーが圧倒的多数を占めたが、ビジネスカジュアルの普及に伴いオールブラックの人気が急伸し、定番の勢力図に異変を来しているのも面白い点である。
Q. ビジカジに合わせるニューバランスとして、最初に選ぶべきモデルは何であるか?
ニューバランスを初めてビジカジに取り入れる際、多くのモデルの中から一つを選ぶのは迷うだろう。
最新の技術と最高の履き心地を体感したいならば、「990v6」が最良の選択肢となる。
このモデルは単なる復刻版ではなく、常に最新のテクノロジーを搭載し、数年ごとにアップデートを重ねるフラッグシップモデルであるため、その履き心地は驚くほどだ。
もちろん、「Made in UK」の上質なモデルを選び、その背景にあるクラフトマンシップや独特の素材感を追求するのも良い。
いずれにしても、ニューバランスはスーツやセットアップとの相性も抜群で、ほどよい外しとして機能するため、ファッション性の高いビジネスカジュアルを求めるなら積極的に取り入れるべきアイテムと言えるだろう。
Q. スニーカーだけでなく、ビジネスシーンで革靴を快適に履きこなす方法は何か?
スニーカーがビジネスシーンで主流となりつつある中で、依然として革靴のきちんと感を求める声も根強い。
しかし、昔ながらの重く硬い革靴は敬遠されがちである。

ここで注目したいのは、従来の概念をアップデートした「快適な革靴」の選択肢だ。
一つは、アパレルブランドが手掛ける「きれいめレザースニーカー」である。
例えば「アウール」の「デバイスワン」は、スポーツブランドのようなロゴがなく、上品なレザードレスシューズの見た目と、厚底によるスタイルアップ効果、そして軽量性・クッション性を兼ね備える。
Yシャツ+スラックスのようなカッチリとしたスタイルにも対応し、汎用性が高い。
もう一つは、再燃中の「ローファーブーム」とその進化形である。
G.H. Bassのような老舗ブランドの定番ローファーもビジネスに使えるが、最近はスニーカーのソールを組み合わせた「ハイブリッドローファー」が多数登場している。
ニューバランス、キーンといった各社から出ているこれらは、伝統的なアッパーデザインを保ちつつ、スニーカーの快適な履き心地を提供し、足元のストレスを大幅に軽減する。
そして、「プレーントゥ」のようなクラシックなデザインの革靴でありながら、軽量なスニーカーソールを採用し、かつ履き口にゴムを取り入れて着脱の容易さも実現した「革靴スニーカー」も現れている。
本格革靴が高騰する中で、このような機能性とコストパフォーマンスに優れたアイテムは、ビジネスシーンにおいて合理的な選択肢となるだろう。