ビジネス虎の巻
子どもの英語教育の最適解【JPREP斉藤淳×英語系YouTuberATSU】
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2025年9月22日

子どもを英語堪能にするには早い方がいいのか?敏感期か否かによってアプローチは変わる?日本に暮らしながら子どもをバイリンガルにする教育の最適解について斉藤淳氏とATSU氏に聞いた。 <目次> 00:00 ダイジェスト 01:02 日本在住で子どもを英語堪能にする方法 01:42 英語教育の達人たち ...
早ければ良いは間違い?子どもの英語学習の最適解
世界のグローバル化が進む中、子どもに英語を習得させたいと考える親は多い。しかし、「いつから始めるべきか」「どのように学ばせるべきか」という疑問を持つ親も少なくない。今回は日本在住で子どもを英語堪能にさせる方法について、JPREP代表の斉藤淳氏と英語YouTubeチャンネル「Atsueigo」のATSU氏に話を聞いた。

Q. 英語学習は早ければ早いほど良いのか?
「絶対に早く済ませておいた方がいいスキルと、ちょっと待った方がいいスキルを区別することが必要です」と斉藤氏。年齢によって適切な学習方法があり、単に早ければ良いというわけではない。

ATSU氏によれば、言語学習には「臨界期」または近年では「敏感期」と呼ばれる期間があるという。この期間は脳がスポンジのように柔軟で、無意識的に言語を習得できる時期だ。
発音については0〜12歳(特に0〜10ヶ月が音素弁別のピーク期)、文法は2〜12歳、単語は生涯にわたって学習可能とされる。年齢が上がるにつれて、無意識的な学習から意識的な学習へとアプローチを変える必要がある。
Q. 乳幼児期の英語学習で特に注目すべき点は?
生後10ヶ月までの赤ちゃんは、地球上の全ての言語の音素(意味の違いをもたらす音の最小単位)を聞き分けることができる。しかし成長とともに、母国語で使われる音に「知覚の絞り込み」が起こり、他の言語特有の音を区別する能力が低下する。

例えば日本人にとって英語の「L」と「R」の区別が難しいのは、日本語にはその区別がないため、脳がその違いを重要視しなくなったためだ。
「赤ちゃんは統計的学習を行っています」とATSU氏。どの音がどのくらいの頻度で出てくるか、どの音同士が連続しやすいかを無意識に分析し、母語の特徴を把握していくのだ。
Q. 2歳の子どもが英語のリトミックに通っているが、効果はあるのか?
「日本語も話せないし、理解できていない中で英語を吸収させるのは本当にプラスになっているのか」という疑問に対し、斉藤氏は「3歳で何があるか、4歳で何があるか、5歳でどんなことが起こるかをよく考えながら、失敗しないようにフォローしていくことが重要」と答える。
年齢に応じた適切なインプットが必要であり、発音に関連することはなるべく小さいうちに身につけた方が良いが、文法用語を使って教えるようなことは避けるべきだ。
Q. 子どもが英語を嫌いにならないためにはどうすれば良いか?
「本人が嫌がらないように自然に楽しいと思える環境を作っていくことが大切です」と斉藤氏。また、日本語と英語のバランスも考慮すべきだという。
斉藤氏は「家庭内公用語は英語」という子育てをした経験があるが、「失敗したと思うところもある」と振り返る。感情的な部分や文化的背景の共有という点で物足りなさを感じたという。
また、親が「勉強しなさい」と言うよりも、親自身が学んで楽しんでいる姿を見せることが子どもへの最大のインスピレーションになるという。斉藤氏は自身の経験から、リビングに貼られていた世界地図が外国への知的好奇心を刺激したと語る。
Q. 近年、日本の英語教育はどう変化しているのか?
「20年前の中学1年生の教科書と比べると、使用されている単語の数が2.3倍ほどに増えています」と斉藤氏。
また大学入試の英語も難化している。1989年の共通一次試験では1分あたり27.3語の読解量だったのが、現在の共通テストでは2.5倍以上に増加。リスニングテストも2006年から実施されるようになった。
こうした変化もあり、子どもの将来のために英語教育に先行投資する家庭が増えているという。
Q. 発音学習はどのように進めるべきか?
ATSU氏によれば、発音の知識量は意外に少なく、大人でも1日3時間、2〜3週間程度で基礎知識を習得できるという。
臨界期を過ぎた場合でも、意識的な学習によって習得は可能だ。例えば「L」と「R」の区別のためには、口の形や舌の位置を意識的に練習するなどの方法がある。
斉藤氏は「大人向けの発音の教材も楽しいものがたくさんあるので、親も一緒に学んでみてはどうか」と提案する。
Q. 効果的な学習順序はあるか?
「発音、文法、単語の順で学習すべき」とATSU氏。発音は知識量が少なく短期間で基礎を身につけられる一方、単語は一生涯かけて学び続けるものだからだ。

また、赤ちゃんへの英語教育では、単に音声を流すだけでなく、親が一緒に見て反応するなど、インタラクションが非常に重要だという。
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英語教育の最適解は、年齢や発達段階に応じて変わる。「早ければ良い」という単純な答えはなく、子どもの知的好奇心や分析力を考慮した上で、適切な時期に適切な方法で学ばせることが重要だ。そして何より、親自身が学ぶ楽しさを示すことが、子どもの学習意欲を高める最も効果的な方法かもしれない。