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ブンデスリーガ展望。バイエルン崩壊の始まり
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2025年8月23日

新シーズンが開幕したブンデスリーガ。バイエルンは連覇するのか?対抗馬はどのチームか?日本人選手は活躍できるのか?木崎伸也氏とミムラユウスケ氏に展望してもらった。 <ゲスト> 木崎 伸也|スポーツライター 1975年、東京都生まれ。2002年夏にオランダへ移住。翌2003年から6年間、ドイツを拠点に...
ブンデスリーガ展望:バイエルンの「終わりの始まり」?日本人選手の活躍も期待
ドイツのブンデスリーガで2024-25シーズンが開幕。「バイエルンの終わりの始まり」とも言われる状況下で、多くの日本人選手の活躍に期待が高まる。

Q. ブンデスリーガにおける監督のトレンドに変化はあるのでしょうか?
最近のブンデスリーガでは、理論派の「ラップトップ監督」から、より情熱的でヤンチャな監督への流れが見られます。アウクスブルクのサンドロ・ワーグナー監督が代表例です。元ドイツ代表選手として活躍し、ナーゲルスマン監督の下でコーチを務めた経験もある彼は、初日に選手全員にiPadを配布し、ドローンで撮影した映像をフィードバックするなど、モダンな手法を取り入れています。
監督のトレンドとしては、ヒュルセラー(現ブライトン)やナーゲルスマン、トゥヘルといった理論派が主流ですが、そこに「理論+気合」という新たな流れが生まれています。シュトゥットガルトのヘーネス監督やレバークーゼンのアロンソ監督なども注目株で、ドイツは依然として監督育成の最先端と言えるでしょう。
Q. バイエルン・ミュンヘンの「終わりの始まり」とは何を意味するのでしょうか?
長年バイエルンを支えてきたウリ・ヘーネス元会長の影響力が依然として強く、クラブ経営に陰で干渉している状況が問題視されています。近年、バイエルンはサリハミジッチGM体制からの移行がうまくいかず、フリック監督の退任、ナーゲルスマン監督の解任、トゥヘル監督の招聘と解任など、一連の混乱を経験しました。

今夏の移籍市場でも問題が露呈し、ミヒャエル・オリッツ獲得に失敗。リバプールのスロット監督がオリッツに将来ビジョンを示したのに対し、バイエルン側は短期的な戦術面だけを説明したことが原因と言われています。また、キングスレー・コマンの移籍後の補強に関しても混乱が見られます。
ヘーネス氏が「大物獲得なし」と一方的にメディアに発言するなど、主導権の所在が不明確になっています。これらの状況から、バイエルンの長年の強みだった経営力の衰えが感じられ、「終わりの始まり」と評されているのです。
Q. ブンデスリーガの今季の優勝予想はどうなっていますか?
木崎氏はドルトムントを1位に挙げ、バイエルン、フランクフルト、レバークーゼンが続くと予想。一方、三村氏はバイエルン、シュトゥットガルト、ドルトムント、フランクフルトの順を予想しています。
バイエルンは昨シーズン優勝したものの、コンパニ監督のサッカーに変化が見られます。ポゼッションよりも効率を重視し、セットプレーの改良、ボックス内への積極的な選手投入など、より勝利を追求するサッカーに変わってきています。ただし、コマン、ザネの移籍やムシアラの怪我など、選手層の薄さが懸念材料です。
ドルトムントは昨シーズン好調だったテルジッチ監督の継続に加え、ジュード・ベリンガムの弟、ジョブ・ベリンガムの加入が刺激になると期待されています。また、ザビッツァをアンカーとする3バックシステムを試しており、プレッシングを強化したサッカーを展開する見込みです。
Q. フランクフルトの戦力と日本人選手の堂安律はどうなっていますか?
フランクフルトは昨シーズン6位でしたが、今季はより上位を狙えるチーム構成になっています。堂安律の加入が大きく、フランクフルトは1月時点から彼の獲得を目指していました。

フランクフルトのサッカーは2つのパターンがあります。1つは自陣に引いてからのカウンター攻撃、もう1つはポケットを取ってからのクロスを活用した攻撃です。堂安選手はこの両方のスタイルに適応できる選手で、特に逆サイドからのクロスに合わせてゴールを決める能力が高く評価されています。
また、守備面でも5バック形式になった際に右サイドに下がって貢献できるなど、チームにとって非常に重要な選手となりそうです。フランクフルトはスカウティング能力が高く、無名だが才能のある選手を見出す力に定評があり、堂安選手もその一環として獲得されました。
Q. その他の日本人選手の展望はどうでしょうか?
伊藤洋輝(バイエルン):3度目の手術から10-11月に復帰予定。左サイドバックか左センターバックでの起用が見込まれます。コンパニ監督のサッカーでは、サイドバックの役割が特に重要になっており、復帰後は徐々に出場機会が増えると予想されます。
佐野航基(ボルシア・メンヘングラトバッハ):昨シーズン好調でしたが、今季はヨーロッパリーグ参戦による過密日程と代表活動の両立が課題。ただし、チームが機能すれば引き続き活躍が期待できます。
町野修斗(ボルシア・メンヘングラトバッハ):本人はセンターフォワードでの起用を希望していますが、トップ下や左サイドでの起用も考えられます。プレシーズンは怪我で出遅れており、レギュラー獲得が課題です。
伊藤洋輝(ホッフェンハイム):現時点でブンデスリーガに移籍した日本人選手の中で最も立場が確立されています。オーストリアのシュトゥルム・グラーツでザルツブルクの10連覇を止めたイルツァー監督の下、守備的な役割や、3バックでのリベロとしての起用も予想されます。

藤田譲瑠チマ(ザンクト・パウリ):ザンクト・パウリは独自のカルチャーを持つクラブとして知られています。藤田選手はデュエルの強さを買われて起用されており、すでに「ランボー」というあだ名もついています。前線からのプレッシングを重視するブレッシング監督のサッカーに適した選手です。
鈴木唯人(フライブルク):当初はスタメンではない可能性がありますが、過去の経験から学ぶ能力が高く、徐々に出場機会を増やしていくと予想されます。ヨーロッパリーグもあるため、60分頃からの投入など、重要な役割を果たすでしょう。
ブンデスリーガは日本人選手が最も多いリーグであり、DAZNでの放送も充実しています。Jリーグ後の時間帯に放送されることもあり、視聴者数の増加が期待されています。