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【毒親の特徴】教育ママ・共働きは要注意
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2025年8月22日

漫画『コウノドリ』取材協力医師でもある小児科医・今西洋介氏が学童期の子育てを語る。親は子どもにどこまで厳しくすべきか?/性別によって育て方を変えるべきか?/毒親の影響を子に引き継がせないために ▼講師▼ 今西洋介|小児科医・新生児科医/日本小児科学会専門医/日本周産期・新生児医学会新生児専門医/医...
子育ての科学的根拠!親はどこまで厳しくすべき?性差による育て方と毒親の影響
子育てには「これが正解」という唯一の答えはありません。科学的根拠を参考にしながらも、親子それぞれの関係性に合わせた「テーラーメイド」な育児が大切です。小児科医の今西洋介先生に、6歳から12歳の学童期の子育てについて、科学的根拠に基づいたアドバイスを聞きました。

Q. 親は子どもにどこまで厳しくすべきですか?
親が子どもに厳しく接する場面は誰にでもあるものです。特に子どもが言うことを聞かない時、何度も同じことを繰り返し言って、最終的に声の大きさで勝負するような状況になることも少なくありません。

しかし、医学的研究によると、大声や体罰などの過度な厳しさは、子どもの脳に変化をもたらすことが分かっています。暴力や人格否定するような言葉は、子どもの長期的な健康によくないのです。
では、どこまで厳しくすべきなのか?その境界線は状況によって異なります。例えば、身の危険がある場合は大声で注意する必要がありますが、普段の生活の中では静かに理由を説明する対話が重要です。
子どもとの対話を重視し、「なぜそれをしてはいけないのか」という理由をきちんと説明することで、子どもは自分なりに理解します。これは2歳でも3歳でも4歳でも同じで、子どもは「ママやパパがこう言ってくれたから、これはしていいこと、これはダメなこと」と認識できるのです。
また、あらかじめルールを設定しておくことも効果的です。「この範囲内なら何をしてもいいよ。でもこの範囲を超えたら怒るよ」と伝えておくことで、子どもも安心して行動できます。
Q. 子どもに勉強を教える際の注意点は?
親が子どもに勉強を教える場面では、ついつい感情が先走り、強く指導してしまうことがあります。特に競争にさらされると、「頑張るぞ」という気持ちを子どもに押しつけてしまいがちです。
教育の観点からは、「バイスタンダー」の存在が重要だとされています。これは、子どもの横に立って勉強を教えてくれる人のことで、それが親であるか、祖父母であるか、家庭教師であるかは問題ではありません。大切なのは、1対1でしっかりと見てもらえる環境です。
集団の中での学習も、自分のレベルを知ったり、周りの子どもと同じことができる経験をしたりする点で良い面があります。しかし、個別の指導も重要です。
また、子どもの目標設定と親の目標設定がずれていると、「教育虐待」と呼ばれる状況になりかねません。例えば、親が「医者になってほしい」と願っても、子どもがそれを望んでいなければ問題です。子どもの意思を正確に汲み取り、押しつけていないかを確認することが大切です。
Q. 性別によって育て方を変えるべきでしょうか?
性別によって子どもの育て方を変えるべきかという問題は興味深いテーマです。実際に生まれた瞬間から、親は無意識のうちに性別に基づいた扱いをしていることが研究で示されています。例えば、男の子が生まれた時に、ピンク色の服を着せられていると怒る親もいます。

確かに男の子と女の子では遊び方に違いがあることが多いです。男の子は戦いごっこが好きで、女の子は別の遊びに興味を示すという傾向はあります。しかし、これが生まれつきの特性なのか、親が無意識のうちに「男の子だから」「女の子だから」と扱い方を変えた結果なのかは定かではありません。
中性的な考え方で子育てをすることには利点があります。研究によれば、ジェンダーにとらわれない育て方をされた子どもは自尊心が高くなり、将来の恋愛関係でもコミュニケーションがうまくなる傾向があります。逆に「男の子は男らしく」という固定観念で育てられると、子どもも同様の考え方に縛られ、コミュニケーションがうまくいかなくなることがあります。
大切なのは、子どもの個性を尊重する姿勢です。男の子がおままごとをしていても「将来料理研究家になるかもしれない」と肯定的に捉えるなど、親の感受性を高めておくことが重要です。
Q. 毒親の影響を子に引き継がせないためには?
「毒親」という言葉は医学的な用語ではなく、子どもから見た親の評価です。子どもが大人になった時に「うちの親は毒親だった」と感じるかどうかは、子どもの認識によります。
例えば、教育ママとして厳しく育てられても社会的に成功した人は「厳しかったけど毒親ではない」と認識することもあります。一方で、学校に持っていくものを用意してくれないなどのネグレクト経験がある人は、それを「毒親」だったと後になって感じることがあります。

毒親の特徴として、「ダークトライアド」と呼ばれる性格特性があります。これはサイコパシー、ナルシシズム、マキャベリズムという3つの特性を指します。例えば極端なナルシシズムの場合、子どもよりも自分が大好きな親になってしまいます。さらに極端なケースでは、親が子どもに依存し、子どもが親のような役割を担わされることもあります。
こうした性格特性は完全に変えることは難しいですが、自分の弱点を認識し、改善する努力をすることは可能です。例えば、自分が外交的でないと感じたら、子育て広場に行って他の親に声をかけるなど、少しずつ開放的になる努力をしてみるのも良いでしょう。
また、孤独にならないことも重要です。特にシングルマザーやシングルファザーの場合、育児うつの発症率が高くなります。祖父母や社会的なサポートを受けることで、そのリスクを減らすことができます。
最後に、子育ては親育てでもあります。0歳の時と7、8歳の時では親の性格が全く違うこともあり、子育てを通じて親自身が成長していくのです。